2022年8月22日
夏の全国高校野球選手権、いよいよ決勝。
40も過ぎると、この104回の歴史を持つ大会が、
様々な思惑や、ビジネスも絡んでいることなどを知ってしまっていますが、
それでも、グラウンドで全力でプレイする高校球児たちや、
スタンドで同じ熱量で応援する高校生、
OB、保護者や関係者の方たちの様子を目にすると、
それは、間違いなくこの瞬間に全力で輝く舞台なのだと、
青春を燃やし尽くしている事への一抹のうらやましさと、
そこに全力で取り組んでいる事への尊敬の気持ちを抱きます。
今年特に印象に残ったのは、応援席の中継の際に応援に来ていた、
OBの子達の様子でした。突然のコロナ禍にあおりを受け、
奪われた第102回大会に、挑んでいたはずの若者たちは、
甲子園のグラウンドでプレイする後輩たちに、
全力でエールを送っていました。
「後輩が、甲子園で野球ができたことを嬉しく思います。」
大人の、社会の、世界の理不尽に、自分たちの青春を奪われたこと、
その悔しさは、哀しみは、当事者ではない僕には
計り知れないほどのものがあるに違いないのに。
それでも、後輩が自分たちと同じ思いをせずに、
こうして野球ができてよかったとエールを送れる若者たちを見て、
涙が止まらなくなってしまいました。
今みている青空が、決勝戦の時間の甲子園周辺に、広がりますように。
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