2023年9月3日
レースのカーテンのようなうろこ雲ごしの太陽は、
大きな竜の目玉のように見えた。
うろこ雲がかたどるその形が、大きな口を開けて、日を吐く寸前のようにも見えて、
目が合った瞬間から、しばらく立ち止まってしまった。
日曜日の夕方は、秋の空と秋の夕焼けのソライロになってきているように感じたけど、
ジトッと額ににじんできた汗があっという間にとめどなく流れ始めて、
暑さはまだまだ夏を終わらせる気がない模様。
夏風邪拗らせの仕事再開第1週後という事で、
夕方もなんだか両肩に重りが乗っかっているようなだるさが残っていたが、
大きな目玉の龍の雲と、汗が止まらない暑さに、
気付いたら重りの感じは無くなって、自然と肩を回している。
週末の休日は少しだけ体の疲労も回復した気持ちになれて、
見上げて立ち止まりながら、龍の雲に負けないような大きな息を吐いてみた。
あしたからも頑張ろうと思える夕焼け時は、
心が元気な証拠。それがまた幸せな事だと思った。