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2023年11月7日

川を挟んだ両岸にながーく茂るススキ野原は

秋の盛りを告げるのか、秋の終わりを告げるのか。

十五夜や、十三夜の頃にも、十分な趣になっていなかったススキが、

ここ数日ですっかり味わい深い色合いに映り、目に留まるようになってきたのに伴って、

寒さも一足飛びに強くなっている。

もうすぐ暦の上では冬。

今年の秋は本当に短いけど、

行きがけに目に留まったススキ野原は、

大好きな漫画「ヨコハマ買い出し紀行」の一場面のようで、

思わずブルッとしてしまう寒風でも、ニヤッと笑ってしまう。

秋は短くても、その残り香はまだまだあちこちに散りばめられていて、

そんな小さい秋を見つけながら過ごす時間を楽しみにしたい。

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