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【畳のカビの原因と対策】黒カビからの自宅の守り方

この記事をご覧になっていると言う事は畳のカビ問題で悩んでいるのではないでしょうか。
カビの問題は見えにくく、わかった時には息苦しい、または酸っぱい異臭がする、、とそんな時はすでに深刻な状態になっていることが多いのです。

でも大丈夫です。この記事を読めばカビの事が理解できて簡単な対処も学ぶ事ができます。ぜひ最後までお付き合いください。
※最終更新日2024年11月


【執筆者】前田畳店 代表 前田昌俊 ・岩手県盛岡市で60年以上続き地元の皆様に愛され続けている 前田畳店の二代目店主 ・畳、襖、障子、壁紙、網戸の張り替えと襖紙販売店『和紙屋』代表 ・現在登録者5000人の襖系Youtuber ・畳技能士資格、畳職人指導員資格と壁装技能資格を保有 ・『お客様への真心』が仕事の原点。これからもその信念を大切に貫く51歳

▼Amazonのアソシエイトとして前田畳店は適格販売により収入を得ています。



■畳に生える黒カビや他の種類と特徴を知ろう

画像出典:ウィキペディア『カビ』

畳に発生するカビにはさまざまな種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。ここでは、畳で特に見られるカビの主な種類とその特徴について説明します。

1. 黒カビ

特徴:黒色または暗緑色の斑点として現れます。湿気の多い環境で繁殖しやすく、畳の表面だけでなく内部にも広がることがあります。

発生条件

  • 湿度が高い

  • 換気が不十分

  • 温度が一定以上に保たれている場所

2. 青カビ

特徴:青緑色の粉のような状態で見られます。特に湿気が多い場所で発生しやすく、畳の隙間や表面に現れることがあります。

発生条件

  • 湿度の高い季節

  • 畳の通気が悪い場所

3. 白カビ

特徴:白い綿毛状または粉状で、初期段階で発見されやすいのが特徴です。表面にだけ発生している場合が多いですが、湿気が多い状態が続くと範囲が広がることがあります。

発生条件

  • 湿気の多い場所

  • 温度が高い状態が続く

4. その他のカビ

畳以外の素材や周辺環境によって発生するカビもあります。例えば、湿気を含んだ壁や家具からカビが広がることもあります。畳とその周囲の環境を見直すことでカビの発生を抑えることができます。


畳のカビ対策の基本

カビの発生を防ぐには、適切な湿度管理と通気性の確保が重要です。特に換気を心がけ、季節に応じた対応をすることで、カビの発生リスクを減らすことができます。

この記事では、「カビの種類を知ることで、対策の第一歩を踏み出せる」という視点でお伝えしました。次のセクションでは、具体的な対策について詳しく解説します。

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■【畳のカビの原因と対策】黒カビからの自宅の守り方

・畳のカビ問題とその危険性
・原因と対策
・空調設備の適用と管理
・具体的な対処法

1. 畳のカビ問題とその危険性

「深刻な状態」とはカビがすでに畳の表面だけでなく内部にまで進行してしまっている状態を指します。カビは湿った環境を好み特に畳の中の畳表や畳床が湿っているとここで繁殖しやすくなります。

畳の内部にカビが広がってしまうと表面のカビを除去したとしても内部から再びカビが表面に現れることがあります。またカビはスポアと呼ばれる微小な胞子を飛ばしこれが人体に吸い込まれるとアレルギー症状を引き起こす可能性があります。

そのためカビ臭い、息苦しい、酸っぱいといった異常を感じた時点ですでに健康に影響を及ぼす可能性があるという意味で「深刻な状態」と表現しています。

カビは畳の色を黒くしたり白くしたりし見た目だけでなくカビの臭いが部屋中に広がり健康にも影響を及ぼします。特に黒カビはアレルギー反応の原因となることもあります。

黒カビは一種の真菌でそのスポア(胞子)や菌体が人間の体内に入るとアレルギー反応を引き起こすことがあります。

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2. 原因と対策

原因:湿度と温度の関係
カビの主な原因は湿度と温度のバランスが崩れることです。特に「田水」と呼ばれる畳の裏面に湿り気が溜まるとカビの温床となります。

  1. 夏季:蒸れやすく、湿度も高い

  2. 冬季:加湿器の使用により、湿度が高くなる可能性がある

3. 対策:空調設備の適用と管理

対策として部屋の湿度と温度を適切に管理することが重要です。

  1. 冷房や除湿器の使用:夏季には冷房を冬季には除湿器を活用しましょう。これらは部屋の湿度を下げるのに有効です。

  2. 窓を開ける:換気はカビ防止に大変効果的です。特にお風呂上がりや料理後など、湿度が上がりやすいタイミングでの換気は重要です。またお天気の良いはなるべく換気するように心がけましょう。

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■畳の黒カビ対策-具体例

梅雨の時期にカビが発生した例

梅雨の湿気が多い季節に、北側に位置する和室でカビが発生したというケースがあります。この部屋では窓を閉めたままにしていたため湿気がこもり、特に畳の隅に白いカビが目立ち始めました。

さらに、家族が布団を畳の上に敷きっぱなしにしていたことで、通気性が悪化し、湿度が高まりやすい状況を作り出していました。このような環境では、白カビが広がるのも時間の問題です。

対策として、この家庭では毎日窓を開けて換気することを心がけるようになり、布団も使用後には必ず畳から上げる習慣を取り入れました。また、除湿機を導入し、室内の湿度を50%以下に保つことで、カビの再発を防ぎました。


冬の加湿器使用が原因でのカビ発生

乾燥する冬に加湿器を使用していたところ、部屋全体の湿度が高まりすぎ、畳の表面に黒カビが発生したという事例もあります。

この家では加湿器の設定湿度を確認せずに長時間使用していたことが原因でした。特に家具の下や部屋の隅といった空気の流れが少ない場所に黒カビが集中して広がり、畳を含む部屋全体に影響が出ました。

この場合、加湿器の設定を見直し、湿度を50%程度に調整することで再発を防ぎました。また、黒カビが発生した箇所にはアルコールティッシュを用いて丁寧に拭き取りを行い、家具の下には防湿シートを敷くことで通気性を確保しました。


夏の暑さとエアコンによる閉め切りでのカビ繁殖

夏の暑さを避けるために窓を閉め切り、エアコンを長時間使用していた家庭では、部屋の湿気が逃げ場を失い、畳の内部にカビが広がったことがありました。

表面からはカビの存在が分からなかったため、部屋中に広がる異臭で初めて気づいたという状況でした。内部にまで進行したカビは表面的な掃除では取り除けず、畳全体を乾燥させる必要がありました。

このケースでは、週に一度は窓を全開にして部屋を換気し、畳乾燥機を利用して内部までしっかりと乾燥させる方法がとられました。その後、防カビ剤を定期的に使用することでカビの再発を抑えることができました。


ゴザの使用が原因でのカビ発生

来客時に使用したゴザをそのまま畳の上に敷きっぱなしにしていた結果、畳とゴザの間に湿気が溜まり、カビが発生した例もあります。

この家庭では、ゴザの下が白く変色し、触ると湿った感触がありましたが、見た目には気づきにくかったため、臭いが出てから初めて問題に気づきました。

ここでは、ゴザを使用する際に防湿シートを間に挟むことで湿気が直接畳に伝わらないようにしました。また、使用後にはゴザを取り外して畳を乾燥させることを徹底しました。その結果、同じ問題を防ぐことができるようになりました。

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具体的な対策

畳に発生した黒カビの対処方法について、以下のステップを参考にしてください。

 1. 掃除機でカビの表面を除去
まず、掃除機を使ってカビの表面を吸い取ります。このとき、カビの胞子が周囲に広がらないよう、掃除機のノズルを畳に密着させてゆっくり吸い取りましょう。掃除機の排気がカビの胞子をまき散らす可能性があるので、できれば外に排気するタイプの掃除機を使用すると安心です。

2. エタノールで拭き取る
次に、アルコール(無水エタノール)を使ってカビを除去します。以下の手順で行います。ただしこれにこだわる必要はなく、除菌のウエットティッシュでもかまいません。

- 無水エタノールをスプレーボトルに入れます。
- 畳のカビが生えている部分にエタノールをたっぷりとスプレーします。
- きれいな布でカビを優しく拭き取ります。

このとき、布は一度使った部分を他の場所で使用しないように、こまめに折りたたんで使うと良いです。

3. 乾燥させる
エタノールでの処置後は、しっかりと乾燥させます。風通しの良い場所で乾かすか、扇風機や除湿機を使って速やかに乾燥させると効果的です。湿気が残っていると再発の原因になるので、しっかりと乾かすことが重要です。

4. 防カビ剤の使用
予防策として、市販の防カビ剤を使用するのも一つの方法です。畳に適した防カビ剤を選び、カビが発生しやすい場所に定期的に塗布しておくと良いでしょう。

5. 換気と湿度管理
根本的なカビの発生を防ぐために、部屋の換気や湿度管理が大切です。梅雨の時期や湿気の多い季節には、除湿機やエアコンの除湿機能を活用し、部屋の湿度を50%以下に保つことを心がけてください。


注意点
- 畳の素材によっては、エタノールが変色や傷みを引き起こす可能性があるので、目立たない部分でテストしてから使用することをお勧めします。

- カビの症状が重度である場合や、カビが畳の内部まで侵食している場合は、畳の張替えや専門業者への依頼を検討する事をおすすめします。

▼盛岡市近郊で畳のご相談は前田畳店まで、ご連絡ください


カビで悩んでいるお客様のお話し

先日、カビで悩んでいるお客様のお話しをおうかがいしました。

木造平屋にお住まいのお客様から、畳のカビについてのご相談を受けました。そのお客様の家では、特に北側の部屋が湿気を帯びやすく、その部屋の畳の上にさらにゴザを敷いて使用していたとのことです。

しかし、梅雨の時期に入り、畳とゴザの間にカビが発生してしまい、どうしたら良いか困っておられました。

まずはお客様のご自宅に伺い、畳の状態を確認しました。カビの発生原因として、湿気がこもりやすい北側の部屋に加え、ゴザを敷いたことで通気性が悪くなり、湿気が畳に溜まってしまったことが考えられました。

そこで、カビの除去作業を行った後、防湿シートを畳とゴザの間にかませる対策をご提案しました。これにより、畳が直接湿気にさらされるのを防ぎ、カビの再発を幾分か軽減できるようになりました。

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また、部屋の換気が十分に行われていなかったことも問題でしたので、定期的に窓を開けて空気を入れ替えることを強くお勧めしました。

その後、お客様からは「防湿シートを使い、換気に気をつけるようにしてから、カビの発生がかなり減りました」とのご報告をいただきました。特に北側の部屋は湿気がこもりやすいので、換気の重要性を再認識されたそうです。

このように、湿気が多い環境で畳を使用する際には、防湿シートを活用することや、定期的な換気を心がけることが、カビの予防に効果的であることをがわかりました。

防湿シートに関連した記事がありますのでぜひお読みください。


やはり根本的な解決策としては「湿度と温度の管理」と「日々の手入れ」です。これは私の経験上絶対です。

とは言え、忙しくて掃除する時間のない方やもともと掃除が苦手の方も多いと思います。最近では定期的にプロの業者に頼む方も多くなりました。ハウスクリーニング業者の選び方や料金体制、見積り方法など当店のブログで紹介していますのでぜひご覧ください。

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■黒カビを退治!畳を長持ちさせるための日々のケア


畳のカビ対策には次のような日々のケアが必要です。

  1. 定期的に畳を剥いで天日干し:カビの繁殖を抑えます。

  2. 加湿器の適切な管理:水滴や湿度の上昇を防ぎます。

  3. 畳の上に何も置かない:カビの隠れ家を作らないようにします。

  4. こまめに掃除:畳に溜まった垢やホコリがカビの養分となるため、こまめに掃除しましょう。


・珪藻土を使った壁紙も検討してよう


また、珪藻土※1などの自然素材を活用すると部屋の湿度を自然に調節し、カビの繁殖を防ぐことができます。劇的に効く!という感じではないのであくまで補助として使ってみるのもおすすめです。

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壁紙やペイントとして自分で施工する場合は数千円から一万円程度の製品が多く見られます。ただしこの場合でも部屋の大きさや塗り替える範囲により必要な量は変わります。

また専門の業者に依頼する場合は工事費なども含まれるためそれ以上の費用が発生します。具体的な費用は、業者に直接見積もりを取ることをおすすめします。


■【畳のカビの原因と対策】黒カビからの自宅の守り方の総括

カビは湿度と温度の管理、そして日々の手入れが欠かせません。一度カビが生えてしまうと取り除くのは困難ですが前田畳店では経験と知識を持つ専門家がお客様の畳を丁寧に手入れします。カビに悩んでいる方はぜひお気軽にご相談ください。

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さてここで畳乾燥機を使うという手もあります!

畳乾燥機は畳を加熱乾燥することでカビの繁殖を防ぎまたダニやその幼虫、卵までをも死滅させる効果があります。盛岡市で創業60年の前田畳店ではこの畳乾燥機を使用したサービスを提供しております。


畳の乾燥機

1畳あたり約1500円で70度から90度の高温で1時間から2時間程度加熱乾燥します。これにより畳の内部までしっかりと乾燥させカビの繁殖を防ぎます。またダニやその幼虫、卵まで死滅させるため健康被害を防ぐとともに快適な生活空間を取り戻すことができます

この畳乾燥機を用いた乾燥作業は冬季や雨天時でも安心。季節を問わず乾燥機に入れるのでいつでも行うことができます。そのため安心していつでもお任せくださいませ。

畳乾燥機のみも可能ですが畳の上のゴザを替える畳表替え(おもてがえ)も併用されるとかなりキレイに蘇り超おすすめです。
畳表替えの価格はこちら当店の価格表をご覧くださいませ。

▼リフォーム価格表はこちら


畳乾燥機の活用により、カビやダニとの闘いに勝利し健康的な生活を手に入れてください。前田畳店では皆様のご要望に合わせた畳のケアを提供します。どんな小さな疑問でもお気軽にお問い合わせください。

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・この記事のまとめ


✅ カビは湿度と温度のバランスが原因で発生し、健康に悪影響を及ぼす可能性がある。

✅ 特に黒カビはアレルギー反応を引き起こし、呼吸器系や皮膚に症状をもたらす。
✅ カビの発生を防ぐためには、適切な湿度管理と換気が重要である。
✅ カビが発生した場合は、掃除機で除去し、エタノールで拭き取るなどの具体的な対処法が必要。
✅ 畳のケアとして、定期的な天日干しや防湿シートの使用が効果的。

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前田畳店 代表 前田昌俊
・岩手県盛岡市で60年以上続き地元の皆様に愛され続けている前田畳店の二代目店主
・畳、襖、障子、壁紙、網戸の張り替えと襖紙販売店『和紙屋』代表
・現在登録者6000人の襖系Youtuber・畳技能と職人指導員、壁装技能資格
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