この一事で、日本の歴史は動いた
7月14日の記念日【ペリー上陸記念日】
1853年のこの日(旧暦嘉永6年6月9日)に、アメリカの4隻の黒船艦隊が浦賀沖に現れた日です。ペリー提督はこの来日で将軍への親書を渡し、開国をせまります。
幕府という一つの大行政システムが、腐敗の一途をたどる中、
それでも内部からの告発や焼き討ちなどでは、
まだまだびくともしなかった社会の体制に、
この日に出現した黒船は、ドカンと穴をあけたと言ってよいでしょう。
弱体化した幕僚は、不平等条約を砕け腰に締結し、
外国との力の差をまざまざと見せつけられた若者は、
革命を決意するに至り、この国は幕末、そして明治維新を言う激動の、
歴史のドラマを描き始めます。
多くの有志が刃に討たれ、雄藩、幕府、朝廷の政権闘争は苛烈さを増し、
やがて、尊王攘夷だった思想は、開国討幕へと潮目を変えて、
一気に武士の世の中を終わらせていくまでの中で、
ペリー提督が鳴らした空砲の音は、
まさによーいどんの合図だったのかもしれませんね。