幽玄の間 六段戦 第一局その1

かなり投稿をさぼってしまった。ネタが尽きたためだが、最近小さい頃からの趣味である囲碁への情熱が再燃してきたので幽玄の間での六段戦を振り替えってみようと思う。

六段と言っても期待してもらっては困る。へぼ碁注意だ。

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私は黒番。小目にかかってきた白を三間バサミし、白がO-16にかけてきた場面。この白の打ち方は黒の注文通りで、私はこの黒1を前から打ってみたかった。中国の囲碁AIである絶芸が打ち始めた手だったと思うのだが、これは白を壁攻めしてしまおうという厳しい意図がある。

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普通は黒1だが、このように打つと白からの2,4のような手はほぼ、黒への命令手(相手が反発できない手)と言える。こうなると白は強くなってしまう。白を攻めることを考えるのであれば黒はケイマに外したほうが良いのがわかるだろう。

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そして白はケイマにかけてきた。ここで黒はLー18のように2線を這うようでは最初からMー17に飛んでおくべきであるため、ここは

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黒1から3のように出切って戦うほかない。

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右下で戦いが勃発した。白▲のように外へ脱出しようとしている。ここで、黒は

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黒1から愚直に出ていくと、このように白に打たれる。右下の黒地は大きいように見えるが、中央の黒3子が分断されてしまい、これは失敗と言える。

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実戦は黒1から3へ膨らみ、白4を打たせてから5と白3子を噛み取ったが、これも悪手と言える。

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実戦はこのように白は右辺を先手で強化し白1へ回った。黒はすでに形勢が不利であるため、下辺へ打ち込み、白3子を攻めて形勢逆転を狙うしかない。

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黒はおそらくこのように素直に封鎖をしておくべきだった。こうして白をいじめておけば、白を活かしても外側は黒の厚みとなり、優位に事を進めることができただろう。

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白▲で下辺の白は脱出に成功している。黒は強い石となったが、左下の白の構えは立派で黒の厚みが働く形ではない。この時点で黒は地合いで白に大きくリードされており、相当に不利であると感じていた。


検討をしてみたら図が多くなり、どうしても長くなってしまうのでここで切らせてもらう。囲碁に興味があり、この碁の行く末に興味を持った奇特な人はその2を待っていてほしい。

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