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100均のカッターで障子を張り替えられる?プロが教える使い方と注意点

障子の張り替えってプロに頼むと意外と高くつくもの。でも、自分でやってみたいと思ったことはありませんか?

特に、100均で手軽に手に入るカッターを使って障子を張り替えられるのか、気になりますよね。実は、100均のカッターでもコツさえ掴めば綺麗に仕上げることができるんです!

でも、少しの工夫とプロのアドバイスが必要です。今回は、そんな100均のカッターを使った障子張り替えのコツや注意点をわかりやすく紹介します。初心者でもできる節約リフォーム、ぜひ挑戦してみませんか?
※最終更新日 2024年10月



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■ 100均のカッターで障子を張り替えられるのか?プロが答える結論と注意点

結論から言うと、100均のカッターでも障子の張り替えは問題なくできます。

しかし、私がプロとして強調したいのは、仕上がりのクオリティを保つために、替え刃を併せて購入するのが最も賢い選択だということです。なぜかというと、カッターの刃は使えば使うほど徐々に切れ味が落ち、特に障子のような薄い紙を扱う場合、わずかな切れ味の低下でも大きな影響を与えるからです。

実際、切れ味の悪い刃で作業すると、紙がきれいに切れず、紙の端がささくれたり、切るラインがずれてしまうことがあります。

障子の張り替え作業というのは見た目以上に繊細な工程を含んでいます。特に、紙を切る作業は張り替え全体の仕上がりを左右する重要なポイント。力加減や刃の角度など細かいテクニックはもちろん大切ですが、それ以上に「切れ味の良い刃」を使うことが何よりも大切です。

100均のカッターはコスパが良いですが、刃の耐久性や品質はそれなりです。ゆえに、刃が鈍ると一気に作業の質が落ちてしまいます。

例えば、私が100均のカッターを試しに使ってみたとき、初めのうちはスムーズに切れていたのですが、数回切った後に切れ味が落ち始め、どうしても紙に微妙なズレや破れが生じるようになりました。

このままでは仕上がりが悪くなると思い、替え刃を使ってみたところ、再びスムーズな切れ味が戻り、紙も綺麗にカットできました。障子紙は非常に薄くてデリケートなので、こうした細かい違いが大きな結果の差となるのです。

それに加えて、替え刃を持っておくことで、精神的な余裕も生まれます。作業中に刃が鈍くなったと感じたらすぐに交換できるという安心感があると、焦らずにじっくりと作業に集中できるんです。

もし替え刃がなければ、「このまま切れ味が悪いままで進めるしかない…」と感じてしまい、どうしても作業が雑になりがちです。だからこそ、100均で買うカッターを使う場合、替え刃を必ず用意しておくことが大切です。

さらに、替え刃の良いところは、何度も使えるという点です。一度の障子張り替えで何枚も障子紙をカットすることが多いですが、刃をこまめに交換すれば、何枚張り替えても均一な仕上がりを保てます。

これはプロの作業にも言えることで、私も何枚も襖や障子を張り替える際には、常に新しい刃を使うようにしています。刃が鈍ると、紙の繊維が引き裂かれたり、予想外のところで破れてしまうことが多いんです。

障子の張り替えは非常に目に見える部分なので、こうした細かなところが最終的な満足度に直結します。

だからこそ、100均のカッターでも十分に張り替え作業はできますが、替え刃を揃えておくことがプロ並みの仕上がりを目指すための大きなポイントです。安い道具だからこそ、替え刃を賢く使ってコストパフォーマンスを最大限に引き出すという考え方が、上手な作業の秘訣ですね。

結論として、100均のカッターで張り替え作業を行う場合、替え刃を準備しておけば、道具としての弱点をカバーしつつ、プロ並みの精度で仕上げることができるでしょう。

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■ 100均カッターでの障子張り替え手順とプロの使い方

100均のカッターを使って障子を張り替える際の手順を解説します。難しく感じるかもしれませんが、いくつかのポイントを押さえるだけで、仕上がりが大きく変わります。

プロとしての視点から、具体的なテクニックをお伝えするので、初心者でも安心して取り組めるようにしましょう。

まず、作業を始める際の大切なポイントとして、障子の糊が乾かないうちにカッターで紙を切ることが挙げられます。

糊が完全に乾いてしまうと、紙が引きつってしまったり、カッターで切る際に破れやすくなります。そのため、糊を塗ったらすぐに作業を進めることが成功のカギです。これを怠ると、せっかくの張り替え作業が台無しになってしまうこともありますので、スピードとタイミングが重要です。

次に、100均のカッターを使って障子紙を切る際のコツですが、覚えておいてほしいのは「紙1枚を切る感覚で軽い力を使うこと」です。力を入れすぎてしまうと、紙が引きちぎれてしまうことが多いです。

私自身、プロとしての作業でも、カッターを使うときは無駄な力を入れずに、スムーズにカッターを動かすことを心がけています。このやり方だと、紙が破れずに綺麗なラインでカットできます。紙1枚切るくらいの軽い力で十分です。

さらに、切る際の方向も重要です。紙をカットするとき、カッターは常に一定方向に動かすのが理想的です。この方法だと、切り口がまっすぐになり、仕上がりがより美しくなります。

逆に、行ったり来たりしてカットしてしまうと、刃がズレてしまい、切り口がガタガタになりやすいです。できれば専用のクリア定規があると、ラインが見やすくなり、さらに正確にカットできます。特に、透明な定規を使うことで、下の障子紙がはっきり見えるので、施工がスムーズになります。

最後の工程は、余分な障子紙を剥がす作業です。ここでのポイントは、いきなり勢いよく剥がすのではなく、慎重に剥がしていくことです。

なぜなら、切れていない部分があれば、その部分も一緒に剥がれてしまい、せっかくの作業が台無しになることがあります。剥がしながら切り残しがないかを確認しつつ、ゆっくりと進めることが重要です。

この一手間をかけることで、仕上がりに大きな違いが生まれます。プロとしても、ここで焦らずに確認しながら作業することが、最終的な満足度に繋がると実感しています。

これらの基本的なコツを押さえて作業を進めると、初心者でもプロのような仕上がりを実現できるでしょう。100均のカッターでも、使い方次第で十分満足のいく結果が得られます。少しずつ練習しながら、丁寧に作業を進めてみてください!

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■ 100均カッターでも大丈夫!障子張り替え成功の秘訣と注意点

100均のカッターで障子を張り替えることができるとわかっても、仕上がりをしっかりとキープするためには、いくつか押さえておくべき秘訣と注意点があります。道具自体はシンプルでも、ちょっとした工夫があるかどうかで、プロ並みの仕上がりに近づけるかどうかが決まります。

まず最初に気をつけるべき点は、障子紙の乾かし方です。特に、暖房の風を直接当てたり、日なたに置いて急速に乾かすのは絶対に避けてください。これをやってしまうと、紙が突っ張ってしまい、最終的に紙が枠から剥がれてしまう可能性が高くなります。

ゆえに、人が快適に生活できるような、自然な環境で「ゆっくり、ゆっくり」乾かすことが大事です。乾かす時間をかけることで、紙が無理なく均等に枠に貼りついて、仕上がりも綺麗に保てます。

そして、乾燥が完了した後、もしシワやたるみが残ってしまった場合は、簡単な対処法があります。

それは、軽く水で霧を吹くことです。霧吹きで水を吹きかけると、紙が少し湿気を吸ってシワが伸び、きれいな仕上がりになります。この霧吹きの作業については、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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また、カットした後の仕上がりチェックも大切です。前の工程で説明したように、余分な紙を剥がす際には、切り残しがないかを必ず確認しながら作業を進めてください。

また、貼り付けた後、紙の角が浮いている部分があれば、糊を追加してしっかり押さえつけておくことがポイントです。特に角の部分は、しっかりと貼り付けておかないと、すぐに剥がれてしまう原因になります。プロでも、この細かい部分に注意を払うことが、綺麗な仕上がりを保つための基本です。

もう一つ重要な注意点は、作業中の「焦らない心構え」です。特に初めての方は、早く仕上げようと焦ってしまいがちですが、障子張り替えはゆっくり丁寧に作業を進めることが最も大切です。

焦って力を入れすぎると、紙が破れてしまったり、切り口がズレてしまうことが多くなります。私自身も、プロとして長年やっている中で、急いで作業をして失敗した経験が何度かあります。その経験から学んだことは、どんなにシンプルな作業でも丁寧さを保つことが成功の秘訣だということです。

さらに、道具のメンテナンスも忘れずに行いましょう。100均のカッターは安価で便利ですが、使い続けると刃が鈍くなります。前の章でも触れましたが、こまめに刃を交換することが綺麗な仕上がりを維持するために必要です。

切れ味が落ちた状態で作業を続けると、紙が破れてしまったり、思わぬトラブルを引き起こす可能性があるからです。安いカッターだからといって侮らず、適切に道具を使いこなすことで、良い結果を得ることができます。

最後に、仕上がりをさらに美しく保つためのコツをお伝えします。障子を張り替えた後、完全に乾くまでしばらく時間を置くのがポイントです。糊がまだ乾いていないうちに触ってしまうと、紙がズレてしまうことがあります。乾燥時間をしっかり守ることで、きれいに貼り付けられた状態を長持ちさせることができます。

これらのポイントを押さえて作業を進めれば、100均のカッターを使った障子の張り替えでも、プロ並みの仕上がりが期待できるでしょう。コツさえ掴めば、誰でも満足のいく結果を得られます。焦らず丁寧に作業を進めて、素敵な障子に仕上げてください!


★100均のカッターで障子を張り替えられる?プロが教える使い方と注意点の総括

✅ 100均のカッターでも障子の張り替えは可能
✅ 替え刃を用意することで切れ味を保つ
✅ 糊が乾かないうちにカッターでカットする
✅ 紙1枚を切る感覚で力を入れすぎない
✅ 切る際は一定方向にカッターを動かす
✅ 専用のクリア定規を使うとカットが正確になる
✅ 暖房や日なたで急速に乾かさない
✅ ゆっくりと自然な環境で乾燥させる
✅ シワやたるみがあれば霧吹きで整える
✅ 余分な紙を剥がす際は、切り残しを確認しながら慎重に
✅ 角や端の部分には糊を追加してしっかり固定
✅ 焦らず、丁寧に作業を進めることが重要
✅ 切れ味が落ちたらすぐに替え刃を使う
✅ 完全に乾くまで触らないでおく
✅ ゆっくりと時間をかければプロ並みの仕上がりが可能

これらを押さえることで、100均のカッターでも素晴らしい障子張り替えが実現できます。

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【執筆者】前田畳店 代表 前田昌俊
・岩手県盛岡市で60年以上続き地元の皆様に愛され続けている 前田畳店の二代目店主
・畳、襖、障子、壁紙、網戸の張り替えと襖紙販売店『和紙屋』代表
現在登録者6000人の襖系Youtuber
・畳技能士資格、畳職人指導員資格と壁装技能資格を保有
・『お客様への真心』が仕事の原点。これからもその信念を大切に貫く50歳

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