あきらめない情熱がもたらした宝石
7月11日の記念日【真珠記念日】
1893年のこの日、三重県で初めて真珠の養殖に成功した日だそうです。
宝石というと、大原則が自然にできたもので、真珠も例外ではなく、
養殖に成功する以前は、阿古屋貝からまれに出てくる貴重な美しい石。
だからこそ、純粋な鉱物の宝石と肩を並べるほどに、その美しさに価値があるものだと人は考えたのでしょう。
何かあった時はこれをお売りと、母親が嫁に行く娘の袖にそっと忍ばせて持たせた大粒の真珠、
なんていうエピソードも、時代劇では時折出てきますし、
かなり貴重なものだったのは歴史を遡っても間違いないように感じます。
二枚貝である阿古屋貝を、幼体の時に、死んでしまわないように真珠の核を取り込ませて、
3年かけて育てていく。
核になるものには、何が最適であるか、他の養殖の貝と同じでいいのか、
阿古屋貝で気を付けなくてはならないことは他にはないのか。
おそらく成功するまでの間には、幾度とない挑戦と失敗もあったのだろうと言う事は、想像に難くありません。
その結果成功した真珠の養殖は、現在もなお三重県の特産品となっており、
地元の人たちの生活を豊かにしていったのだろうと考えると、
情熱が生み出す物の価値は、どんなことでもモノでも侮れないものだなと思います。
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