敬意が心の底から湧いてくるのは、彼の功績以上に、その信念と生き方なのだ
7月18日の記念日【ネルソン・マンデラデー】
ネルソン・マンデラ氏の誕生日であるこの日は、反アパルトヘイト運動を主導したマンデラ氏を賛える国際的な記念日となっています。
差別はよくない事である。人間はみな平等である。
そう思うことは、言葉にすることは、誰にでもできる。
正しい事だともわかっている。
なのに、どの国でもどの地域でも、差別がなくなっていない。
それは差別が行動として目に見えるものではなく、
人間の意識に依っているからで、
人は、どうしても差別をする生き物だ。
いや、人だけでなくほかの生き物でも、弱肉強食のルールの下で、
群れを作っている集団の中でも優劣の差を確認し、明確に差別を行う。
その生き物としての本質に迫る『差別』という意識と行動を、
人は理性と良識で『悪』であると判断し、
共存共栄のためには、あってはならないものであると考えるようになった。
けれど、それは大きな力、権力や暴力の前でも主張し続けられてきたかというと、
歴史を振り返っても、なかなかそんな出来事や人物には出会うことが出来ない。
マンデラ氏は、南アフリカ共和国が、独立当初の頃からの、
白人による原住民・黒人移民差別「アパルトヘイト」に反対し続けた。
意識のレベルで収まらない差別は、当時の制度にまで明確に差別が見て取られるほどのひどいもので、
マンデラ氏は反対を主張した結果終身刑となり27年間の投獄生活を過ごす。
それでも自分で学んで正しいと信じた、『反アパルトヘイト』の考えを、決して曲げずに、
南アフリカから差別をなくしていくために、生涯を尽くしたとっていい。
写真で拝見するマンデラ氏は、ほとんど笑顔で、穏やかなおじいちゃんのように見える。
誰よりも強いということは、誰よりも優しく、誰にでも笑顔で接し、
内に秘めた信念の火は決して消すことなく、生涯ぶれない人なんだ。
マンデラ氏のような強さに近づけるような、生き方ができるように。
自分自身を見つめ直したい。
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