「寄り添う」ってどうやるの?
以前よりは穏やかになった母との関係。について先日書きました。
以前の話です。私の実家は日帰りできない距離で、いくのなら必ず泊りになります。そのため、そうそう簡単に行けません。
私は本当は母とどんな関係でいたいのだろう?と考えた時に「やっぱり穏やかで楽しく話せるような良い関係がいいな」と思いました。だから、帰省したら母に寄り添うことにしよう。そう考えて、帰省しました。
ら、ですよ。
母はずーっと愚痴とうわさ話をしてました。
「近所のだれそれさんがあーたら、かーたら」「友達の○○さんがどーたらこーたら」「友達の△さんの娘さんの子供さんがどーたらこーたら」
全員私の知らない人。ずっと聞いていたのですが、だんだん腹が立ってきました。・・・・・・知らんがな!!!!何の話やねん!!!!!
こっちはいろいろ都合つけて帰ってきたんよ。なのに、そんなどーでもいい話(おっと本音が)誰のことか分からない、私に何の関係のない話をえんえんえんえんえんえん・・・・とちゃぶ台があったら間違いなく端に手をかけてひっくり返そうとしてましたね。
そうして、時々「それに比べてあんたはどーのこーの」と私にほこ先が向いたりして。
もう・・・・知らん!!!
最初は「近所のだれそれさんがあーたらかーたら」に「そうね、それはその人が悪いわね」なんて答えてた私。そして「友達の○○さんがどーたらこーたら」に「それは○○さん、変わってるわね。でも、べつにいいんじゃない?」そして「友達の△さんの娘さんの子供さんがどーたらこーたら」に「そうね、そんなこともあるかもね」って何の意味があるのそんな遠い人のうわさ話!!!だれなのよ、それ。
となったのです。
・・・私ね、気の利いた意見と言うか、アドバイスと言うか、裁くような言葉、これが正しいに照らし合わせた納得してもらえるような答えを言おうとしていました。
違いましたね。たぶん、母が聞いてほしかったのはそんなことではない。
そこから考えました。どうやったら「寄り添える」んだろう?(だいたい、寄り添うってどういうことなのさ!)
今、ちょっとこんな感じかなー、と分かったことがあります。それは、
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寄り添いたいのなら、相手にオールOKを出す
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ということ。たとえ
あの人にあんなことされたせいで。分かってくれない。(被害者みたいに言う)
あの人がいやだ(悪口を言う)
あの子が言うことを聞かない(思い通りにならない)
あんたなんて(ほこ先が私に向いてる!)
みたいなことをさんざん言ってても。
それも全部オールOK。
「そうなんだね」「そっかー」「そう思うんだね」で。
そして、私はせっかく帰省したのだから私とでしかできない話をしたかったのです。
それって、「こうしてほしい」という私の要求を押し付けてたかな。
だから、「あれをしてちょうだい、これをしてちょうだい。あの人にはこれをあげましょう。あんたには必要ないわよね。」と当たり前のように言われてなんだかがっくりしてました。(そりゃないよー、って思ったの)
というわけで、こっちが「そっか、そうなんだね」と相手が何を思っても全部OKだよ~、という姿勢でいるようになったので(かなり試行錯誤したのよ)、ちょっと話が穏やかになりました。
母は今では噂話は前の半分くらいに減りました。愚痴っぽい話も少しずつ減ってきました。
名誉のために言っておくと、優しいところもたくさんあって、食事を用意してくれてたり、おいしいものを食べに行こうと計画をしてくれてたりします。娘とは言え、泊まるのだから気も遣うでしょうし。
今は私も構えたり気合入れたりすることなく、「なになに?」と穏やかで静かな関係になってきたなあ、と思います。(前よりは、です。行きつ戻りつしながらですけど)
お読みいただきありがとうございます。