2023年9月14日
目覚ましの前に、雷の音で目が覚めたのは久しぶりのことだった。
すずしさを、という感じではなく、
ゆっくり季節の針を戻して、
蒸し蒸しマックスの梅雨で空を覆ったような天気は、
予想を巡らせるまでもない大雨で、
リュックの中にはかえの靴下を用意して、家を出た。
お天気レーダーで確認すると、珍しく真上にシアーラインができていて、
赤や黄の、降水量の多い雲が途切れることなく沸き続ける。
梅雨の時期にもなかった梅雨日和。秋雨日和というのは、違和感を感じるほどに梅雨日和。
太った汗っかきのおじさんには、ジリジリ日差しより堪える一日だった。