例え電車の中で食べる文化が薄れていくとしても
7月16日の記念日【駅弁記念日】
1885年の7月16日に、宇都宮駅で、日本初の駅弁が売り出されたと言われている日だそうです(日本初の駅弁かどうかについては、諸説あるとのこと)。
その日本最初の駅弁はおにぎり2個と沢庵だったそうですが、
線路で全国がつながっていくと、
駅弁は土地ごとにどんどん進化を遂げていきます。
ぱっと浮かぶもので、イカ飯・仙台の牛タン弁当・タコ飯・カニ飯など。
海産から牛・鶏に至るまで、その土地土地の特産品を看板にできるような駅弁は、
物産展などでもその人気は衰え知らずの、魅惑のコンテンツです。
しかし、年を追うごとに電車でのんびり旅をすることが少なくなっていった社会のあり方に加え、
ここ2・3年はコロナ禍で、人前でマスクを外すのが遠慮されるようになり、
もはや駅弁を電車の中で食べる光景を見ることは、ほとんどなくなりました。
しかしそんな中でも、長年乗降している折尾駅では、名物の東筑軒のかしわ飯弁当を、
毎日弁当売りのおじさんが、大きな声で呼びかけをして歩いてくれています。
どちらかというと乗っている人がというよりも、
降りた人が出がけに買って帰っている光景を見ますが、
それでも、駅のホームであの掛け声を聞くと「いいなぁ。」と思ってしまいます。
この先、電車の中で食べる文化は薄れていくのだとしても、
駅で駅弁を売る光景は、いつまでも残っていてほしいなと思います。