演奏できなくとも、観ているだけで楽しくなる魅力
7月6日の記念日【ピアノの日】
1823年の7月6日、ドイツからきた医師のシーボルトによって日本に初めてピアノが持ち込まれたと言われています。現在この「日本で一番古いピアノ」は、山口県萩市の熊谷美術館に展示されているそうです。その事から由来している今日の記念日です。
小学校で働いていますが、ピアノの演奏はほとんどできません。大学で音楽の必修科目のピアノのテストをクリアするのは本当に大変で、小さい頃からピアノの弾き方を身につけている人たちをそれはそれはうらやましく思いました。
一番印象に残っているのは、教育実習の時の担当の教官だった先生です。いかにもスポーツマンと言った感じのがっちりした男性の方でしたが、毎日、朝と帰りの会で子どもたちが決めたみんなで歌う歌の伴奏を、楽譜なしに伴奏されていました。
コンサートできるとかのレベルとかではなく、いつでも音楽を楽しめる、親しみを感じられる、そんなピアノの音色に、子ども達はいつも楽しそうに歌を歌っていて、ピアノをこんな風に演奏できるようになったら楽しいだろうなぁと感じたものでした。
とはいえ、沁みついた苦手意識はそのまま残り続け、それから20年以上、ピアノに触れることは極力避けてしまった結果、今でもピアノは弾けないのですが、最近はストリートピアノというのでしょうか、駅の構内などにご自由に演奏されてくださいのピアノが置いてあって、時々そこで演奏されている方に遭遇できると、何だかその日はラッキーだと感じてしまいます。
観ていてその音色に耳を傾けるだけで楽しい気持ちにさせてくれるピアノが、これからもっと身近に出会えるようになったらいいなと思います。