結婚式の空席
"結婚式"と聞くだけで
"幸せ"や"お祝い"と言った華やかなイメージを持つものだが
当然、結婚式を行うまでは
人の数ほど色んなドラマがあると思う。
とある結婚式
本来座っているはずの
新婦側の席に友人以外誰も座っていない。
新郎との結婚を認められず
両親・親戚共々、"欠席"という強硬手段に出たのであった。
発端はそれぞれの両親との"顔合わせ"から始まる。
初めは和気あいあいとしていたのだが
途中から転職を繰り返す新郎側の話になり
それを注意された新郎側の両親が
新婦の"言葉遣いの悪さ"を注意した。
小さな事を見つけては、注意する
そんな"重箱の隅をつつく"話ばかりをしている自体
お互いの両親は相手側に不満があったのかも知れない。
元々結婚する相手を自分の両親に紹介する時に
ふさわしくない相手と"判定"が出ていた場合もある。
結婚式の前日新婦側から話があった。
私の両親、姉、親戚、誰も出席しません
理由を聴くと
『私達の娘は1人です。どうぞ、そちらで引き取って下さい。』
の一言だった。
新郎側はどうかと言えば
新婦側の両親と同じ様に悩んだ様だった。
夫婦で長い話し合いを重ね
息子の幸せな結婚式を見届けようではないかと
前日になって出席を決めた。
子供のためにと"出席"を決めた両親と
"嫌な男との親戚関係になるのを防ぐため"
欠席を選んだ両親
どちらも"譲れないもの"があったのだろう。
その二人の結婚式は
"幸せな2人"をお祝いしてもらうためのお披露目とならず
"反対されている2人"を世に知らしめる式となった。
今現在その2人は
誰も式に来なかったと言う事が響き
新婦は新郎宅で肩身の狭い思いをし
帰る家も無くなり
頼りは新郎の実家だけとなり
"後ろめたさ"が原因となり
新郎と上手くいかなくなっていた。
新郎はと言えば
いつまでも"反対された新郎"と言うレッテルが取れず
それが原因で新婦とも上手くいかなくなっていた。
そして"離婚"を考え始めた矢先
子供が出来た。
そこから2人は全く違った方向へと
変わっていったのだった。
新婦は"肩身の狭い新婦"から
『子供が出来たのだから
自分も新郎の家族の一員』と言い
子供を唯一の出席者である"新郎の両親"に預け
1人遊びに行く様になった。
そして二言目には
『私の両親は、もういないので』と言う様になった。
新郎は"反対された新郎"から
離婚を考えているさなか
子供が出来、父親になり切れず
唯一の出席者である"新郎の両親"に子供を預け
1人遊びに行く様になった。
そして2人とも遊ぶお金が無くなると新郎の両親に
お金を無心する様になった。
そう・・・
新郎、新婦共々心配していた通り
"結婚式"をあげただけの夫婦となったのだった。
子供を度々預けられ
お金を無心される両親は・・・こう話している
『私達も息子が可哀そうと思わず
私達の生活を取れば良かった。
今の私達が"結婚式の空席"の結末だったと言う事ね』
両親からすると
新婦側の両親共々、結婚式の前日まで悩んだため
余計にそう思うのだろう。
"結婚式"とは
"結婚"とは・・・。
喜ばしい事だけでは無さそうな
イベントの様だ。
本日の"学び"
恋人同士の行きつく先は
"結婚"がほとんどなのかも知れないが
今一度
"自分達にとっての最高の形"と言うものを
考えてみるのも1つかも知れない。
そして、お互いに納得するまで
"話し合う事"それも
これから怒るかも知れないトラブルを避ける方法の1つ。