大きすぎるその力と、人はどう向き合っていくべきか。
12月2日の記念日【原子炉の日】
1942年の12月2日は、アメリカのシカゴ大学に設置された実験用小型原子炉で、ウランの核分裂の持続的な連鎖反応に成功した日です。このことから呼ばれるようになった記念日。
この「原子炉」の開発に成功したことで、原爆開発は実現されるものとなり、今現在では、原子力発電所、空港母艦、潜水艦、大型の軍用艦などに使用されています。
世界中に広がった最後の戦争を、二発の爆弾で終わらせたと言っても過言ではないその爆弾の破壊力を、
被爆国である私たちは、戦後も忘れることなく学び、そして法でも、訴えでも、二度と核兵器は使ってはならない。という思いを抱いています。
原子爆弾が使用されてから77年の時が過ぎ、当時を知る人はどんどんいなくなり、
そして、その威力の恐ろしさを、体験していない世代ばかりになってしまっていくのは、時の流れとしてどうしようもない事だけれど、
今現在は、その核の脅威を肌身に感じて生活しなくてはならない緊張した状況に、世界が少しずつ動いているように感じます。
11年前の震災の際、その後の被災者の救助や緊急の支援が大きく滞ってしまった要因の一つに、津波による福島原発の事故がありましたが、放射能汚染による被害は、未だに故郷に帰れぬ人を、多く生み出しています。
「原子力」という大きな力と、果たして人はどのように向き合っていくべきなのか。為政者や科学者だけでなく、今を生きる私たち一人一人が、考えていく問題だと感じます。