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屈辱

ちょうどちょんの間を始めたばかりの頃。

かなり無口なお客様がきたのね。

服を脱いで横になってもらい、「そこ」を消毒。

その後にプレイ。

その最中にさ

「気持ちいい?」とか聞いてくるから

「うん」っていったの。

そしたらさ、

「こんな気持ちいい仕事してお金ももらえたら他の仕事なんて出来ないよね(笑)」

って笑いやがった。

そのあとも無言で腰を振る。

なんて屈辱。

なぜ、そんなやつに身体を許さなければならない?

私は旦那にしか抱かれたことなかったよ。

大好きな人とするのが、セックスだと思ってた。

けど

自分で足を踏み入れたのも事実。

自業自得。だけど、悔しい。こうやってしか生きていけないんじゃないかって想いがアタマをよぎった。

むしろ、汚れたんだからもぅ無理だって。

でも

もうひとりの自分はそうじゃなかった。

ここに来たのは意味がある!必ず見返してやる!
笑った奴らを。

その想いが強くなっていった。

そのお客さんはそのあとも何度も来るようになった。

すっごく嫌だった。だって、ストーカーなみ。
それに、「買ってやってる」って思ってる人なんだから。

嫌に決まってる。

来る度に

(早く終わって。。。!)

と目を閉じて我慢してた。

#風俗 #短編 #お話 #小説

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シングルマザーで元風俗嬢 らん
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