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畳の両端の布とは何?正式名称とその役割を徹底解説

畳の両端にある布、気になりませんか?なんとなく存在は知っているけど、名前や役割をしっかり説明できる人は少ないかもしれません。『畳縁』と呼ばれるこの布、実は畳を守るだけでなく、和室を彩る大事な役割を果たしているんです。

でも、『どんな種類があるの?』『どうやって選ぶのがいいの?』といった疑問や、『これを使って何か作れたりしない?』という好奇心もあるかもしれません。この記事では、30年の畳職人としての経験をもとに、畳縁の名前、役割、選び方、さらにはDIYアイデアまでをわかりやすく解説していきます。和室の魅力を再発見したい方、必見です!

この記事のポイント

  1. 畳の両端の布(畳縁)の正式名称や役割を解説します。

  2. 畳縁の種類や人気のデザイン、選び方のコツを紹介します。

  3. 畳縁を使ったDIYアイデアやインテリア活用法をご提案します。

  4. 畳縁の歴史や文化、メンテナンス方法についても詳しくお伝えします。



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■畳の両端の布の正式名称と役割とは?

畳の両端に縫い付けられている布のこと、実は「畳縁(たたみべり)」と呼ばれているんです。

この名前、普段あまり聞かないかもしれませんが、日本の伝統的な文化を支える重要なパーツなんですよ。畳縁の役割は、大きく分けて「畳を守る」「和室を美しく飾る」「耐久性を高める」の3つがあります。この章では、そんな畳縁の正式名称と役割について、詳しくお伝えします。



・畳の両端の布の正式名称/畳縁とは何か

畳の両端に付いている布を、ただの飾りだと思っていませんか?実はこれ、「畳縁」といい、畳を構成する上で欠かせない存在です。畳縁の主な目的は、畳の端を補強して長持ちさせること。さらに、そのデザインや色が和室全体の印象を左右する、いわば「畳の顔」とも言える部分なんです。

畳縁には、昔から定められた色や柄がありましたが、最近では自由度が増し、おしゃれなデザインや現代風の柄も登場しています。こうした進化は、畳をさらに魅力的にしていると言えるでしょう。




・畳縁がもたらす3つのメリット/保護・装飾・耐久性向上

畳縁の役割は、意外と多岐にわたります。一つ目は「保護」。畳の端はどうしても摩耗しやすい場所なので、畳縁があることでその部分を守っています。二つ目は「装飾」。畳縁の柄や色は、和室の雰囲気を大きく左右します。最後に「耐久性向上」。畳縁を付けることで畳の強度が上がり、結果として長く使えるようになります。

実際に、私が職人として畳を納品したお客様から「畳縁の色合いが和室にぴったりで感動しました!」という声をいただくこともあります。畳縁がなければ、畳の魅力は半減してしまうかもしれませんね。



・畳縁を踏んではいけない理由/和室の作法と伝統を解説

畳縁を「踏んではいけない」と言われた経験はありませんか?これは、古くから伝わる日本の和室作法の一つです。その理由は、畳縁が家紋や家柄を象徴することがあったためです。畳縁を粗末に扱うのは家を軽んじる行為と見なされることがあったのです。

また、畳縁を踏むと、どうしても劣化が早くなります。職人としても、畳縁を守るためには丁寧に扱うことが大切だと感じています。和室文化の一環として、この作法を心に留めておきたいですね。

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■畳縁の種類と選び方/デザインと素材のポイント

畳縁にはさまざまな種類があり、選び方ひとつで和室の印象がガラッと変わります。この章では、畳縁のデザインや素材、用途に合わせた選び方について詳しく説明します。さらに、畳職人としての経験を交えながら、おすすめの選び方もお伝えします。

・現代の人気畳縁デザイン/カラーや柄のトレンド

最近の畳縁は、伝統的な柄からモダンなデザインまで幅広く揃っています。たとえば、昔ながらの「市松模様」や「青海波」の柄は、どんな和室にも馴染む定番デザインです。一方で、シンプルな無地や明るいパステルカラーの畳縁は、若い世代にも人気があります。特に、北欧風のインテリアや現代的な和モダンのお部屋には、こうしたシンプルなデザインがよく選ばれています。

私のお客様でも、「子ども部屋用に明るい色の畳縁が欲しい!」というリクエストがありました。実際に納品したところ、「和室の印象が一気に柔らかくなった!」と喜んでいただけましたよ。


・素材別に見る畳縁の特徴/伝統素材と新素材を比較

畳縁に使われる素材には、大きく分けて伝統的な「綿素材」と、最近増えている「ポリエステル素材」の2種類があります。綿素材は風合いが柔らかく、伝統的な和室に最適です。一方、ポリエステル素材は耐久性が高く、お子さんやペットがいる家庭でも安心して使えます。

具体的には、公共施設などではポリエステル素材の畳縁がよく使われており、メンテナンスが簡単で長持ちするのが特徴です。一方、格式の高い和室や茶室では、伝統的な綿素材が選ばれることが多いです。選ぶ際は、使う場所や用途を考慮すると失敗が少ないですね。

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・畳職人の視点で教える/用途に合わせた最適な畳縁選び

用途によって畳縁の選び方が変わります。たとえば、リビングのように使用頻度が高い場所には、摩耗に強い素材が適しています。一方で、お客様を迎える和室では、上品な柄や落ち着いた色合いを選ぶと、空間全体が引き締まります。

私自身が畳を納品する際には、「ここはどんなシーンで使いますか?」とお客様に必ず確認しています。その答えに応じて、デザインだけでなく素材や耐久性も考慮しながら最適な畳縁を提案しています。このひと手間で、お客様の満足度がぐっと上がるんですよ。


■畳縁を使ったDIYアイデア/インテリアにも活用可能


畳縁は畳の一部だけでなく、アイデア次第で素敵なインテリアや小物を作る素材としても活躍します。この章では、畳縁を使ったDIYアイデアや実例をご紹介します。手軽にできるアイデアから本格的な作品まで、楽しみながら畳縁の魅力を活かしましょう。

・畳縁で作る小物/ブックカバーやコースターの簡単な作り方

畳縁は幅がちょうど良く、ハンドメイドの素材として最適です。たとえば、カットした畳縁を厚紙に貼り付けるだけで、個性的なブックカバーやコースターが完成します。柄や色を選べば、自分だけのオリジナルアイテムが作れますよ。

実際に、私の知人も畳縁を使ったハンドメイドに挑戦し、「思った以上に簡単でおしゃれに仕上がった!」と喜んでいました。コースターやしおりは初心者でも簡単なので、ぜひ試してみてください。

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・畳縁を使ったおしゃれなインテリアアイテムの実例紹介

畳縁はインテリア素材としても人気が高まっています。具体例を挙げると、フォトフレームの縁に貼ることで和モダンな雰囲気が生まれます。また、畳縁を組み合わせて壁掛けアートを作るのもおすすめです。色や柄を工夫すれば、部屋のアクセントにもなります。

私自身、畳屋の仕事を通じて「余った畳縁で何か作れない?」という相談を受けたことがあります。お客様にはフォトフレームのアイデアを提案し、大変喜んでいただきました。インテリア作りの可能性は無限大ですね!


・畳屋店長が語る/畳縁DIYに役立つ道具とコツ

DIYに畳縁を使うときには、いくつかの道具があると便利です。たとえば、布用の接着剤や両面テープ、裁縫用のハサミがあれば作業がスムーズに進みます。細かい部分の仕上げには、ミシンを使って畳縁をしっかり縫い付けると、よりしっかりと、しかもきれいに仕上がりますよ。

コツとしては、最初に簡単な作品から始めること。慣れてきたら、少し複雑なものにも挑戦してみてください。畳縁の柄や色選びを楽しみながら、自分だけの作品を作ってみましょう!

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★畳縁DIYに役立つおすすめハサミ

畳縁で小物やインテリアをDIYする際、意外と大事なのがハサミの選び方です。私もいろいろ試してきましたが、布や紙をきれいに切るには切れ味の良いものが欠かせません。そこで、最近使ってみて「これはいい!」と思ったのが 「LIVINGO プレミアム 布切り裁ちばさみ」 です。

このハサミ、何がいいかというと、まず 切れ味が抜群。16層以上の生地もサクサク切れるので、厚めの畳縁でも簡単に加工できます。さらに、刃が少し湾曲しているので、曲線を切るときも驚くほどスムーズなんです。

また、持ち手がソフトハンドルで握りやすいのもポイント。長時間の作業でも手が痛くなりにくいので、DIY好きには本当におすすめできます。私も畳縁を使ったブックカバーを作ったとき、このハサミのおかげで仕上がりが格段に良くなりました。

レビューを見ると、「ウレタンの枕やいらないカーテンを切るのにも活躍した」との声もあり、実用性の高さがわかります。ただ、大きめサイズなので、手の小さい方は少し気をつけた方がいいかもしれません。それでも、コスパと耐久性を考えたら間違いなく優秀な道具だと思います!

DIYの道具選びで迷っている方、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?



■畳縁の歴史と文化/意外と知らない背景を探る

畳縁はただの装飾や補強だけではなく、日本の伝統文化を支えてきた深い歴史があります。この章では、畳縁の起源や進化、地域ごとの特徴について詳しく

お伝えします。畳縁を通じて、日本の文化や伝統の魅力に触れてみましょう。


・畳縁の起源と進化/平安時代から現代までの変遷

畳縁の歴史は、平安時代まで遡ると言われています。当時は畳そのものが貴族や僧侶の座る場所として使われており、畳縁のデザインや色には身分を象徴する意味がありました。格式の高い家では、畳縁に家紋や特別な柄が使われることもあったそうです。

江戸時代になると、畳が庶民の間にも普及し始め、畳縁のデザインも多様化していきました。そして、現代では機能性とデザイン性の両方を兼ね備えた畳縁が多く登場し、和室だけでなく洋風の空間にも取り入れられるようになりました。

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・地域ごとの畳縁の特徴/日本各地の伝統的デザインを紹介

日本各地には、地域ごとに特徴的な畳縁のデザインがあります。たとえば、京都の寺院では伝統的な無地柄の純綿や麻縁が多く使われ、一方で沖縄のハイビスカスなど鮮やかな色使いや独特の模様が特徴です。また、東北地方では自然をモチーフにした落ち着いたデザインが好まれることが多いです。


私も仕事で各地の畳に触れる機会がありますが、「これがこの地域の伝統なんだ」と感じるたびに、日本の文化の奥深さを再認識します。地域の特徴を知ることで、畳縁選びの楽しみも広がりますよ。


・畳職人の仕事に見る畳縁の文化的重要性

畳縁はただの装飾ではなく、職人にとっても非常に重要な存在です。畳の端を美しく仕上げるためには、畳縁の貼り付け作業が欠かせません。職人の技術によって、畳縁が畳全体の美しさを引き立てるのです。

また、畳縁には「心を込めて仕上げる」という精神が込められており、これも日本の文化を象徴する部分だと思います。私自身、30年間の職人生活の中で、畳縁の選び方や貼り方ひとつでお客様の満足度が大きく変わることを何度も経験してきました。


■畳縁のメンテナンス方法/美しさと耐久性を保つ秘訣

畳縁を長く美しく保つためには、日常的なケアやメンテナンスが重要です。この章では、畳縁の簡単な手入れ方法や、傷んだ場合の対処法についてお伝えします。畳職人の視点から、すぐに実践できるコツも交えています。


・畳縁を長持ちさせるための日常ケア


畳縁を綺麗に保つには、日常的な掃除が基本です。掃除機をかける際は、畳縁部分に直接強い力をかけないように注意しましょう。また、ホコリや汚れが気になる場合は、乾いた布で軽く拭き取るだけで十分です。水拭きは控えた方が良いですが、どうしても必要な場合は固く絞った布を使うようにしましょう。

具体的には、週に一度くらいのペースで拭き掃除を行えば、畳縁の輝きを保つことができます。特に、柄の細かい畳縁の場合、ホコリが溜まりやすいので気を付けてください。

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・破損した畳縁を直す方法/簡単リペアガイド

畳縁が破れたりほつれたりしてしまった場合、自分で修復することも可能です。小さなほつれであれば、布用の接着剤や両面テープを使って補修できます。また、広範囲に破損がある場合は、新しい畳縁に交換するのが最適です。

交換作業は職人に依頼するのが一般的ですが、最近はDIY用の畳縁も市販されています。これを使えば、自宅で簡単に畳縁を貼り直すことができます。ただし、慣れない場合は無理をせず、プロに任せることをおすすめします。


・30年の経験で語る/畳縁を交換すべきタイミングと注意点

私の経験上、畳縁の交換時期の目安はおおよそ10〜15年です。ただし、使用頻度や環境によってはそれより早く劣化することもあります。見た目が色褪せたり、端がほつれてきたら交換を検討するサインです。

交換時には、畳本体の状態も確認するのが大切です。畳が傷んでいる場合、畳縁だけを交換しても根本的な解決になりません。また、新しい畳縁を選ぶ際は、デザインだけでなく耐久性も考慮しましょう。お客様から「前回よりもっと丈夫なものにしたい」とのご相談をいただくこともよくあります。

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■畳の両端の布とは何?正式名称とその役割を総括

畳縁は、畳を構成する大切な要素であり、単なる布ではありません。保護、装飾、耐久性の向上といった役割を果たすだけでなく、和室全体の美しさや雰囲気を作り出す重要な存在です。この章では、これまでの内容を振り返りながら、畳縁の魅力を総括します。

・畳縁の知識が広がる/和室と暮らしの魅力を再発見

畳縁は、和室の魅力を引き立てる大切な存在です。歴史ある伝統的なデザインから現代的でおしゃれなデザインまで、選ぶ楽しみが広がっています。和室に畳縁があることで、住まいに日本らしい温かさと品格が生まれるのではないでしょうか。実際に、畳縁がきっかけで和室が好きになったという方も多いです。

・畳職人として感じる/畳縁が生む和室の価値とは

30年畳職人として畳縁に触れてきた中で感じるのは、畳縁が和室に与える価値の大きさです。一つ一つのデザインや素材に込められた職人の技術や思いが、和室全体の雰囲気を作り上げています。また、畳縁を手入れし、時には交換することで、畳も和室も新しい命が吹き込まれるように感じます。

畳縁に注目し、選び方や使い方を知ることで、和室での暮らしがもっと楽しくなるはずです。ぜひ、自分の暮らしに合った畳縁を見つけて、和室の魅力を再発見してみてください!


【執筆者】前田畳店 代表 前田昌俊 ・岩手県盛岡市で60年以上続き地元の皆様に愛され続けている 前田畳店の二代目店主 ・畳、襖、障子、壁紙、網戸の張り替えと襖紙販売店『和紙屋』代表 ・現在登録者7000人の襖系Youtuber ・畳技能士資格、畳職人指導員資格と壁装技能資格を保有 ・『お客様への真心』が仕事の原点。これからもその信念を大切に貫く51歳

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たたみ、ふすま、しょうじ、カベ紙、アミ戸の張替えリフォームは
畳製作技能士一級・畳訓練指導員、壁装技能士1級、2級在籍の

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