『葛切り』

葛切りの虚無感と言ったらない
あの空虚を食べているような感覚
悪くないなんて感想すら
何かが透けている様だ

冷たくて実態の掴めないものが
喉を滑り腑を満たす
その時間が何にもならないようで
文字通り毒にも薬にもならないようで
気を落ち着けてくれる

だがやはり殊更に食いたいとは思わないなぁ

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