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日本企業の新卒採用と中途採用のプロセスの違いとは

日本の企業文化では、新卒採用と中途採用は全く異なるプロセスと目的で行われます。

皆さんは、一度は新卒採用をご経験されたと思います。

実は、日本での就活における「新卒」は高級ブランドなのです。

大学名、高校名、学部、学科よりもはるかに高級な就活ブランドが「新卒」なのです。

この高級ブランド力を生かして、今のあなたの職があるのかもしれません。

新卒時は大学や高校、専門学校のサポートがあり、リクルート、マイナビも十分にサポートしてくれたのですが、転職となると、巨大なサポートが得にくく、決断も鈍りがちになると思います。

これが、新卒と中途採用時の転職との大きな違いとなります。

やはり、転職にはノウハウが必要です。この転職ノウハウを一堂に集めたマガジンを立ち上げました。50本近い記事が詰まっていますので、とてもお得なマガジンになっています。

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また、あなたの年代によって、転職の中心が異なります。つまり採用側の視点が異なるのです。そこで、永年の経験を踏まえた、採用側の視点の変化を記事にしてみました。こちらも無料となっていますので、お気軽にお越しください。

今回は、新卒と中途採用の現場におけるそれぞれの採用手法がどのように設計されているのか、さらに中途採用が発生する背景や企業の予算の視点から転職市場について考察します。

採用の違いや仕組みを理解することで、より戦略的に転職活動を進めるヒントを提供します。

さて、今日のメニューです


1. 新卒採用のプロセスと特徴

(1) 一括採用の文化

新卒採用は、主に高校生、大学生(院生を含む)を対象に毎年一括で行われます。

プロセス:(インターンシップ)→ 会社説明会 → エントリーシート提出 → (グループディスカッション )→ 面接 → 内定式。

目的:長期的な人材育成+教育と企業文化への適応が重視される採用プロセスです。

(2) ポテンシャル採用

新卒採用は、即戦力よりもポテンシャルが重視されます。

特徴:専門性よりも、将来の可能性を見込んだ採用が中心。したがって、人間性重視のプロセスで進みます。特に人となりや社会人基礎力を問う採用となります。

(3) 組織的なスケジュール管理

毎年3月~6月が選考のピークとなる一方、採用活動が法律で規制される部分もありますが近年では、なし崩し的に早期化が始まっています。

特に近年では、3省合意(文科省、経産省、厚労省)の結果、採用スケジュールにインターシップが加わり、早期選考へ傾き始めています。

早期選考時のスケジュールは学部生の場合、3年生の11月後半から12月に内定を出すケースが増加しています。

インターンシップで学生の資質を見極めながら、早期選考へ流れていきます。

学生目線で考えると、夏のインターンシップの申し込み時点で、就活のイメージを持っておく必要に迫られているのかもしれません。

文科省はこれらの動きにブレーキを掛けたがっていますが、時すでに遅し。

文科省内での議論がどこまでなされていたのか?疑問の合意だと感じています。

私たちも、学生の皆さんが、可哀そうに見えています。

もちろん、従前の3月~6月で選考を行う企業も沢山あります。

早期採用で何割か確保し、残りの採用を従前スケジュールで確保していく企業もあります。


2. 中途採用のプロセスと特徴

(1) 即戦力採用

中途採用では、即戦力となるスキルや経験が重視されます。

年代別に、20代採用はポテンシャル採用の色が多少残っていますが、30代採用は即戦力のみです。

したがって、各年代別に転職の色が異なっている点に注意が必要です。

プロセス:求人の公開 → 書類選考 → 面接 → 条件交渉 → 内定。

目的:特定のポジションの欠員補充や、新規事業に対応するための人材確保が目的となりますので、求人内容の熟知が必要です。

(2) 採用チャネルの多様性

中途採用は、リクルートエージェントや転職サイト、リファラル採用(社員紹介)など、多様な手法で行われます。

注意事項:企業によっては非公開求人も多いため、転職エージェントを活用するのが有効です。

(3) 柔軟なスケジュール

新卒採用と異なり、通年で行われることが多く、採用期間が柔軟に設定されます。


3. 中途採用が発生する背景

(1) 人材不足の解消

企業が特定スキルを持つ即戦力を必要とする場合、中途採用が発生します。

また、第二新卒採用、20代採用の場合は、新卒採用が充足しなかった場合発生します。

したがって、夏前後から第二新卒と20代採用が始まります。

もちろん、専門力重視のJob型雇用は通年で発生しています。

近年の高齢エンジニアの退職による補充も盛んに行われています。転職市場は作業系、設計開発系が多くなり始めています。

:メカ、エレキ等のものづくりエンジア、ITエンジニア、マーケティング専門家など、専門職の需要増加。

(2) 新規事業や市場拡大

新しいプロジェクトを立ち上げる際、経験豊富な人材を確保するために中途採用を行います。

注意事項:企業はこの段階でポジションの重要度を細かく設定します。

(3) 離職者の補充

メンバーの転職等による急な離職による欠員を埋めるために、急ぎの採用が行われるケースもあります。

この場合は緊急性が高く、求人の公開から締め切りまでの期間が短い点が特徴です。


4. 企業の予算と転職採用の関係

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