5/1 日記というか雑感というか#10

 春というのは寒暖の差が激しい。私は冬からずっと、毛布をベッドに用意して使っていたのだが、気づけばもう5月。初夏というだけはあり、流石に暑くなってきたので毛布は仕舞うこととした。

 毛布を仕舞う時期というのはいつも悩むものだ。春になると仕舞いたくなるものだが、仕舞うとその夜には大抵、寒くなり酷い目に遭うことになる。私自身は四季の中では春が最も好ましいと考えているのだが、この寒暖差だけはどうにも困る。
 私はこの寒暖差のせいで毎年4月から5月頃に体調を崩す。今年も例外なく体調を崩した。Covid-19が流行っているのに大丈夫かよ、と自分自身で思ったが、嗅覚や味覚の異常だとか、特有の症状も無し、現在は快癒しているため問題はない……はずである。
 実家で暮らしているときからこの時期に体調を崩していたので、食生活が原因ということもないと思う。手洗いうがいだとか、そういったことが甘いのだろうか。疫病の怖さを実感することとなった。
 私の人生で最も高熱を出したのは小学校2年生でインフルエンザに罹った時のことで、母が私の体温を計り、数字を私が直接みたわけではないが40.5℃と言われた。あの時は天井がぐるぐると回転していたので本当に危険だったのではないかと今では思う。しかもそれは、病院から処方されたタミフル(当時はリレンザは無かった)を飲んだのだが、アレルギー反応と言えばいいのか、副作用と言えばいいのか、全身が腫れ上がってしまった。当時家族全員インフルエンザに罹っていたため、インフルエンザの母がやはりインフルエンザの私を大きい病院へ緊急で連れて行き、タミフル無しで治そうと言われた翌日のことであった。
 あの時私は薬の怖さを知った。今でもこの出来事を思い出すたびに、医者というのはこんな怖いものを扱うのか、と思う。医学科が難関であるはずだ。

 ただ、これはもう14年くらい前の出来事であるから、流石に今はもっとマシな薬があるのだろうと思う。私は医者ではないし、もうしばらくインフルエンザにはなっていないためその辺りの事情には詳しくないのだが、そうあって欲しいと思う。

 当時8歳の自分がインフルエンザに罹りこれだけ辛い思いをしたのだから今幼い子がいる親御さんにとってはさぞCovid-19は怖かろうと思う。自分が気をつけていても子供は手洗いうがいをしようとはしないだろうから尚更だろう。少なくとも、私は自主的に手洗いうがいはしない子だった。

 そして、そういう時に親に迷惑をかけることになる。私の時もそうだ。先述した通り、インフルエンザに罹って、薬の副作用で全身腫れ上がっている時に母は私を背負い、私はもう大丈夫だと安心していた記憶がある。
 小さい子にとって、親の近くというのはとても安心するものだ。こういう時にこそ、親子のスキンシップを大切にしてほしい。

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