totto

30代の勤め人。精神保健福祉士、公認心理師。0歳児と5歳児のオヤ。守備範囲はフェミニズムと精神医療保健福祉。2020年初頃〜パートナーの二拠点生活に伴い、フルタイム勤務+ワンオペ育児からうつ状態になり休職中。好きなものは二十世紀梨。

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30代の勤め人。精神保健福祉士、公認心理師。0歳児と5歳児のオヤ。守備範囲はフェミニズムと精神医療保健福祉。2020年初頃〜パートナーの二拠点生活に伴い、フルタイム勤務+ワンオペ育児からうつ状態になり休職中。好きなものは二十世紀梨。

最近の記事

noteが書けんくなったのや

昨年9月ごろにcakesの有料購読をやめた。 コンテンツが面白くない、と言うか背筋に寒さを感じ始めていた。ジェンダーとかその他もろもろにとにかくセンシティブな吾輩には安心して読める記事がゴリゴリ減り、「ヤバい」としか言えない皮膚感覚が漂い始め、とてもじゃないが田房永子と佐伯ポインティ以外は安心して開けもしない。 有料会員の閲覧数が収入に反映される、とのcakesマンガ家の記事を見たこともあり、自分の感覚に合わない記事でも開いた瞬間ペイされるのかと思うと、こちらの使用料金が定

    • 『ラ・ラ・ランド』で踊れない

       最近、友人の勧めでpodcastにハマっている。中でもTBSラジオ『ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」』に大爆笑。オーバー・ザ・サン、オーバーザサン、オバサン・・・というわけでOVERな(?)オバサントークが炸裂。30代半ばくらいで「生まれたてのオバサン」になれるようで、「オバサン」としての人生の先輩方の無敵の集合知にウキウキしてしまう。歳とるって楽しいよね。  その中のEp.12で「ラ・ラ・ランド」からの「な・な・なんで」が「マ・マ・マジで」なトーク

      • 私たちはもう、娯楽にいじめやいびりやレイプが必要ない世界に生きているークイーンズ・ギャンビット(Netflix)

         Netflix配信のクイーンズ・ギャンビット(全7話)を観た。  これはチェスの話ではあるが、チェスを題材にした、シスターフッドとフレンドシップとフェアネス、そして依存症からの回復の物語である。  舞台は1950-60年代。天才的なチェスの才能を秘めた孤児の少女が、処方薬やアルコールへの依存を抱えながら、男性優位のチェス界でのし上がっていくーーこれだけ書くと、これまで繰り返し描かれてきた、破滅型天才主人公の成長譚である。  しかし、本作が新しいのは、黒人差別や女性差別

        • バチェロレッテは実家・家族対面回が楽しみということ周辺を書いたら4,000字越えたnote(ネタバレあり、ファイナルまで)

           バチェラー、バチェロレッテシリーズで私が楽しみにしているのが「実家回」。このために見ていると言っても過言ではない。ケースワーカーという職業柄、家族関係や自宅の様子が気になる(「家」は家族の構造や関係を如実に映す)というのもあるが、何より、家族という濃密な複数者の関係の渦中に放り込まれた時に起こる波紋のような、さわさわとした感情の波が見たい。それは出演者にも起こるし、見ている私たち視聴者の心も撫でるように「触られる」感じがする。 バチェロレッテの母 バチェロレッテの母を見て

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          バチェロレッテ2日で全部見てしまった〜。(ネタバレなし感想)

           バチェラーシリーズ、全部見てます。バチェラーは20人以上の女性の中から1人選ぶけど、バチェロレッテは17人の男性の中から1人。ボリュームとしては15名が最大でちょうど良いくらいじゃないかと思ってしまうけど、営業目的の俳優さんモデルさんがほとんどの番組なので、「とりあえず数出す」ことに目的があってもまあいいのかなと。  見といてなんですが、恋愛リアリティショーなんてやらない方がいいのであって、番組として成立したら演技でもいいと私は思っています。ていうか、そうであって欲しい。

          バチェロレッテ2日で全部見てしまった〜。(ネタバレなし感想)

          2020年8月、女子高校生の自殺者数は増えているのか + 相談窓口情報

          ※「ティーン向けの相談窓口情報」を追記しました。 きっかけは、あるツイート8月は、学生の自殺者数が増える傾向がある。 舞田敏彦氏によるツイートが信田さよ子氏にリツイートされていて気になった。 舞田氏のホームページではもう少し詳しく解説されていた。 ほんまか。心配である。でもちょっと2年分ではなんとも言えないので、元データを辿ってみた。 厚生労働省の統計資料をチェック厚生労働省「地域における自殺の基礎資料」のA1-4表(全国・自殺日)から、職業別の自殺者数がわかる。この

          2020年8月、女子高校生の自殺者数は増えているのか + 相談窓口情報

          うつは、クッションのない車で走るようなもの

           うつの症状の中に、「なにごとも楽しめない」というものがある。  これはちょっと、なってみないとわからない感じだ。「楽しい」とか「これ好きだな」というプラスの感情が全くなくなると、どうなるか。  あえて説明を試みると、私は「クッションのない靴や車で走るようなもの」だと思う。前に進んでも、ガタガタして、めちゃくちゃ疲れる。ちょっとした小石でも不快だ。散歩もドライブも苦痛でしかない。なんなら気持ち悪くなる。  「楽しい」が全くないと、何をしても、どこに行っても、プラスになる

          うつは、クッションのない車で走るようなもの

          『ジェニーの記憶』 THE TALE(2018)

           『ジェニーの記憶』(2018)を観た。  未成年を性愛の対象にするのがどういうことか。40歳のコーチは13歳の主人公に愛おしそうに声をかける。「君のありのままが見たい」「(自分から)シャツを脱ぎたい?」これは恋愛?それとも虐待?48歳になった主人公が、本当のことを知りたいともがく。私は被害者じゃないと叫ぶ。ああどうか、ここでおわらないでくれ…と思った所で終わってしまったが、映画としてこれ以上誠実な幕引きはないだろう。  まともな大人は子どもをちゃんと「子ども扱い」する。

          『ジェニーの記憶』 THE TALE(2018)

          わたしのおとうと

          弟に、子どもが生まれた。正確には、生まれていた。男の子。 わたしだけが実家との関わりが希薄で、そういう情報は周回遅れでしか回ってこない。「あれ、言ってなかったっけ」とLINEで焦る弟。マイペースな弟らしいなと思う。元々、まめに連絡する性質ではない。 名前が、なんかめちゃくちゃ格好良かった。 うちは苗字がちょっと格好良いので、名前までキメキメにしてしまうとガンギマリ感が出てしまうような気がするのだが、その辺の「塩梅」とかはあんまり考えない風な素直な感じが弟らしい。 弟は素

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          大林宣彦監督『HOUSE』をみておったまげた話

           NHKの某沼番組で、斎藤工が「stay home期間のオススメ映画」の一つとして勧めていたので、前知識全く無しで大林宣彦監督の『HOUSE/ハウス』を観ている。(斎藤工も本作については「とにかく名作、見て」でなんかあんまりちゃんと説明してくれなかったような気がするんだけど気のせい?) ちなみに斎藤工による他のオススメ作品は 『GO』行定勲監督 『わたしはロランス』グザヴィエ・ドラン監督 『Lock Stock & Two Smoking Barrett’s』ガイ・リッチー

          大林宣彦監督『HOUSE』をみておったまげた話

          林檎論未満の書き物/PVとMVをめぐって

           椎名林檎/東京事変について2つnoteを書いたが、林檎論的なものは敢えて打たなかった。元来あまりインタビューやライナーノーツ、出演番組の類に興味がなく、ただただ仕上がった作品としての椎名林檎を血肉とする私は、あまり論じる地位にあるとも思えないし、彼女のデビューと密接にリンクした思春期を過ごしすぎているので客観的にどうこう言えない感じがする。  さらに言うとライブも好きだが実はピンと来ない方で、ライブ映像として仕上がって初めて「これこれ、このセット!この衣装!この角度!この

          林檎論未満の書き物/PVとMVをめぐって

          林檎嬢とアヤカシ

           先の記事「林檎嬢と人殺し」では「しつこく裏社会を描いてきた」という椎名林檎の言葉通り、人間社会の裏を描いたMVをご紹介しましたが、今回はその更に裏側、アヤカシ、異界、冥界にまで繋がるMVを補完的にご紹介。 2013.05.27 椎名林檎「いろはにほへと」 (両A面「孤独のあかつき」) 林檎嬢が竹林の中を進んでいく。その向かいから、狐の嫁入り行列がやってくる。真昼間に半分異界に迷い込んだ淡い色彩がすてきな一品。 2015.08.05 椎名林檎「神様、仏様」 (両A面「長く

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          林檎嬢と人殺し

           14の時から椎名林檎を聴いている。  早朝のFMラジオから流れてきた「歌舞伎町の女王」に魅了され(15に成った私を置いて女王は消えた、だと?!当時14歳としては衝撃の歌詞だった)…1stアルバム『無罪モラトリアム』が1999年2月だから、少なくともそれ以来、2020年を迎えたいま、20年以上聴き続けていることになる。  彼女の生み出す世界観が好きだ。椎名林檎の中の人がどんな人かは知らないしあまり興味を持ったこともないのが実情だが、彼女が「椎名林檎」として纏い、演じ、

          林檎嬢と人殺し

          iPad Pro 環境に Magic keyboard 導入

           昨晩に注文したら、今日の朝一に届いた。どうなってるの物流。  とにかく、私は文章をキーボードで打ちたいタイプで、これまでnoteを書く時は夫のiMacを借りていたのだが、夫も在宅勤務になりiMacが空かない。書きたい時に書きたい。キーボードが欲しい。1ヶ月くらい、欲しいなーと頭の中だけで思っていたのだが、昨日の朝「キーボード欲しい」と口に出したら、その日のうちに注文してしまった。(うちのデジタル的環境はすべてMacなので純正品以外を検討するメリットもあまりない。)そしたら

          iPad Pro 環境に Magic keyboard 導入