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ワーキングマザーがアイルランドの大学院に通う

こんにちは。私(トトロ)はアイルランド在住の3児の母、リモートワークでコンテンツマーケティングの仕事を始め、その他副業をしています。そして、今年1月からダブリンシティ大学の大学院でビジネスアナリティクスを専攻しています。

昨日でグループワークの論文2つの課題を提出し、1セメスターが終了しました。

今回は、これから大学院への進学をお考えの方に参考になればと思い、記事を書いています。また、子育てや仕事をしている方でも、是非興味ある方は大学院進学を考えるきっかけになっていただければと思います。

1.大学院のスケジュール

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私の住むアイルランドは、英国と同じく、1年で大学院のコースを修了することができます。Postgraduate Diplomaと呼ばれるもので、Taught courseに属されます。

1セメスターにモジュールが3つ
1.Analytics Tools and Programming
2.Statistical Models and Methods for Business Analytics
3.Strategic Thinking Tools and Techniques

私の通う大学院は、コロナでリモートのため、すべて授業はリモートでした。1週間授業を同じテーマで行います。

例えば、授業では、今週は
モジュール3は「Ethical Decision Making」
2は「R解析」、
1は「Data Visualisation」など講義がZoomで行われます。

そして、翌週には、2、1はプログラミングの課題提出、3はグループでそのテーマを元に、ケーススタディをし、ディスカッションを録画にして、教授に送るという流れです。

それと並行してオンラインのコースも受講して、課題を終了させなければいけません。私の学校では、KubicleというツールやSage Campus,IBM skills,ILX Portalというツールを使いました。各レッスンの後、テストがあるのですが、特にKubicleの場合75%合格しないとパスできないということもあり、週末は1日10時間以上も勉強することがほとんどでした。

そして、セメスター最後は、それぞれのモジュールに関して個人論文の提出 3モジュールあったので、3つの論文・グループプロジェクトとして各モジュールごとの論文(3つ)+プレゼンテーションの録画をして動画とプレゼン資料と分析資料を合わせて提出といった具合です。

2.大学院のサポートは手厚い

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私はとっくにアラフォー過ぎていますが、この4か月、人生今までここまで勉強したことはありません。というほどでした。

大学では、ストレスコントロールや運動不足解消、学習の問題など答えるプログラムも用意されています。1度、セルフモチベーションに参加しました。あと、ヨガも受講しました。英語のライティングにも自信がなかったので、文章の書き方についてもセミナーに参加しました。

また、私は、コース受講中何度も挫折しそうになったので、一度、コースを変更したいという願いも大学院の編入相談の方に伝えました。(今は、このコースでもうちょっと頑張ろうという気持ちになっていますが。)学生のサポートが手厚いのがとてもメリットです。

また、Libraryも充実しています。オンライン書籍を借りることができます。これもオンライン書籍があるので、ダウンロードして、14日・7日・1日など好きな期間を選んで、読むことができます。期限が過ぎたらアクセス不可能になるという仕組みです。もし、オンラインのままブラウザーでアクセスして読みたいという場合には、ダウンロードせずそのまま読めます。あと、この章だけ保存したいという場合、PDFなどで保存も可能です。

講義でおすすめされた書籍や、論文のための書籍学習などでとても重宝しました。私はKindle派なので、デジタル書籍は慣れていますが、もし実際に本を借りたいという場合も、郵送してくれます。

3.大学院で出会った人たち

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私の専攻はビジネスアナリティクスですが、当初は45人いた生徒がいました。大学を卒業して、数年勤務して、大学院に通い始めた方や、既に仕事でビジネスアナリストとして活躍されている方、マーケティングマネージャー、ショップのマネージャー、会計士など様々です。

グループ課題の際に、25人に減っています。私のグループプロジェクトは当初5人でしたが、2人は途中で辞めました。理由は授業についていけない・仕事と両立が難しい・課題がまったくわからないということでした。

それぞれのモジュールに対し、教授とのやり取りはSlackを使って行いますが、なかなかそのSlackで質問は難しい。オンラインだと、わからないまま授業の後に気軽に質問できる環境ではありません。私は、あまりにもわからな過ぎて、教授に1On1をしてもらいましたが、なかなかそんな何度も頼むには気が引けます。

そこで、生徒の代表を決めて、グループチャットを設けて言いたいことや質問をし合える環境を作りました。講義の話から、TableauやReflectionに関する情報交換、ZoomのURLは何だっけ?といったカジュアルなことから、分析コードの確認や論文の課題についてなど様々。

私はその中でも特に3人ぐらい頻繁にコミュニケーションできる人ができて、いつも励まし合っていました。

彼らがいなかったら私はとっくに辞めていました(笑)

4.これから大学院を目指す方へ

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ここでは、私の後悔も含め、これから大学院を目指す方へおすすめしたいことをお話しします。

私は、完全に文系人間です。ただ、仕事で携わっているGoogle AnalyticsやGoogle Adsを始め、数値データから業務改善のために、分析を勉強した方が良さそうだな。と思って選びました。・・・甘かった・・

大学に行けば習えるというのは大きな間違い。

結局、論文の課題も、授業の後の課題提出も自分で行わなければいけません。私は週2で英語講師もしているので、そこまで英語に対しては苦手意識はなかったのですが、それでも新しい分野を学ぶには、最低限の基礎だけでなく、自分の考えを説明できるレベルまで理解をしておくことが重要です。

専攻分野を日本語・英語で事前に学習して、知識を付けておくことをおすすめします。私は、、ダイレクトマーケティングに関してのビジネス書を日本語で読んで、メモにしていましたが、これが大活躍しました。

あと、これは、私の夏休み期間の課題でもあります。TableauとSQL,R分析をこの数か月で行いましたが、知識が浅すぎるので、これから日本語の書籍やサイトで学習しようと思います。母国語で完全に知識を得てから
スキルアップをさせていくことが重要だと感じました。

是非、これから大学院を目指す方は、専攻したい分野については、自分の考えを伝えられるレベルまでに上げておくことをおすすめします。その方が断然、大学院での生活が楽しいです。

私のように、やっとやっとついていくようでは、せっかく好きで選んだ学部すら嫌いになってしまう恐れもあるのでご注意を。

まとめ

ここでは、大学院の1セメスター終えた感想を元に記録させていただきました。少しでもこれから大学院を目指す方へ参考になれば嬉しいです。コロナでオンライン授業が当たり前になった今、日本にいても海外の大学院にも通えます。学べるチャンスはどこにでもあるということは、とても夢がありますね!

タイトルにもある通り、私はワーキングマザーでもあります。夫や子供の理解がなければ、大学院を続けることはできませんでした。

次回は、家族のこと・時間管理方法についてに焦点を当ててつづりたいと思います。

読んで下さってありがとうございます。

今日も皆様が良い一日を過ごせますように・・・

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