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24/05/08 次回 ポエミーな話
素敵なことに5月がもう8日。
突然文通がしたくなって郵便局が運営している文通コミュニティに登録。その後一切の連絡はないですけど(毎月の月報がどうやら届きまして、そちらから文通相手を探すらしい)、まぁいいのでしょう。
文通なんていうロストなカルチャーに興味が湧いたのも、通学中の読書が関係しているのだろう。潜在的に。なんとはなく。なんとなく。
そういえばと、米澤穂信先生の「小市民シリーズ」がとりあえず完結ということで、一通り読み返そうと春夏秋と電車で読み返し、中学の自分にはこの小市民という概念がまぁなんと魅力的で、少しずつ自分と他人のちょっとした壁なんかも感じていた時期でしたから、「私は小市民をやっていければいいのだ」と割と本気で思っていたあの頃なんかも懐かしく、軽妙な語り口と日常の謎系を多分に感じて、やっぱりいいものだと改めて実感し、古典部、小市民と来たもんで、次も読むなら何シリーズだと息まき、冬季限定は楽しみだったから一日で読んじゃって、急いで次の日古本屋に駆け込み、さよなら妖精と本と鍵の妖精を買った。
二冊の共通点といえば、サイドキックな役割を担うキャラの容姿が美形なこと。先生の趣味なのかもしれないが、語り部から見るその物理的な美しさからくる様々な情緒を感じるのが好きなのかもしれないと思った。単純に、作品として華を感じるというのもありそうですけど。特に前者の「さよなら妖精」では、サイドキックが異性ということもあってキャラクタがかなり際立っていたし、異性ならではの心千々に乱れる様子が良かった。
少し調べてみると、そのヒロイン太刀洗(すごい素敵な苗字)が主人公のベルーフシリーズがあるという。
新聞記者からフリージャーナリストに転身し、各地を飛び回り出会う謎。
あぁーーー
守屋は登場するのだろうか、も気になる。ボーイミーツガールも楽しみ方の一つでしょう。が、先ほど語った二作の共通点は語り部から見た美形のその趣であって、その辺りはまぁ描かれないだろうし、むしろ太刀洗が語り部として役割を担うのならなるたけ淡白にしてほしい、してほしいとはなんだ、もうなってるのに。何年前の作品に言ってるのだと批判が飛んできそうでならないが、それほどまでにキャラクタ造詣が秀逸なのは語るまでもないだろう。
そこで。
少しだけポエミ―な話を。
ファンタジー自叙伝なんて言葉が、あって然るべきでないと考えているのですが、ほんの2,3年前に感じたその情緒と、守屋と太刀洗の関係を交えて語ろうと思う。夢小説とまではいかないが、お見苦しいところはご愛敬ということで、自分の感情の発散も狙って描いてみようと思う。