![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/158182647/rectangle_large_type_2_3a15c69310f3322b1bd0d3a67c38a934.png?width=1200)
腕時計は時を刻み、そして時と人を繋ぐ
起
イテテテテ
最近はずっと右肩の凝りに悩まされています。
凝りというか、固まっている感じ。
いや、それを”凝り”と言わずして何という?なのかもしれないですが
”凝りのひどいヤツ”とくらい言ってもバチはあたるまい。
子供の頃は、何故肩が凝るのか? というか
”肩が凝る”とはどういうことなのか、全く想像がつかず、
たまに父親の肩たたきをしながら
どうしてポコポコと叩かれて”気持ちいい”と言うのか
不思議に思っていました。
始めて肩こりというものを知ったのは大学生の時、
早いな!と思うでしょうが、身体の経年劣化ではありません。
バイクに乗っている時に
自動車に追突されて、軽いムチ打ちなってしまったのか
首周りがガチガチになり、夜もなかなか寝れない日が
何カ月も続いたのです。
こんな形で肩こりを知りたくはなかった。
あれって大学何年生の時なんだろう?
おそらく4年生?
2年生の時にYAMAHA の初代FZR250を買い
2年生の間に九州一周、
3年生の時に自走で北海道まで行き、北海道一周している。
少なくともこの時は事故に遭う前。
といっても、通常なら廃車になるほどのダメージ
(バイクですよ)だったのですが、
フレーム交換までして修理をし、乗り続けたのだから
バイクに乗っていることが事故前だという証明にはならない。
ただフレーム交換の前後でどうしても
バイクの乗り味が変わったように感じ、
北海道一周までは明らかに
生まれたままの肩こりを知らないFZRだったように思うのです。
そして大学院になると、盗難が理由でバイクを
SR400に買い替えたのだから
消去法として4年生が最も確率が高い。
ただしその時の暮らしぶりからは、
いつの出来事かと断定できる記憶というのは
なかなか無いのである。
なんせ、6年間住み続けた同じ下宿の同じ駐車場から
同じ服装で出かけて行き、
いつもの走り慣れたツーリングコースで追突されたのである。
時期は不明確といっても、その時の様子は鮮明に覚えている。
弁解がてら申し添えますと、”追突された”という事故類型からも
わかるように過失は0:10
(すなわち追突してきた相手の100%過失)
それどころか模範運転中の我がバイクに
”善良なる”一市民のおじさんが突っ込んできたのです。
とある県の田舎道。
前方は赤信号。自動車が一台停止中
スポーツカーではなくMk-Ⅱのような普通のおじさん車
左側を通って停止線のところまで出る。
バイクの運転マナーのワースト3に入ると
思っている人も多いであろう”すり抜け”は当時でもNGですが
実は”すり抜け”という明確な定義はありません。
動いている車の右側を車線を変更せずに抜くのが”追い抜き”
これもすり抜けの1種ですが道交法違反ではない。
だたしアブナイ場合が多い
逆に走行中の車を左側から抜くのは、
低速車が左側という追い越しのルールにも反しており
一番ダメなすり抜けです。
一方で停止している車の左を通ってゆっくり前方に出るのは
”側方通過”といい、
広く言えばすり抜けになるがこれは認められると
自動車学校では習った。
![](https://assets.st-note.com/img/1729434360-Oe7yUbziwxCqpRlWPQJcKIBF.png?width=1200)
まぁ路肩さえ広ければ普通はやるであろうその側方通過をして
停まっている車の前に出たのである。
ところがその車の運転手、何が気に入らなかったのか、
青になって発進すると、
我がバイクの後ろにピッタリと車の鼻づらを付け
明らかに故意に煽って来る。
危ない運転するな!と思っていると田舎道のこと
今度は前方に信号機のない横断歩道。
そしてご丁寧に手を上げて渡りたいアピールをしている
親子がいるのである。
ちょっと危ないな。とは思ったけど
横断歩道の前で止まらない訳にはいかない。
ポンピングブレーキで2回ほどストップランプを光らせ
合図をしてから減速したのですが、
それでも迷うことなく突っ込んでくる”煽り運転手氏”
カリカリ血の上った頭で、煽り運転しながらどこを見ていたのだ。
おまけに手を上げていた歩行者は救護にも当たらず立ち去るし、
前方の路肩に駐車していたトラックの運転手は
私のバイクが荷台にぶつかったので壊れていたらどうするのだ!
文句を言ってくる。
状況を見て、こちらが被害者だとわからないのだろうか?
下宿からは少し遠出して他県に行っていたのだが
本当にこのS県は全ての県民がどうかしているのではないか!
と思ったものです。
すみません、取り乱してしまいました。
で、今右肩が凝っているというのは、
この後遺症がまだ続いているというわけでもありませんい。
仮説ですが、パソコン仕事の多いこの時代
肩が凝ったり、目が疲れるのは当然ですが、
こと右肩がひどいとなると
キーボード操作というよりもマウスの操作が
負担になっているのではないだろうか?
ドラッグ アンド ドロップ
コイツが悪い!
人差し指でボタンを押すということは、前腕の筋肉が緊張するということ
その状態でマウスが動くように上腕と肩の筋肉で掌を少し浮かして
マウスを精密に動かすというのは肩から腕全体の筋肉がもう
緊張しまくりということである。
ドラッグ アンド ドロップをどんな時に多用するかって?
それは簡単。
note用の説明図なんかをExcelの図形をつかって描く時である。
なんだ!原因は仕事じゃないやん。
承
9月下旬にポコぞうの修学旅行の準備で
服やら鞄を買いに家族で神戸三ノ宮に出かけた時に
loftの健康コーナーでマッサージ器を見かけたのですが、
マッサージ器というものにあまり良い印象はない。
50年前の大昔、実家で父親が使っていたのは
あまりにが弱く、微振動で肌の表面が痒くなるだけ。
5年前までずっと通っていた散髪屋でも体感済。
店主はパンチパーマのオヤジで、
就職で兵庫県に来てから
25年間お世話になってきたのだが、
「お兄ちゃんのクセッ毛はどうにもならんので
バッサリ切るで」とブラックジャックのようなことをいいながら
いつも散髪してくれるのである。
まぁ短くするのも、知識とテクニックが必要らしく
いつもカットは上手にしてくれていた。
私のように髪が硬い人は、
髪が再び伸びてきた時に、ちゃんと髪がねるように
鋤いてはいけないのだそうである。
肝心のマッサージの話はというと、
チェーン店ではない、巷の散髪屋さんのように
カットの後マッサージしてくれるのだが、
”自称ゴットハンド”のオヤジがたまに
(15年間でたった2,3回くらいだが)ハンドマッサージしてくれたのです。
これは大変気持ち良かったのだが、普段はマッサージ器。
こちらはというと45年の時の流れなど無いかの如く
昔の家にあったのと、どっこいどっこい。
今回 loftにて、ものは試しとダメ元でテスターを使ってみると、
どうしてどうしてところがどっこい、
どっこいどっこいどころか、
筋肉の奥深くまで振動が伝わって、ほぐされる感じ。
これはモーターのパワーのみでなく、
部位に応じて取り換え可能な先端部の効果もあるようだ。
う~ん、欲しい。
が一旦、様子見。
衝動買いはいかがなものかと思うのと、
マッサージの原理である筋肉を動かし、血行を促進するという事は
本来外力ではなくエクササイズにより
自らの身体で行うべきものであるからだ。
とは思ったものの、肩のひどい凝りはその後も続く。
まぁ肝心のエクササイズをやっていないのだから
当然といえば当然なのだが。
やはり頼れるものは頼らねば!
約3週間後に、今回はマッサージ器を買うのを目的として
神戸三ノ宮へ出かけるのであった。
![](https://assets.st-note.com/img/1729435146-Ccb1El3UnOMdpuGjVTLaK5By.png?width=1200)
転
ついでと言っては何なんだが、
三ノ宮にはセンター街というアーケード街があって
そこにあるのがミヤコという時計店である。
重ねて唐突なのだが、
だいぶ前ここで買った腕時計のベルトが切れて以来
いつかベルトを交換しようと思っていたのだが、なかなか出来ず。
前回マッサージ器購入を見送った時に
この店まだやってるんだ、と確認し
急に思い立って店内には入ったのだが、
肝心の時計を持ってきていなかったので
店員さんには声を掛けず、ちらりと店内を見て立ち去っていた。
実は本日はちゃっかりその時計を持ってきている。
EZM-1 機械式腕時計にしてはマイナーに属する
ドイツのメーカーSinn の時計だ。
このミヤコさんは、セイコー、シチズンといった至極真っ当な
国産ブランドと共に舶来ブランドとして、
なぜか前述の通りマイノリティーであるドイツメーカーのうち
更にマニアックとしかいいようのないSinnを
メインのブランドとして扱っている。
EZM-1のうんちくは後として、
とりあえず店内へ
”店内でもたもたしてからだと余計声を掛けづらくなる”
と変に気を回して、カウンターにいるご婦人に
「スミマセン、ベルト交換シタクテ」と切り出す。
更に言い訳っぽく、
「革ベルトだと切れてしまうので
今度は金属ベルトがいいのですが」
と続ける。
今風に言えば”メタルブレスレット”というのですが
いきなりブレスレットというとこんなのを想像しますよね。
![](https://assets.st-note.com/img/1729254346-ZJ5kVlhvWIONMKStPeR9dmpx.jpg)
でも”メタルベルト”というと、なんの事だか分からないので
やっぱり”金属ベルト”。
![](https://assets.st-note.com/img/1729254494-tTweDcIbOmK18VLBWZdXkFzo.png?width=1200)
で、”金属ベルト”での画像検索トップが左の画像
でも”メタルベルト”だと、
あ、やっぱり時計のベルトがちゃんと表示されます。
どっちでも同じか。ん?ちがうちがう、そうじゃな~い
ベルトで検索したのに、両方ともバンドって書いてあるやんか!
ベルトとバンドってどう使い分けるのだろう?
輸入物の交換用金属ベルト…んん! もとえバンドなので
時計のラグ幅を確認したあとは、注文する流れかと思っていたら、
「はいはい、有りますよ。」
と引き出しを開けてSinn用のメタルバンドを見せてくれる。
「あっ、これケースがチタンなので色合いの合う
チタンのベルトがいいんですけど、ありますかね?」
「チタンだと注文になりますね。」
はあ、(もともとそのつもりだったので)それでいいですけど
果たして、「どのくらいのお値段で?」
「10何万かな?今値上がりしてますんで」
Sinnのメタルバンドの作りはだいたい想像がつく。
ブライトリングのパイロットブレスレットほど
緻密なつくりではないのだ。
「そうですか…」
だいぶ前パイロットブレスレットを買った時は、たしかあれも10何万円
ただしあれからブライトリングの時計本体も
仕様変更があったとはいえ、値段が3倍くらいになっている。
Sinnのメタルバンド、しかもチタン製ならば
今はそのくらいはするかもしれない。
”かもしれない”というか、現にそう言う事なのですが。
ちょっとタジタジしたのを感じたのか
革ベルトだったらウチのもありますよ。
”ウチってなに?”
『ちょっとベルト見せて』と男性店員を呼ぶおばさん、
じゃなかったご婦人。
(ちなみに革のだとバンドじゃなくベルトなんだな。不思議だ)
「革のはどうしても切れるんで…」と
なるべくメーカーへのリスペクトを傷つけないように気を遣って
モア・ソフトリィーにいうと
『あぁ、よく切れますね。』
店員さん、あっさり認めちゃった。
確かにSinnのベルトはもともと買った時のオリジナルのラバーベルトも
それで交換したシャークスキンのも、
尋常じゃないくらい早く切れちゃったのだが。
『ウチのは改良してまして、
切れなさ過ぎて交換用のが売れなくなってしまいました。』
(Sinnはベルト商売なのか!)
それにしても小人と靴屋で聞いたような話である。
この方、店員なのか、あるいは出入りのベルト商の人かと思って
話を聞いていたのですが、
どうやらこの店の経営者のようです。
ご自身でベルトのアイデアを出して、スケッチを描き
それを職人さんと作りかたを相談しながら
一つ一つ特注で仕上げているものらしい。
なんとファンタスティック!
さっそく大事そうに何本ものベルトを包んだ布を広げて見せてもらう。
革ベルトなので、幅が合うものはどんな時計にでも取り付けられるのだが、やはり主にSinnの時計をイメージして
それに合うデザインにしているのだそうです。
「これがEZM-1のオリジナルに近いラバー風です。
でもこれは下地が革でラバー風合皮をはってます。」
オー確かに、こんなのが付いてた、付いてた。
「そしてこれが今この時計に付いているシャークスキン」
Sinnの製品のテイストを維持しながら切れにくくしてるんだな…
「ちょっと頑丈に作り過ぎたので、
普通の尾錠ではピンがベルトの穴に通し難くて
観音開きのバックルを取り付けることになります。」
それはちょっとやりすぎでは…
でもこういう立体感のあるベルトを作れる職人さんは、
いまはもうほとんどいないらしい。
ほほう、確かにケースが分厚く存在感のあるEZMー1には
スムーズな仕上げのベルトはちょっとバランスが悪いです。
「面白いものならこんなのも有りますよ。
日本の鎧兜の材料で作ったものなんですけど」
と革なのか、それとも布に漆でも塗ったものなのか
ちょっと分からない材質のベルトを見せてくれる。
ここで鎧を出してくるか!良いところ突いて来るなぁ。
和色でいう”錆鼠(さびねず)”のような渋い色合いのもよいが、
なんといっても装飾にも趣向を凝らした戦国武将の大鎧に使われる
鮮やかな朱色のものが、シビれます。
![](https://assets.st-note.com/img/1729437223-hZEls9JWki4zoG6jpeOPuRaA.png?width=1200)
でもEZM-1には似合わない。残念。
う~ん、そうですねぇ。
「このEZM-1は、なんと言ってもこの直線だけで構成された
ラグの形が大好きなんですよ。」
普通はラウンドケースから滑らかに繋がるような側面の曲線やら
ベルトの曲率に合わせた正面側の曲面やらとシンプルであっても
優美なデザインをしがちなんですけど、
なんともこの直線のみの潔さが抜群にカッコ良い。
![](https://assets.st-note.com/img/1729437686-h46RImSgJ3tpMrC8nHExdbcG.png?width=1200)
浅間神社で撮影。せっかくなので竜神様との共演
「このデザインに合うようなシンプルかつ
存在感のあるベルトがいいですね。」
と今迄、なかなか共感が得られたことの無い、
私の推しポイントを言ってみる。
「この直線の加工が難しいんですよ」と店員さん。
(店員さんといっても最初のご婦人と
このベルトづくりの人の二人しかいないのであるが、
ベルトプロデューサーのこの店員さんを、
”若旦那”と表記することにしよう。
ご婦人の店員さんはお母さんかな。)
チタンなのでおそらく粉体金属の焼結で、
削り出し加工ではないのでしょうが、
研磨仕上げは必要であり
確かにそれはそれで成型・整形が難しそうな気がする。
技術者目線では
加工が難しい=敢えて手間をかけてまでそうすべき所である、
という解釈で、これは推しポイントに同意されたものと判断できる。
20本くらいあるベルトを見渡すと
黒の革に赤いステッチの入ったものが目に入る。
黑の文字盤にSinn という赤いロゴの入った時計本体とも
よく合いそうである。
これを一つ目の候補にして他のものも探す。
ステッチといえば、赤、白、緑のワンポイントのステッチの入った
鮮やかな赤のベルトもある。
「イタリアンカラーですか?」
![](https://assets.st-note.com/img/1729437994-1qpMz5woXEYAb4Knam9Chf3u.png?width=1200)
「これはセイコーの紅の豚モデル用に作ったものです」
そういうモデルがあることは知らなかった。
「ポルコ・ロッソがしてたのかな?」
それも知らない。
ポルコ・ロッソというよりも、
ジラールペルゴのフェラーリモデルにはばっちり似合いそうである。
![](https://assets.st-note.com/img/1729438064-GrIi1H8PJ0UxdMo2qQVs4vBm.png?width=1200)
セイコーは後から画像を検索したのですが、ぺルゴとそっくりでびっくり。
もうSinnの時計からすでに逸れつつある予感。
ジブリ系の話が通じる事がわかったためか
若旦那は別のベルトも奥から取って来てくれる。
「これはナウシカをイメージしたベルトです。
ブルーにめちゃくちゃこだわりました。」
たしかに独特のブルーが魅力的なベルトだが、
どっちのナウシカ?
![](https://assets.st-note.com/img/1729438200-BHRsv9V8AdikfIzjyp2UbFYu.png?width=1200)
ナウシカ映画公開の時、当時の私としては珍しく
映画館に観に行き、感動してVHSのビデオテープを買ったほど
ナウシカは好きなのです。
当時はまだDVDなどなく、映画コンテンツはビデオテープ売りでした。
しかし一言ナウシカには言わせたいただきたい。
「そのもの青き衣をまといて金色の野に降り立つべし」
というクライマックスがあるが、
最初から青い飛行服着てんじゃん!
一度ペジテ女子のピンクの服に着替えてから、
王蟲の血で青く染まるのだが、これを見て
「姫姉さま、真っ青な異国の服を着てる」
という訳である。
どっちか、というと色合いとしてはやっぱり最初の飛行服ですよね。
あえて尋ねませんでしたけど。
エンジンが掛ったのか、若旦那さらに次々と
取っときの逸品を繰り出してくる。
「これはシン・ゴジラの革です。」
「シン・ゴジラの皮?・・・」
「いやもちろん本当のゴジラの皮ではないのですが
セイコーのシン・ゴジラモデルに使われている皮革を
”とあるルート”で入手してつくったのです。」
![](https://assets.st-note.com/img/1729438405-5vOSnQDPN0ZLjKklu1fs7eow.png?width=1200)
シン・ゴジラモデルまであるのか・・・
とあるルートについてはあえて、聞きますまい。
「シン・ゴジラといえば、今単身赴任しているところの近所に
多摩川浅間神社というところがありまして、
あそこがシン・ゴジラのタバ作戦のロケ地なんですよ」
と話を膨らませるが
「それは、よく知らなくて」と若旦那
お互い守備範囲が少し違うようである。
もう、もはや”EZM-1に合う革ベルトを探す”という目的は
完全に失われたものの、サプライズの旅はさらに続く。
「これはガンダムカラーです」
ガンダム?赤、青、黄の衣装をつけたサンバを踊る
テントウムシのように能天気な色ではなく、
渋い色遣いの三品。
「緑がザク、青がグフ、赤がシャアカラーです。」
あぁ、シャアといえばピンクを思い出すが…
「この渋いあずき色はシャアザクの胴体の所の色ですね)
「そうなんですよ、私的にはシャアのズゴックの
腰の部分の色をイメージしているのですが」
同じ色のような気はするが、他人(ひと)の好みを
どうこうという事はできません。
![](https://assets.st-note.com/img/1729439136-9XwSQlBPEDkKW7Gur0mqpnis.png?width=1200)
ベルトの紹介を一通りしていただいたのに引き続き
今度はSinnのとっておきのビンテージモデルを取り出して
見せていただく。
これは1960年代のミリタリーウォッチです。
「60年代⁉ それにしてはめちゃくちゃ状態がいいじゃないですか」
「そうなんです、こっちはデッドストックだったんですけど
もう怖くて使えないですね。
それで実は復刻版がありまして、
これなら安心して使えるんですが、
これも日本では入手しにくいモデルなんです。」
とあるルートで仕入れたものだと思うのですが、
若旦那の信頼を裏切ることになるのでこれ以上は書きません。
いずれにしても貴重かつ希少なものに出会う折角の機会である。
ちょっと触らせていただく。
意外に復刻版の方がケースが分厚くて、
オリジナルのほうがすっきりしている。
それを伝えると、復刻版は自動巻きなんですが
オリジナルは手巻きなんですよ。
あぁ、ローターが付く分、ケースが厚くなっているのだな。
ここで満を持して、自分が腕にハメている時計を差し出し
すかさずアピール。
「実はこのブライトリングコスモノートは、
1994年に買ったものなんですけど、これも手巻き式なんですよ。」
1990年代は既に自動巻きが主流で手巻きは珍しいのだが、
コストノートが手巻き式を選択している理由まではプロ相手に語らない。
「30年経った今では青かった文字盤が褪色して
シャンパンゴールドになっているんです」
「へー、きれいに褪色してるんで
最初からこの色かと思ってました」
ブライトリングの正規代理店の店員さんも、若旦那も驚くこの事実。
オールドナビタイマーⅡ系ブルー文字盤の30年物があまりないのか
それとも私が入手した物に付けられている文字盤の生産ロットに
印刷工程でたまたま問題があったのか。
おっと。パチモンではないかという疑いはないのかって?
一度正規の代理店でオーバーホールしているのですから
並行輸入品であっても、スイスブライトリング社のコスモノートⅡであることに間違いはありません。
「この文字盤は絶対このままにしたほうがいいですね」と
若旦那もお気に召した様子。
「そうなんですよ、このコスモノートは文字盤が24時間計で
もともと時刻が読み取りにくいうえに、
褪色で目盛りも薄くなっているので
時計をチラっとみても大体の時間しかわからないのですが、
腕時計を見る時はだいたい、時間は見てないですからね」
とこれまたほとんど同意が得られたことがない発言をしてみる。
すると
「そうなんですよね。時間は見ないですよね。」と若旦那即答。
ここで共同声明発表
私達が時間を気にしないルーズな人間ということではなく
カッコ良すぎる腕時計が悪いのです。
さて、そろそろベルトを決めなくては。
というか既に革ベルトを買う事は確定路線で
問題はどれを選ぶか、という事になっている。
この時目についたのが
黒皮に白いステッチのシンプルなもの
文字盤のインデックス(目盛り)やハンド(時計の針)は白なので
赤ステッチでなくても、時計との相性はなかなか良い。
そしてなんといっても粋なのが
ベルトを通すの剣先を通す輪っかである定革と遊革(さるかわ)が
綺麗な深みのある赤、そしてもう一つ予備的に
黒い遊革もついている小物遣い。
EZM-1 by MIYAKO
時刻を示す表示しかないストイックな文字盤
円と直線を基調にした質実剛健なケース
そこから伸びる革ベルトは半つや消し黒のカーフに
スッキリと見せる効果のある白ステッチ。
遊び心など皆無のように思えるが、裏面に回ると定革、遊革の
赤の二連の差し色。
これはニクイ!カッコいい。素晴らしすぎる。
これをお願いしま~す。
事前のお知らせ通り、観音開きタイプのバックルと組み合わせます。
こちらのバックルにはSinnの刻印が入っており
どうやらSinn純正のチタン製部品のようです。
チタンのメタルバンドはなくとも、
頻繁に交換することが定めの革ベルト用バックルは
ちゃんと在庫がされている模様。
それにしてもメタルバンドというと、
こんどは「VAN HALEN」や「Guns N’ Roses」の方向に
向かい始めるのであるから、
革/金属 X ベルト/バンドの言葉の組み合わせ
ややこしいにもほどがある。
やっぱりブライトリングの呼称にならって
メタルブレスレットにしとこうかな?
ベルトを付け替えてもらっているうちにお支払い。
結局革ベルトでも、チタンのバックルも一緒に買わないといけないので
合わせて税込み 47,300円也。
どうしてどうして、なかなかのお値段。
でも次回は革ベルトが切れても、バックルはそのまま使って
革ベルトだけ替えれば良いので、安心・安心。
はっ!もう革ベルト切れる前提か!
そうです。革ベルトは適当なタイミングで切れなければならないのです。
でないと赤ステッチに替えられないじゃないか!
おかしいおかしい。
魚心あれば水心ではなく、
”ベルト交換商法”心あれば”ベルト交換着用法”心となってしまっている。
一旦落ち着こう。
ご婦人の店員が、「ついでにメタルバンドの在庫とお値段だけでも
お調べしますので、これにお名前と住所を」と
用紙をさらっと出して来る。
これって、名前と住所を書いたら予約の一歩手前?
違うよね。
ま、確かにお値段と在庫状況は気になるので
確認だけでもしといてもらおう。
「ベルト付け替え終わりました。」
あとは腕に装着して、バックルの位置を手首の太さにあわせて
固定し、メタルバンドの如くリングの状態にするだけ。
その前に若旦那が、「写真撮らせてもらっても良いですか?」
どうぞどうぞ
おそらくどのベルトもSinnの時計と組合せた
最終的なカッコイイ姿になることを想像して
心を込めてデザインしたのでしょうから、
革ベルトが一番よく見える状態で写真を撮りたくなるのは
当たり前のこと。
机の上においてスマホで撮ってはる。
「あっ、時間合わせなくてもいいんですか?」
「ああ、この後、今の時刻に合わせますね。」
「いえいえ、そうではなくて、撮影の時にもっともカッコいい
10時10分を差す時刻にですよ」
「そうでした。」
と時刻を10時10分に合わせてあらためて撮影する若旦那。
なんかカッコいい。
これってホームページとかにアップするんですか?
そうですね、ウチのインスタに載せるかもしれません。
インスタのQRコードが描かれた紙をもらっておく。
![](https://assets.st-note.com/img/1729439984-Y2udPWh8gSKOG7tcZLs0TFBH.png?width=1200)
せっかく合わせた10時10分の写真でないところがご愛敬
「その文字盤の褪色したブライトリングも
撮影させてもらっていいですか?」
このお店ではブライトリングは扱っていないので
こちらはさすがにお店のインスタにはアップしないが、
ブライトリング好きのお客さんに見せるのだそうです。
「どうぞどうぞ、うちの子も見せてやってくださいな。」
撮影も終わり、では装着するベルトの長さの調整をしますか。
その前にネジを巻いて、時計の時刻を現在の時間にあわせてくれる。
そしてクロノグラフの動きなどをパチパチとチェックする若旦那。
「このEZM-1はかなり状態がいいですね。」
「実は、ベルトが結構早く切れるのであまり使ってないんですよ。」
(もう、ベルトが切れることは言っても失礼ではないよね)
「経年による状態の悪化もあるんですけど、
Sinnは結構、新品時からばらつきがあるんですよね。
最初の頃はなんでか良く分からなかったんですが、
数多くのSinnの時計を見ているととわかりました。
どうやらドイツの職人の”これでOK”の幅が
日本人が思うより、広いみたいなんです」
「マイスターの国、ドイツなのに広いですか?」
「広いです…」
そうか、昔Sinnの時計レビュー記事で
”プロユースと言いながら、回転式ベゼルの位置がカチッときまらず
なんちゃって感がある”というものがあり、
(確かに)と密かに思っていたのですが、
今わかりました。
”なんちゃって”ではありません
”OKの幅広い”!です。
今日は良いパワーワードを教えてもらいました。
この時計はずいぶん前でしたけど、こちらで買いました。
何年頃だったかなあ?
この時計のキャリパーであるレマニア5100が生産中止になるという
本の情報を見てから買ったので、もう最後の頃だと思うのですが。
実はEZM-1はモデルが幾つかあって
この文字盤には3Hと書かれているのですが、最終型はArなんですよ。
ですからこれは中期側の最終時期の製品では?
だいたい2004年かそれより少し前かな。
もう20年も経つのか。
ブライトリングのように頻繁に使うと、
過ぎていく年月も意識するのですが、
しまい込んで、見る事も少なかったEZM-1だと
まるでタイムスリップしたみたいな感覚です。
しかも20年も経っているのに、
久しぶりにひょいと取り出して来て、
ネジを巻けば何事もなかったかのように動きだすなんて、
本当に機械式腕時計はすごい。
これでいよいよEZM-1を腕に装着
カッコいい!
けど、分厚く丈夫につくったために、硬いベルトになり
革が手首の丸みに馴染むまでは、時計が少し手首から浮き気味。
いやそれは全く問題ない。
ちょっとシュールなのは、分厚くて硬いために
普通の尾錠は使えないと、デフォルトで観音開きのバックルを
わざわざ使っているのに
尾錠のピンを通す穴はちゃんと開いていて、
”このベルトでは誰にも必要とされねど、それでもなお我存在セリ”
と静かに呟いているようだ。
人の能力とは、他者への貢献とは、
それはたまたま人が置かれた世界の状況により違いが出るものであり
”人の存在”自体とは何の関係もないのである。
などという言葉まで浮かんでくる哲学の世界である。
結
EZM-1を買ったの正確にはいつだったか?
なんとなく気になり、家に帰って調べる。
・ノート(いわゆる帳面)
ルーズリーフ式で、アルファロメオを買う前の準備”A155作戦”
などを書いている古いノートをパラパラとめくってみる。
”一生モノリスト”という項目があるが、2000年代以降に
買ったものは書かれていない、当然EZM-1もなし。
しまった!途中からパソコンのExcelリストに切り替えたのだった。
さすがに20年の間にパソコンはもう何台も買い替えており、
そのExcelファイルはもうないのである。
ちなみにデジタル化したのは、企業の固定資産の簿価のように、
買った時の価格と買ってから経過した年数で、
(自分で)設定した式によって現在の価値を決め、
持っているものの価値の総額に応じて、
その時点で買って良いものの値段の上限が変わるという
買いすぎ防止の管理をするためでした。
この計算用Excelは“現存していなくて良かった!と言えるでしょう。
・保証書
それならばEZM-1の保証書があれば日付を記入しているのでは!
もしかしたらレシートもいっしょに保管しているかもしれない。
これは間違いなくある筈だが、どこかの部屋の押し入れの中の
紙袋もしくはダンボール箱の中にしまっており、定かではない。
これは、ちょっと軽めの引っ越しをするくらいの気合を入れないと
見つけるのは難しそうだ。
それはまた今度にしよう
・腕時計の本
そうだ、正確な日付がわからずともEZM-1に搭載される心臓部の機械
(ムーブメント)レマニア5100が生産中止になるという情報が載った
雑誌を見つければ大体の年はわかるはず。
これもちょっと骨が折れるが、時計や車の古い雑誌を収納している箱は
わかっているので、それを押入れの下から引っ張り出し、
箱を開けて何十冊かある本を一つ一つめくってみる
という作業さえこなせば不可能ではない。
しかも2000年代前半の雑誌から確認していけばよいので効率的だ。
早速部屋のエアコンで冷房をONにして重労働に取り掛かる。
それにしても、雑誌によって西暦で書かれていたり、
元号でかかれていたりとまちまちなのが一番困る。
ええっと!2000年って平成何年だっけ?
そんな苦労をすること約30分。
ありました!
「Watch@gogo」Vol24 2021年5月25日発行
とすると、これを見てすぐに買ったわけではないだろうから、
2021年の年末?
いや2022年と見るのが妥当だろう。
決定!2022年
![](https://assets.st-note.com/img/1729440830-uiJqkj3VbCZax8EnDPelQMpA.png?width=1200)
記事を読み返すと
レマニア5100は新しいコレクターアイテムとなる!
5100は2002年末で生産を終了する。また現時点でも新たな注文は受け付けないという方針らしい。
中略
20年以上前にバルジュー(社)がクロノグラフ・ムーブメント773Xシリーズを製造中止した。このムーブメントはいまだにヴィンテージモデルとして多くのコレクターの垂涎の的となっている。
そしていま、唯一の運御用達ハイスペッククロノグラフムーブメントがその姿を消す。
コレクターならばレマニア5100を使用したクロノグラフをコレクションのひとつとしてぜひ入手しておきたいものだ。
なんと、バルジュー773X の生産中止から20余年後の事が
この本に書かれているが、
タイムスリップしたようにレマニア5100の生産中止から
既に20年以上が経過しているのだ!
コレクターズアイテムとしていかほどの価値があるのか?
開運!なんでも鑑定団 in インターネット!
それでは鑑定の品を見てみよう。
ドイツSinn社のEZM-1。
およそ22年前に神戸のミヤコ時計店で35万円で買ったものである。
EZMとは出撃 時間 測定器を意味する
Einsatz Zeit Messer(アインサッツ ツァイト メッサ―)の頭文字である。
この時計に搭載された特殊な機構のストップウォッチ機能に由来する
ネーミングのようだが、
腕時計では通常は気取ってクロノグラフというところに
輪をかけて御大層な名前である。
“時間・測定器”は理解できるものの、“出撃”とはどういうことであろうか?
実はこの腕時計はドイツの税関特殊部隊ZUZの要求で
つくられたものなのだ。
さっそく細かく見ていこう
チタン製の堅牢なケースに搭載された
ダイバーズウォッチのような回転式ベゼルが
ハードな雰囲気を醸し出す以外は、
ごく普通のセンターセコンドの3針式時計のように見える。
しかし、である。
この時計は有名なあのミリタリークロノグラフムーブメント
レマニア5100を搭載しているのだ。
このムーブメントはネジを巻きあげられ正確に時を刻んでいるはずだが、
秒針が動いていない。
これこそ5100ムーブメントの特徴なのである。
秒針に見える針はじつは二本の針が重なっており、
いずれもクロノグラフとして時間計測をするもの。
一本は秒の経過を、もう一本が分の経過を表すのだ。
これだと60分以上の時間の経過は計測できないことになるが、
ZUZの作戦は通常60分以内に決する。
60分を超えることは、すなわち作戦の失敗、
隊員の死をもあらわすことになるのだ。(Sinn社カタログより)
実はこの5100ムーブメントはパイロットウォッチとして設計され、
もともとスモール針での60分計と24時間計、
さらに時計としての小秒針が備わっているのだが
ZUZは視認性向上のために、
これらのスモール針をきれいさっぱり取り去ることを要求したのだ
。
機能を加えるのではなく、もともとあるののでも余分と思えば取り去る。
なんという贅沢な要求であろうか。
レマニア5100 2002年末で生産が中止されており
既に20年以上が経過している。
EZM-1は2019年に500本限定で発売されているが、
これはSinn 社が、レマニア5100を模して製作した
SZ-01ムーブメントが搭載されているものであることを申し添えたい。
文字盤は艶消しのブラックに白で描かれたシンプルな
バーインデックス(目盛り)。
これも視認性を最優先した結果だ。
上部にはSinnのロゴとEinsatzzeitmesserの文字、
下部には3Hの文字が書かれ
4時の位置にはカレンダー機能が備わっている。
ただしこれらは暗い赤で描かれておりほとんど目立つことはない。
時刻確認の妨げとなるものは、
ブランド名ですら極力目立たなくしてあるのだ。
ところで3Hとはなんだろう。
3Hすなわち放射性物質であるトリチウムである。
針とインデックスの暗闇での視認性を高めるため
蓄光塗料に自発光性のあるトリチウムを加えていることを示す
表示なのである。
なお現在ではトリチウムは使用禁止となっており、
EZM-1では中期型までしか採用されていない。
後期型は内部の発錆を防止するためアルゴンを封入するという
新技術を採用しており
これを表すArの文字に替えられている。
もう少し引いて全体を見てみると、
通常は巻きやすさを優先してリューズは右側に付いているが、
EZM-1ではクロノグラフのプッシュボタンとともに
左側に移されている。
激しい作戦においてリューズの突起で手の甲を傷めることがないように
Sinn がムーブメントを180°回転させて搭載できるよう
調整しているのである。
この機能一辺倒な時計の性格を表すように円筒のケースから突き出た
ラグも直線のみで構成された武骨なものであり、
一見エクステリアデザインを捨て去っているように見えるが、
実はこの形状加工が容易ではない。
Sinnの時計への実用時計への美意識の結晶なのである。
それでは、鑑定結果を見る前に、予想金額を聞いてみましょう。
そうですね。レマニア5100が搭載された時計は
Sinn社のものだけでもEZM-1だけではありませんし、
レマニア5100の機能をフルスペックで搭載しているのは
Sinnの人気モデル156bですからね。
新品購入時の35万円といいたいところですが、
物価と円安の影響も考えて50万円で!
それでは、鑑定金額やいかに
1、10、100、1,000、万、十万、1,198,000円
びっくり、買取値ではなく売値ですが、
インターネットでは100万円を超える中古の品が
ザラにあるのである。
![](https://assets.st-note.com/img/1729441710-DQkpnPqbKJijzRgIZyfFuoSH.png)
すごいすごい!
金属ベルト付も革ベルト付も同じ値段が付いているので、
やはり価値の中心は
レマニア5100ムーブメントというところだろうか。
それでも、これだけ価値があるものならば、
やはり半永久的に使えるメタルブレスレットは
あって然るべきだろう。
そうえいばブライトリングコスモノートⅡも
買った時に付いていたのは文字盤に合わせた青のカーフベルトだった。
これはこれで似合ってはいるが、
やはりスタイリッシュなパイロットブレスレットへの交換が最終目標で、
革ベルトが切れたら買い替えるのだと考えていた。
涼しいスイスに合わせた革ベルトは耐汗性が低く、
夏にはベルトに汗が染み込んだが、
それでもなかなかベルトは丈夫で、簡単に切れることはなかった。
当然使用中にベルトが切れるのは大変危険なので、
傷みが進行したら買い替えようと思っていたのだが、
購入して4年後の或る日、時計を腕に巻こうとしたら
プツンと切れたのである。
さてやチャンスと購入した時計店に
ブレスレットを注文しに行ったのですが、
今からスイスはバカンスシーズンなので、
およそ2カ月のバカンスの後にやっと注文できます。とのこと。
なんといい文化なのだろう。
そしてブレスレットが入荷しましたという連絡が来たのは
3ヶ月以上経ってからだった。
お店に受け取りに行くと。
なんと雑誌のナビタイマーで見る5連式ブレスレットではなく
最新のモンブリランに装着されている7連式!
今後はこれが標準のパイロットブレスレットになるらしい。
確かにリンクが増えて手首への追従性が向上するらしいのですが、
やっぱり華麗さと荒々しさの同居する5連式がよかった!
やはりこういうものは早めに行動すべし!という教訓である。
そう教訓なのです、
ゼニファー、何卒在庫確認している
Sinn のメタルブレスレット購入のご承認を。
EZM-1を買った時のことを思い出すのは久しぶりだ。
何十年経っても実物が何一つ当時と変わらず残っていて
それを手に取りながら、今まで話したことがなかった人とも
打ち解けた話ができるモノというのは多くはない。
マッサージ器?無理無理
バイク?さすがに何十年も維持するのは大変。
車?駐車場まで一緒に行くことはあまりないので、
オーナーズクラブにでも参加しないかぎり、
実車を前に知らない人と話をする機会というのは少ないのです。
いろいろ考えてもやっぱり腕時計くらいなものか。
腕時計は着実に時を刻み
(実際は普段ゼンマイ切れで止まっていますけど)
そして時を超えて当時の思い出を呼び覚まして
人と人を繋ぐのです。
(趣味の濃い人だけですけど。)