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イタリア代表、ユーロ2020メンバー26名決定

GK

ドンナルンマ(ミラン)、メレト(ナポリ)、シリグ(トリノ)

DF

アチェルビ(ラツィオ)、バストーニ(インテル)

ボヌッチ(ユベントス)、キエッリーニ(ユベントス)

ディロレンツォ(ナポリ)、フロレンツィ(PSG)

スピナッツォーラ(ローマ)、トロイ(アタランタ)

エメルソン(チェルシー)

MF

バレッラ(インテル)、クリスタンテ(ローマ)

ロカテッリ(サッスオーロ)、ペッレグリーニ(ローマ)

センシ(インテル)、ヴェラッティ(PSG)

ジョルジーニョ(チェルシー)

FW

ベロッティ(トリノ)、ベラルディ(サッスオーロ)

ベルナルデスキ(ユベントス)、キエーザ(ユベントス)

インモービレ(ラツィオ)、インシーニェ(ナポリ)

ラスパドーリ(サッスオーロ)

以上26名。

雑感

サプライズだったのがラスパドーリ、ベルナルデスキの当選、モイズ・キーン、ポリターノの落選だろうか。

ラスパドーリはここから有名になっていきそうな、イタリア人FW。純粋なストライカーというよりはテクニカルな左利きセカンドトップと言う印象。個人的には、所属クラブサッスオーロとイタリア代表のゲームの進め方が類似していて、適応可能だから選出されたのかなと考えている。

ベルナルデスキは、今シーズンユベントスのピルロ監督のもとでは、左ウイングバックのようなポジションでの起用法が多く、不調だった。ただ、イタリア代表でのサンマリノとの親善試合での好調ぶり、またはゼロトップ起用も考えての選出だろう。ここに関してはユベントスのシーズンでは低調だったため、どうかとも思うが、コンディションなど我々が見えない部分も考慮したのかもしれない。

話題になりそうなのがモイズキーンの落選。普段はCL出場のPSGに所属し、その選手層の厚さゆえ、なかなか安定して出場機会は得られなかったキーン。サンマリノ戦でも、少しボールが足につかない場面も目立って落選となった。個人的には将来のことも考えるのであれば、ユーロに連れて行って欲しい人材ではあっただけに残念だ。

また、個人的にではあるがポリターノ落選も残念。ポリターノはナポリでロサーノとポジション争いを繰り広げていて、出場すれば高パフォーマンスだっただけに選出して欲しかった。途中出場も慣れている選手ではあるし、イタリア人選手としては、珍しい加速力を活かしたドリブルを武器にするタイプだったので国際大会で見たかった。

DF陣に関してはラッツァーリ、マンチーニが落選。特にラッツァーリは右ウイングバックでの爆発的なランニングが武器の珍しいタイプで、年代別代表にも選ばれた経験のない雑草系選手。このような選手が選ばれると、夢があるのに。おそらく今のイタリア代表のゲームの進め方を考えると左に攻撃的な選手、右にはバランスのとれる選手、を選択したのだろう。理には適っている。

個人的に、所属クラブで3バックでプレーしている選手が数多くいるので、352も考えて欲しいなと考えている。実際に、オランダ戦で352はテストしていて、ゲームを落ち着かせたい終盤などには有効だと思う。ただ、メンバーを見ていると、433決め打ちのような気もする。大会終了後にプランBの有無に関して批判しなければいけないような状況にはなってほしくない。

さて、GLだが、初戦のトルコの評判が思ったよりメディアではよくない印象だ。スペイン、ドイツにも勝っているスイス代表、ベイルのいるウェールズばかりがフォーカスされているが、最もイタリアにとって嫌な相手はトルコだろう。

トルコにはリールのリーグアン優勝の原動力になったイェマズ、セリエAをよく知っているチャノハノール、プレミアで活躍するフィジカルファイター、カバク、ソヨンジュらがいる。フィジカルを活かした442でコンパクトに守りながら、イェマズのキープ力を活かしてカウンターというのが、めんどくさい。GLはほとんど初戦で決まると思うので、入りに関しては気を付けて欲しい。

スイスに関してはイタリアのピッチを幅広く使う攻撃に対して5バックで対応してくるので、イタリアとしては地力が試される試合になりそうだ。どれだけ中央寄りでプレーするイタリアのタレントたちが力を発揮できるか、アイデアを試合中に創出できるかがカギになる。

ウェールズに関しては、フランスとの親善試合(6/3)を見てなんとなく話せれば話してみたい。監督が変わったこともあるので、なんとも言い難いが、ベイルを超えるタレントはイタリアにはいない。ベイルを活かさない戦い方をすることも視野に入れたほうがいいのかもしれない。多分、やらないだろうけど。

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