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#1 日常的なプロローグ的な?編!



『結婚生活』



そう言われると何を想像するでしょうか?

甘くラブラブな結婚生活、結婚してみたはいいものの価値観が合わずに喧嘩ばかりの結婚生活....

人によってそのイメージは様々でしょう

この物語はどこにでもいそうな一組の夫婦と周りの人達が繰り広げる

甘く、ゆるっとして、でも一筋縄ではいかない

そんな日常のお話...






18:30、とあるオフィス

上司:○○君お疲れさん、俺帰るから今日はもう上がんな〜

そう言われて周りを見てみる

同僚達はちらほらと帰り支度を始めていて、数人はもうオフィスを後にしていた

○:あ、はい、わかりました

上司:そんじゃお疲れさーん

○:お疲れ様です

上司の帰宅を見送って自らも帰り支度をして、オフィスを抜ける

○:あぁ〜今日も疲れた...
○:あ、LINEしなきゃ

ピロンッ

連絡しようとポッケからスマホを抜いたところで、聞き慣れた通知音を鳴らし、スクリーンに見慣れたアイコンを映し出した

どうやら向こうも考えることは同じのようだ

?L:○○〜仕事終わった〜?

○L:うん、ちょうど今終わったところだよ、愛萌

愛L:お疲れ様〜!

○L:ありがと

愛L:何時くらいに帰ってくる??

○L:さっき出たばっかだから7時半くらいかな

愛L:わかった〜!
愛L:今日の夜ご飯は○○の大好きな肉じゃがだよー!

○L:ほんと?!急いで帰る!!

愛L:急がなくても肉じゃがは逃げないよ笑笑
愛L:気をつけて帰ってきてね!

○L:うん、わかった

一通り返事を返して、ジャケットのポケットにスマホをしまう

○:今日は肉じゃがかぁ、楽しみだなぁ。

そんな事を考えながら、ウキウキとした気持ちで愛しの嫁がいる自宅へと帰路を急ぐ


○:ただいま〜


家に着いて玄関のドアを開けるとふわっと優しい匂いがする


愛:おかえり〜!


そして、リビングの方から満面の笑顔で駆けてくる可愛らしいエプロンを纏った嫁

僕のところに来るやいなやすぐにハグをする

控えめに言って可愛すぎる


○:ただいま


愛:今日もお仕事お疲れ様でした!


○:愛萌もお疲れ様


愛:ありがと!


靴を脱ぎ、玄関から上ろうとする


愛:待って


そうしようとしたところで愛萌に止められた


○:?


愛:ただいまのちゅーは?


○:ふふっ、ちゃんとするよ


家を出る時と帰ってきた時必ずキスをする

僕らの毎日の日課


愛:んっ!

僕の前で目を閉じてキス待ちをする愛萌

あぁ、可愛い。可愛すぎる。食べちゃいたいくらい

その欲を飲み込んで愛萌の唇に一つキスを落とす


○:んっ。ただいま


愛:んふふ〜、おかえりっ○○っ!
愛:今日の夜ご飯は肉じゃがだよ〜!


○:めっちゃ楽しみ


愛:早く着替えてリビング来てね!


○:うん、そうする


そう言って洗面所で手洗いうがいをし、スーツから部屋着に着替えてリビングへ

テーブルにはご飯がセットされていて、彩る料理たちが輝いていた


○:うわぁ、めっちゃ美味しそう!


愛:冷めちゃう前に早く食べよ!


○:うん、そうだね


二人で椅子に座り向かい合う


愛・○:いただきます


まずは味噌汁で口を潤していく


○:んっ、この味噌汁いつもと味違う


愛:そー!気づいた?


○:うん、なんかいつもより味が深い感じがする


愛:せっかくだから、出汁からひいてみたの!


○:なるほど、さすが愛萌、今日も美味しいよ


愛:ありがと!


次に冷めてしまう前にメインの肉じゃがにいこうと箸を伸ばす


愛:○○?


○:なに?


取ろうとしたところで声をかけられて箸を止める

愛萌の方を見ると、箸でじゃがいもを取りこちらに向けて


愛:一口目!はい!あーん


まさかのあーんだった


○:いいよ...自分で食べれるし....


なんか恥ずかしくて一度それを拒んだ


愛:いいからっ、あーん!


○:あ、あーん///


愛萌の圧に負けて差し出されたそれを食べる


愛:美味しい?


○:うん、美味しいよ///


愛:よかった〜!


そうやって多少イチャつきながら夕飯を食べすすめていく


○:ごちそうさまでした


愛:お粗末様でしたっ


○:片付けは僕がやるから愛萌はゆっくりしててよ


愛:え〜、いいよぉ、○○お仕事で疲れてるでしょ?


○:大丈夫だよ、ほら、ゆっくりしてて


愛:じゃあお言葉に甘えて


そう言うと愛萌はリビングのソファーの方へ向かう

食器を洗い、2人分の紅茶とコーヒーを持って僕もその後を追った


○:はい、紅茶


愛:ありがと


小説を読む愛萌の隣に腰掛ける


○:ふぅ、疲れた


愛:お疲れ様っ


○:ありがと


コーヒーを一口飲んで一息つく


愛:ねぇねぇ


○:ん?


愛:私、今日頑張ったから、デザート、欲しいなぁ?


デザートか、確か冷凍庫に一昨日買ったアイスがまだあったかな


○:わかった、じゃ取ってくるね


そう言ってソファーから立ってキッチンへ行こうとすると、腕を引っ張られ


○:んんっ?!



そのまま、僕は愛萌に唇を奪われた




愛:ふふっ、デザート食べちゃったっ


○:僕の唇は甘くないよ愛萌....


愛:何言ってるの?
愛:キスは甘いデザートと一緒だよ?♡

あざとく笑いながら言う愛萌の瞳には小悪魔が宿っているような気がした

愛:ねーぇ?


○:なに?


愛:もっと甘いの、いっぱい欲しいなぁー?


○:...今日はやめてって言ってもやめてあげないよ?


愛:ふふふっ、 望むところだっ♡


○:じゃ、ベッド行こっか


愛:うんっ


2人は寝室のベッドに手を繋いで向かう


その夜はたいそう、激しかったようで

寝室からは嬌声が一晩中響いていたそうな(?)

To be continued…

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