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田中一村展 見れた嬉しさの感想だらつづり


やっと!田中一村展に行って来たよ〜〜〜〜!!!やったー!!!!

東京へようこそ!!!!
心で叫びながら撮った一枚。
硝子に映る空と繋がってるようで美しい〜と入る前から嬉しさMAX


前回の推し布教noteはこちら↓


今日は(今日も)だらだら綴りますので、まとまりないし知識ないしのないない尽くしです!長いので無理せず!!


「紅葉にるりかけす」001

ひひぇ、えっ待ってこれ6歳………
かわいい。このときから鳥が好きだったんだ…るりかけすの色とか紅葉の赤の色付けとかかわいい…。

あとね、こちらも合わせて感想綴りたい。

「白梅図」004
(田中一村「白梅図」大正5年(1916))

どっちもね、すごいの、すっごい上手いの。で、すっごい上手いのに幼さと純粋さがあって、でもすっごい上手くて!枝の苔そんな美しく描くんだ…苔を綺麗だなって思ったんだろうな〜っていうのが伝わって来た。でね、白梅図の青い苔とか紅葉の色を “ほん”、と色を乗せてるんだけど、なんかね、その乗せ方がかわいいの…この色の置き方に何故か幼さを感じた…。未熟とかいう意味じゃなくて、なんか、心の純粋な幼さで感じたそのままで描いてる感じ。苔の美しさ、紅葉のかわいさ、そのままを “ほん”と色を乗せてて…でも上手くて…なんかもうよく分からなくなる。幼い子の詳細な写真をみてるみたいな気持ち(???)田中一村の幼少期そのままみたいな(???)

幼さを感じてはこれを6歳8歳で描いてることに驚いて、でも幼さを感じて…みたいな頭の中が帰宅してからもパニックではわわわわってなってる。多分ね、これ大人になった一村が描こうとしても描けないのよ。幼い心を持ちつつ大人顔負けの技術を持ってないと描けないの…

大変な物が東京に来てしまった…また見に行かなきゃ…。



「菊図」003

これこれこれ〜!お父様に描き足されて破っちゃったやつ。は〜すご…一線一線意思を持って描いてる…これも6歳?で…6歳のときって「ここに線を引きたい!」と思っても描けなくなかった???わたしが不器用だっただけ???


「鉄網珊瑚」(紅梅図)015
1926年元日

紅梅の絵にそんな名前つけちゃうの!?かっこよ〜〜〜!………、って思ったけどちょっと中二みあるな。17歳とかの作品だったはず。梅好きだね。


「蘭竹争清図」017
1926年夏

後年の奄美大島での作品と通づるものを感じた。伏線回収か。


「藤花図」020
1926年9月

うねうねした枝がこの頃から好きだったのかな。藤棚とか人が手入れしてる藤じゃなくて山の中の藤。山中の藤って素敵で好きなんだけど山が荒れてる証拠らしいね…。(人の手入れが行き届いていないということらしい)


何度も言っちゃうんだけど、幼年期もめちゃくちゃ上手いのに15歳くらいからのと違って幼年期は幼さも感じるから不思議な感覚になる。幼い一村の心がそのまま写し出されてる。


「葉菖蒲とよもぎ」扇🪭030
1930年5月

題材が素敵〜しかもよもぎが上じゃなくて葉菖蒲上にしちゃうんだね。5月の草の匂いがする。これのグッズそのまま扇子にして出して欲しい〜。そしてこの辺り(22歳かな)から一村の輪郭がはっきりして来てるのを感じる。私は10代があまりピンと来るものがなかった。評価と戦ってたからかも?



「南天と蝋梅」031
1930年12月

前に見ていいなって思ったやつだ!南天いいよね。冬になると小鳥たちの貴重なご飯になるし。



「菜の花雛」

これは一村が参考にしたと思われる資料のひとつなんだけど、菜の花に着物に見立てた葉を巻いてお雛様にしてる絵があって!赤と銀の糸で結ばれてて、お内裏様には松の葉を刀に見立てて腰に差してた。なにその発想…!かわいい!天才!誰の作品なの!?



「鶏頭図」049

線のコントラストが強くて格好いい。後年に通づるものがあった。



「桜の図」045

やわやわの開いたばかりの柔らな桜の葉が愛おしい。私は植物の中ではお花よりも葉っぱが好きで、葉の中でも開いたばかりのやわやわな葉が好きなので、それが描かれてて嬉しかった。

22歳頃からの絵が生命力の力強さがぐぐ〜〜っと出て来てる感じがいい。



「芍薬図」047

「雁来紅」046

雁来紅が気になって来た。枯れかけたしおしお雁来紅もよかった。



「菜の花図」070

鶏頭とか雁来紅とか藤の枝とか、こう上にぐいぐいって伸びてく勢いみたいなのがある植物好きなんだな〜気持ちいいよね。なんか、そういうのが好きっていうところがいい。性格の真っ直ぐさというか、なんかそういうものを感じる。そうだソテツのモチーフも多かった気がする。



「鶏頭図 058」1933.夏頃24歳

すごい好き。好き過ぎたので番号と作成年も記録しとく。え〜〜〜〜これ良き〜〜〜〜〜美しい〜〜〜〜格好いい〜〜〜〜〜真っ赤!真っ赤なの!すごい格好いいの!なんでかマティスの海に飛び込みたいと思った感覚と似た感覚を覚えた。マティスの大胆なハサミの使い方と筆使いの大胆さが重なったのかも。これすごい好き。(何度もいう)



「清風高節」

竹林のザザーーーっていう風の音が聞こえた気がした。

英語のタイトルは「Tall Banboo Withstands a Strong Wind」

「清風高節」〘 名詞 〙 東洋画の画題。風にしなう数竿の竹を描いたもの。強風にも折れない竹を、苦境にあっても節をまげない高士にたとえたもの。

ほう、ひとつ賢くなった。



「松図」

これも格好いいんだけど、その前の「鶏頭図」と「清風高節」が良すぎる。



「秋色」

晩年作を知ってると、おお〜!ってなった。こういう構図この頃から描いてるんだ〜これから来る秋が楽しみになった。片方は濃い色使いで、もう片方は淡い色使いで、同じ秋でも人によって好みがわかれそう。
2回目にガールズさんと行ったときに濃い色の方は秋真っ盛り。淡い色の方は冬に近い感じがするね、と新たな視点を頂けた!


2階

「黄昏野梅」

これ好きなんだよ〜〜〜千葉で見たときも好きでポストカード買ったんだけど、やっぱり本物が持つエネルギーって印刷すると死ぬんだよね…。色紙シリーズどれも好きで、こう、日常の景色の中の「ああ、綺麗だな」と、ほぅ、と息を吐いて思わず立ち止まる瞬間を切り取ってて、何を美しいと感じたのかが伝わって来る、風景への愛しさが伝わってくる。

「黄昏野梅」がこちら
千葉での展示会で購入したポストカード
田中一村は上弦の月をよく描いてる
白梅と人
他の作品にも景色の中に小さく人が描かれてるんだけど、
見る人が見れば誰か分かるんだそう。
そういうエピソードから地域の人との交流が
順風だった様子が伺えて温かい気持になる。


上弦の月っていうのがさ、またいいよね。満ちてく希望というか…題材にしてる植物もグイグイ上に伸びてくものが多くて、なんか、こう、性格感じない!?「満ちてく」とか「グイグイ伸びる草木」とかに真っ直ぐで豊かな性格を感じてる。藤とはぐねぐねしてるけどすごい勢いで伸びてくし。
中々上手くいかない人生でも、癖のある斜めに物事見る性格じゃないんだろうなって。天界と魔界どっちに住んでるかっていったら天界だろ〜な〜!みたいな。


もうね、千葉寺町の風景どれも良すぎるのよ…


絵からちょっと離れたところから眺めると本当に風景をみてる様な錯覚になるから、是非ひと通り観たあとに少し離れてから振り返って観て欲しい。おお!ってなるよ。この町好きだったんだろうな。


「シュロ 79」

かっこういい〜〜


「山水図 戯撫聾米 110」

「蓬莱日月長 111」

110は激しくて111は穏やか。全然違うのにどちらもすごくいい。111の下にちっっちゃい鹿さんがいるのかわいい。



「秋晴 132」

は〜大作……金屏風を夕暮れに見立て、雷に撃たれたケヤキの大木と農家と日常(大根干してたり、鶏がいたり)、格好いい…。金屏風にそんなモチーフ持って来ちゃうんだ…。本当に素晴らしい作品だけど入選しないのも分かる…。私は好き。すっごい好き。一村は農民の日常を愛していて、平安な日常こそ美しいと感じているのが絵から伝わって来る。

猫のやんのかステップならぬ、鳥(軍鶏?)のやんのか嘴挨拶(?)がここにもある。今回の展示会で三作目だ。日本一の軍鶏を描いて欲しいという依頼があったってテレビでやってたから、それ以来モチーフとして取り入れたのかも知れない。やんのか軍鶏と名付けよう。


…と思ったらこのあとに例の依頼の展示があったから別に関係ないのかも🙄軍鶏って一般的によく飼われてたのかな?


背景の黄色が金色🥇
本物は下の方がとくにパーッと明るいのを見て欲しい。
あとシュロや大根が厚塗りされてて立体感がすごいの。


1984年の日曜美術館で後年の作品に対して「厚い岩絵具で描かれて〜」って説明があったけど、これは厚いところがとくに厚くてすごいの…奄美大島に移ってからもどんどん厚い部分が増えるんだけど、それって顔料いっぱい使うってことじゃん…奄美大島での節制した暮らしぶりを思うと一筆一筆、文字通り、命削って描いてて、だからあの力強さなのかなって…材料買う時も綿密に計算して買ってたって書いてあった。ひと塗りするごとご飯ひとくち減らしてるみたいな…。貧乏でなければ良い絵は描けないって言ってたそうなんだけど、こういうことを言ってたのかなと思った。



掛け軸シリーズがわー!ってなった。

一村の輪郭がはっきり見えて来た感じ。


「秋色虎鶫(とらつぐみ)」

虎柄してるから虎鶫なんだ〜紅葉した葉の中にひょこっているのがかわいい

一村の描く春夏のぐんぐん伸びる草花にすごく生命力を感じるけど、紅葉も最後の命を出し切ってく感じが同じくらい生命力を感じるかもってはじめて思った。ミュージアムショップにこの絵の手鏡があってちょっと迷ってる…手鏡欲しい…今使ってるのはB'zのファンクラブに入会したときのアルミの鏡なので…あまりにも薄くて壊れないからこのままだと一生使いそうで怖いんだ…。



「竹雀図」

竹の端でふよんふよんしてる雀だ。ふあふあで冬雀っぽい。かわいい。


「葦によしきり」

「柿にかけす」

「枯れ木にきつつき」

気持ちいい潔さ。余白の美しさ。持って帰るならどれかな〜今の気分は「柿にかけす」かも〜。


「ポートレート」

お姉さんを撮った写真本当に背景まで作り込んでてすごい。それでいてお姉さんの笑顔が自然で…きっとこれ撮るまでたくさん時間掛かってると思うの。なのにお姉さん本当に笑顔で仲良かったんだろうなって思えて良きだった。なんか同じこと千葉でも思ったな。



「秋色虎鶫(とらつぐみ) 168」

また会った虎鶫ちゃん!また紅葉の中で隠れんぼしてる。


「白い花 169」

また虎鶫ちゃん。今度は白い花の中。いろんな白い花を合わせてて今度お花買うとき白いだけ買っても面白いかも知れない。虎鶫ちゃんいつも警戒してるときみたいなヒョッって首長いポーズで描かれてる。警戒しやすい鳥なのかな。



「白梅図 150」

わー!来たー!!すごいすごい!これ見れるんだ!わー!青い苔が…!八歳のときにも美しいと思って(たであろう)青い苔が…!美しい〜。三つ子の魂百までだ…。

この絵見てて、なんで花咲いてるのに寒さを感じるんだ〜冬だよこの絵〜と思ったけど梅咲くの早いもんな…!そりゃ寒いわ。寒い中で感じる春の訪れ。人も少ないときに見れてすごいラッキーでした。眼福だった。あ〜人来て欲しいけどこれ以上テレビで報道されたらこんな風にはもう見れないだろうな😭見れてよかった〜



「仁戸名蒼天」180
1960年

いい景色だなあ…
と思って眺めてると牛とおっちゃんがいる

いい景色だなあ
牛とおっちゃんいる!

一村の描く美しい景色の中には人がいる。
風景写真撮るときって人が捌けるの待ったりしがちだけど、一村は人がいる景色こそが「美しい景色」なんだなあ。



時間が!ない!!足りない!!あと30分で出てくれって言われた!まだ2階にいるよ!奄美大島に辿り着いてない!色紙シリーズが再び並んでたし見たかったけどまた来よう!えっここ入れ替えないよね!?

急いで3階に上がる。



3階

「宝島」

びぇ…急いで見ようとしたのに目が涙でいっばいになってしまった…優しい絵…優しい絵だ……お馬さんの親子の上に鳥が乗ってる絵。

一村はその土地土地への敬意が絵に溢れてる…。

2回目に行ったときにゆきちぃさんに「お花が…!」と言われて気がついた。野原にお花咲いてる😭かわいい😭


ちょっとここから先がわたし的に本番なのに時間がなさ過ぎてメモする暇などなかった。あと二回行くつもりなので感想後半編を書く気があればそっちで書くね。出来れば三回行きたい。だって田中一村が!東京に!来てるんだよ!?


どんどん「アダンの海辺」へ近づいて行くのがわかって緊張した〜…好きな芸能人と握手するときってこんな感じなのかも知れない。あと少し、どうしよう。あっ!ちょっと見えた!気持ちを紛らわそうと(?)他の絵を見ながら近づいた。

対面したけど、前回のときのような絵からくるエネルギーとか、メッセージとかは今日は感じられなかった。そうだろうなとは思ってたけど寂しいな。そのときの体調とかメンタルで絵とシンクロするときとしないときがあるよね。今日は緊張し過ぎて絵に集中出来なかった。「無」のときに見たいなぁ。疲れてぼーっとして「無」なときにしか感じられない絵が訴えて来るメッセージ。あれ何なんだろうね。

今さらだけどキャッチコピーが良いよね。

【奄美の光 魂の絵画】

これを作ってくれてコピーライターは田中一村の描く生命力、力強さを感じてくれたんだろうなと分かって嬉しい。


後半の感想中途半端だけど、とりあえず今日はここまで〜気が乗れば後半に続きますバイバイ👋

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