あすはれに、フラペチーノの風が吹く
「Cafe あすはれ、開店!」となり、有難いことに知り合いにお花やら志やらをもらい、正式な営業にまでこじつけることができた。
ありがとうございます。
がしかし。その後もいろいろとやることが雨後の筍のように出てくるのには参った。
おと高生の作品を飾りたかったり、おと高生に手伝ってもらいたかったり、メニューを考えたり、行動しなければならないことは尽きない。
昨日は昨日で、Wi-Fiを設定するのに3時間くらいかかってしまった。設定は合ってるのに繋がらず、なんでだなんでた、とひとり煮詰まってしまった。
トド夫がいつまでやってるんだと覗き込んできたのを振り払い「自分でやる!」「これくらいできないとネット社会を生き抜いていけないんじゃ!」と、意固地になる私。頑固なること岩の如く。遺伝かもしれん。
結局、パスワードを私が勝手に変更してしまっていたのが原因だとわかり、やっと開通。
「できたー!」と喜ぶ私に、冷ややかな視線を送るトド夫。
カフェを覗いてきた母に「ケンカばっかりだっ」と言いつける私と「そうだあっ」と同意するトド夫。
カフェをやろうと決めてから、トド夫とはケンカばっかりしている。よくも毎日、ネタがあるなと思うくらいである。わあわあと相撲みたいにがっぷり四つでケンカする。言いたい放題だ。
だのに、すぐしれっとして「昼ごはん何にする?」とか話したりしている。
2人ともそんな感じだから、あまり日常には支障がない。
我慢すると私はダメなので、トド夫に何でも言えて良かったなと思う。返り討ちにも合うが、やり返せるので、あまりストレスがない。
気が強いのか弱いのかわからん私は、トド夫みたいに、とにかく何でも話せたり言えたりする相手がいるのがいい。
ひとりだったら、カフェができたか怪しいものだ。
少年ジャンプじゃないが、小さなことでも、何かを成すとき、仲間がいるというのは心強い。
やっぱりジャンプは、少年少女の聖書である。
そして、ワンピースのように今週から仲間がひとり増えた。
天塩川温泉にバイトできている早稲田の学生である。
こんな北の果てまでよく来たものだ。
早稲田大学の底力恐るべし。
そして彼は、カフェ素人の私たちに、フラペチーノの作り方を指南してくれたのである。
今日、私はキャラメルフラペチーノというものを初めて食べた。(飲んだ)
スタバにあるのは知っていた。抹茶だの何だのもあるのも知っていた。だが、頼んだことがなかったのである。
音威子府の私の知識の中に、東京の風と共に舞い込んできたキャラメルフラペチーノよ。
そしてなぜか、東京の早稲田くんが、音威子府に滞在する9月の土曜だけ、あすはれを手伝ってくれ、フラペチーノを出してくれることになったのであった。
トド夫の強引さすごい。てか、早稲田くんすごい気さくでいい人すぎる。(しかも、シュッとしてる)
一時的にだが、ルフィと同じく仲間を得たわれわれは、海賊王になれるのか。
7つの山に囲まれた盆地で、じゃがいも王に俺はなる!じゃなくて、カフェを頑張れ私。