1巻こばなし#05「競女!!!!!!!!」
このnoteでは
色んなマンガの単行本1巻だけに焦点を当てた感想のようでそうでもないような話をする。
すでに連載終了した作品でも、まだ1巻しかでていない作品でも1巻は誰にでもやってくる。
「このマンガは3巻から面白くなっていくんだよね」「最終巻まで一気に読むといいよ」
そんなことはご存じない。だって、ボクらはいつだって1巻から読み始めるんだから
※有料になっていますが、全文読めます。よかったら投げ銭くれると嬉しいです。
はじめのこばなし
三日坊主で有名な私が始めた「1巻こばなし」というブログもなんだかんだで5回目となった。
自分で言うのもなんだが結構続いているものですごいなと思っている。
過去に書いていたポケモンカードによるnoteも大会で結果を残した時とかの限定的な時にしか書いていなかったのでどうしても、不定期だった。
定期更新できるものを書こうということではじめたのがこれなのだが。
さてはて、私のTwitterを見ている人がいたらご存じかもしれないが、正直言うと私は小難しい言葉を使ったり、なんか詩的なそれっぽい表現を使うのが苦手だ。
というよりも、自分自身もそんな文章を読むのが苦手だったりする。わざわざ漢字にする必要がない言葉を漢字にしたり(昔みた誰かのブログだと、「うどん」を「饂飩」と書いていた記事があったが、あれはなんだか筆者含めていけ好かない印象を覚えた)、読み手が国語辞典を引かないとわからないような言葉を使ったり――そんなのは苦手なのだ。
なので、実を言うとこのブログも割と頑張ってそれっぽく書いているのが現実だったりする。
と言ってもそんな難しい表現とかは使っていないと思っているが……。
閑話休題
前回紹介した「奈落のふたり」は割とシリアスな作品だったと思う。全三巻でサクッと読めるとは言っても、それを読むことに対するエネルギーは結構なものだろうなあと考えながら書いていた。
個人的には「奈落のふたり」を全巻読むのは、鬼滅のなんてかとか某リベンジャーズ読むよりかは楽かとは思う。巻数少ないし。
結局マンガでもアニメでも何でもだけど、どれくらいエネルギーを使わずにすっと楽しめるかがエンタメに必要なのかもしれない。
まあそれもこれもエンタメが増えすぎて、全てを追いかけることが難しいのかもしれない弊害かもしれない……。
それこそ「唯一無二」の突拍子もないものに出会わない限り……。
今日の1巻
今回紹介するのは「競女!!!!!!!!」
以降は長いので「競女」で、一回一回7つ数えるの大変なので……。
法改正によって産まれた、競馬、競艇、競輪と並ぶまでの人気ギャンブルとなった「競女」を舞台にした競女系マンガだ。
……いや、真面目に言うぞ。
競女系マンガだ。恐らく今のところ世界で唯一の競女系マンガだ。
競女といえば水に浮かぶフィールドを舞台に行われるいわゆる押し相撲だ。
使っていいのは胸と尻のみという非常に過酷なスポーツである。
各スポーツ界の一流達が続々と乗り込んで来ており、女性の職業の中でもピカイチに稼げる仕事……らしい。
主人公、神無のぞみはトップクラスの体操選手である神戸の高校に通う、女子高生だ。1話時点で体育大学からのオファーが来ており、将来はオリンピック出場も夢ではないとまで評価されている。
しかし、彼女はその話を断り、競女の選手になると言ったのだ。
家が貧乏であるため、早々に稼ぎ兄妹に楽をさせてあげたいというなんとも健気な女の子だ。
体操選手でオリンピック出場等しても、貰えるお金はそんなになく、環境も悪い。引退後のキャリアプランも考えると「稼げない」という結論にいたり、体操は高校で終わりと決めたのだ。
そこで考えついたのが競女選手。
しかし、競女選手はあくまでもギャンブル競技、競馬や競輪みたいにファンや賭けている人からのバッシングも多い競技。
体操部の友人や幼なじみの太一もそれを心配するが、のぞみは至って平気な様子。
要するに競女選手になることで受けるバッシングよりも、選手としてお金を稼ぐことによるモチベーションの方が強いということらしい。
1巻では競女選手になるために行かないといけない日本に2つしかない「競女養成学校」へ入学をするための試験を受ける。
神戸ののぞみは瀬戸内競女養成学校への入学試験を受けることに。
試験会場へ向かうと、そこには高校の先生に連れて行ってもらった競女場の体験競女で戦った元柔道選手(オリンピック日本代表候補)の宮田さやかがいた。
他競技での全国区の選手がぞろぞろいる中、のぞみとさやかは1次試験に挑む。
垂直飛びや徒競走で基本的なスペックの試験。
そして、1次試験最後は尻8の字が待っていた。
一応、知らない人のために説明しておくと尻8の字は入学試験の1次試験の中で最も難易度が高くそれゆえ配点も高いとされているあの尻8の字だ。
綺麗な8の字を描けているかどうかで尻回りの筋肉を調べる競女選手のポテンシャルを知る上では非常にポピュラーなそれだ。
ちなみにかかとが浮いているとカウントされないため注意が必要だ。
ここにきて急な雨で受験生はびしょ濡れに。濡れると肌にくっつき動きにくいため各々スパッツに着替える(といよりも履いていたジャージを脱いだだけだが)。
しかし、のぞみはジャージだけで挑むことになるが、本人は「目立ってしまう~」と逆にうきうきして最終種目尻8の字へ……。
ということで
いかがだっただろうか? 競女。
個人的にはこの突っ込みどころ満載の設定から、その後のお話で繰り広げられる数々の尻ワザ、胸ワザに興奮を覚えたものだ。
いや、えっちな意味じゃなくてスポーツ観戦のそれに近い興奮。
個人的にはこの作品は時代やタイミングに恵まれたのだろうなとも思っている。
今の時代にこれがでたら、インターネットの小煩い方々によって競女マンガは編集会議の時点で没となるはずだ。
よく「いい時代に生まれた」というが、私自身はこの競女をリアルタイムで読むことができていたことが最もわかりやすく「いい時代」を感じたエピソードだ。
コンセプトやテーマは意味不明!かもしれないが中身はしっかりとしたスポ根だ。しかも、学生スポーツではなく、ギャンブル競技(プロスポーツ)を舞台した作品でもあるので、割とシリアスな話や戦いが繰り広げられている。
また、この作品は巨乳が強いとか尻がでかいと強いとかそういうものじゃなく、尻や胸をいかに使いこなせるかで、選手としての強弱が現れる。
前回紹介の作品から本当真逆かもしれないが、自分のマンガジャンルは割と幅広いかもしれないなあと自負している(とはいえまだまだ知らない作品も多いが)。
とにかく、個人的には是非ともこの「競女」というシステムを著作権フリーにしてもらって様々な漫画家による「競女モノ」が産まれて欲しいと切に願う。
いや、無理かもしれないんだけどさ。
でも、野球マンガはたくさんあるんだし、競女マンガだってたくさん出てきてもバチは当たらないはずだ……。多分。
しかし、問題は他の作者が競女マンガを書いたとして、相当数のワザを考えられるかどうかなのだ。
乳催眠、尻の財宝(ヒップ・オブ・バビロン)、真空烈尻、乳首一本背負い……。
あげればきりが無い必殺技の数。
正直、色んなバトルマンガを読んできてはいるが、競女ほどレパートリーに富んだバトルマンガはないだろう。
出てくる女の子達も可愛いので美少女スポ根マンガの1つの完成系だと私は思う。
今日紹介したマンガ
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