助け合う思いが世界にもっと広がりますように
12月5日の記念日【国際ボランティア・デー】
1985年12月の国連総会により制定された、国際デーの一つです。ボランティア活動の貢献について認識を高めて、社会のあらゆる層からより多くの人々が国内外においてボランティア活動に参加できる雰囲気を盛り上げていくことを目的としています。世界各地でボランティアに関するイベントなどの取り組みが行われるとのこと。
ボランティア活動は、献身的で尊い行為です。一方で、いつでもだれでもできるけど、実際には参加できるかというと、なかなか現実の自分の生活を放り投げてまで行くことには二の足を踏んでしまう、躊躇してしまうのもまたボランティア活動です。活動ができないならせめてという思いで、募金をするのもまた一つのボランティア活動にはなるのですが、やはり自分がそこに貢献したという実感がない事の方が多いようにも感じます。
この日を意識して大事にしないといけないのは、自分がボランティア活動をする側にもなるし、ボランティア活動に助けてもらう側にもなりえると言う事実があるからだと感じます。
職場の同僚と連休を使って参加させてもらったボランティア活動は、大人50人以上がかりで1日まるっと活動して、一つのお宅に流れ込んできた土砂を、四分の一ほど外に運び出すことぐらいでした。体中がどっと疲労感と、徒労に終わったのではないかという虚しさを感じているときに「ありがとうございました。ありがとうございました。」と、何度も深いお辞儀をして僕らに感謝を伝えているその家の方の言葉を聞いて、来てよかったんだと胸を張って今日の自分のしたことを思うよりも、こんなことぐらいしか力になれなくて申し訳ない、そう思う気持ちの方がずっと心を占めていました。
それでも、突然の豪雨災害で突然天井近くまで土砂に埋まった家の人たちからすると、遠くから駆けつけてくれて、一緒に土砂を運び出しに来てくれた、その事だけでもう感謝の気持ちしか出てこないように思いました。
災害や窮した状況はいつ自分にやってくるかはわかりません。その時に、お互いがお互いを思い動ける強さと優しさ。
ボランティア活動にはそういった思いが流れているように感じます。