その個性は、そのままで素敵なんだ
8月13日の記念日【左利きの日】
1992年に、イギリスのLeft-Handers Clubによって制定された日です。
由来は提唱者の誕生日だそうですが、理由はうんうんと頷くものでした。
その理由は、右利き用だけでなくだれでも安全に使える道具を作ってほしいと、メーカーさんに呼び掛けるものだったと言う事です。
なぜ、僕はそれに、うんうんと頷いたかというと、僕自身左利きだからで、
この理由は、本当に「!わかる!わかるわぁ!」
と、調べてながら共感してしまったからです。
左利きで、幼い頃一番苦戦したのは、ハサミです。
当然のようにみんなと同じものを使っているのだけれど、
実は普通の(右利き用の)ハサミを使うと、本当に切れません。
幼い頃はそれがハサミのせいだとは知らず、
また、周りの大人もそれがハサミのせいだとは気づいておらず、
「左利きは器用って言うのに、不器用だね。」
と、言われたことで、自分が不器用な人間なのだと思い込んでしまい、
それが今でも自分のコンプレックスになって残っているくらいに、
左利き用の道具と出会えなかったことで、悔しかった想いがあります。
初めて左利き用のハサミを使った時の衝撃も、今でも心の中に強く残っています。
そんなハサミエピソードを筆頭に、いわゆる左利きだからこその苦労は、いくつも思い出されるのですが、
一方で自分が出会ってきた左利きの友達や、教え子たちの多くは、
左利きのままでいいんだよと、そういう風に認められている人も多く、
なるほど、左利きだったことに加えて、
左利きに理解の疎い土地で育ったことも自分には不運な事だったのだなと、
そんなことを思うこともありました。
左利きという一つのマイノリティーは、
時代とともに言うほどのものではない個性となっていっていますが、
どちら利きにせよ、その人が気持ちよく生きていけるように、
世界がどんどん良くなっていけば、喜ばしい事だなと思います。