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2023年9月8日

今日は、一日頭の中で大好きな歌のフレーズがピタッとハマるようなことが何度かあった。

まずは仕事中、どこの教室のフォローも空いた時間に、自分で思っていた仕事を進めようと校舎の中、簡易黒板を探している時だった。

吹き抜けに出た瞬間に、さわわッと風が顔と体にあたり、駆け抜けていった。

その爽やかさは、まだ残っている夏の熱を握ってどこかに連れ去っていくような、

一瞬の暑さの後に体を抜けていくような涼しさで。

歩く足を止めて、うまく言えないけど秋らしさを醸し出している青空に、

「あなたと、風に、なりたい。」

と歌ってしまっていた。

夜、親友がお泊まりに来た。大事な仕事を握りつぶされて悔しい気持ちを抱えての来訪。ここ数年の苦しかった気持ちを話してもらったら、なんだか、今日がお泊りだったことが、その苦しかった気持ちを清算するために用意されたようなすべてがかみ合ったタイミング。

彼が生涯最推しの歌手のフレーズ「ありのまんまで笑っていいよ」が、口から出てくる。

いつも穏やかで笑顔の親友が、号泣した。涙が出てよかったなと思った。

こころが大きく振れる時、その琴線がはじかれると、僕らは口ずさむ。

大好きな歌を。そんな風に出てくる歌たちは、いつも僕ら体内で血液のように流れているのではないかなぁと感じた。

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