温故知新(前置き)
雑誌というのは、何故か古いものの方が面白かったりする。情報の質と言う点ではもう時代遅れになっていたり、或いは間違っているものもある筈なのに、不思議なものだ。引越しの時にひょいと出てきた雑誌をついつい読みふけってしまった、などという経験をお持ちの方も多いのではないだろうか。
現在私の手元には、詰パラが239号からある。考えてみたら、これは40年分以上という結構な量だ。これらをこれから時々読み返してみて、興味を引かれた箇所などに対する感想などを書いてみようと思う。
早速数冊に目を通したのだが、何しろ今から40年も前のパラなので、色々なところが現在とはかなり違っている。気付いた点を幾つか書いてみると、
・表紙の言葉が表紙にある
やはり私自身はこの形式の方に愛着がある。別にイラストなんか要らないから、元に戻して欲しいなあ。
・読者サロンが6~7ページもある
この熱気はスゴイ。内容も玉石混交。
・裏表紙に編集日誌がある
これを読むと、昔の方が編集部と読者の距離がずっと近かったんだなと分かる。ボクシングや日本シリーズの結果が載っているのもオモシロイ。
・必至室、双玉室というコーナーがある
担当者は不明。(鶴田主幹か?)
・将棋パズルのコーナーもある
担当は田宮克哉氏。現在のものとは勿論異なり、駒の入れ替え問題が主のようだ。
その他、連載以外の投稿原稿が多く載っているのも今と違う点。ノリはまさしくミニコミ誌のそれである。比較すると、今のパラは少々行儀が良過ぎるように見えてくる(昔は昔で問題もあったようだが)。
では次回から、実際に興味を引かれた内容に触れていきたいと思う。