妻と縄 83.告白
「白石さん、ちょっと残ってくれますか?」
土曜日の診療も終わり私が帰ろうとした時、院長が呼び止めた。
休みのことでも言われるのだろうか?
最近は少し休み過ぎたかも知れない。
そんなことを思いながら、着替え終わった私は診察室に向かった。
「先生、何でしょう?」
「ああ、白石さん、まあ座ってください」
私は患者用の椅子を引き、そこに腰を降ろした。
中田クリニック院長、中田義一 、46歳。
中背中肉で運動不足の所為か腹だけが出ている。
性格は真面目で温厚、怒ったところは見たことがない。
二人の小学生を持つ子煩悩な親で、趣味はゴルフ。
一度だけ夫と三人で回ったこともある。
「白石さん、最近、何か困っていませんか?」
「え⁉ えっと・・・別に困ってはいませんが」
「仕事のことだけじゃなくていいんです。私生活のことでも相談に乗りますよ」
「ありがとうございます。でも・・・別に・・・・」
「じゃあ、言いにくいことなんですが、僕から言います。この間、葬式の時、会長といましたよね⁉」
「え⁉ ああ、はい。いましたが何か?」
「それで、その・・・・嫌なことはされてませんか?」
「え⁉ 別に何も・・・?!」
何か見られたのだろうか?! 私はドキリとした。
「セクハラやパワハラは受けていませんか? もし受けていたら、私から言ってあげます」
「受けていませんよ!?!」
「言い難いのは判ります。でもこう言うことは早めに処理しないと、取り返しのつかないことになりますから」
「別に・・・何も・・・」
「そうですか!? どう見てもあれはおかしかったですよ。まるで白石さんの旦那さんみたいな素振りに見えましたよ」
ああ、やっぱり・・・そう見えても仕方のないことばかりだ。
問題は、それをセクハラととるかどうかなのだが・・・・。
「あの・・・私、嫌がってました?!」
「いえ、嫌がっている風には見えませんでした。でも、作り笑顔なんだろうと思っていました」
違うんです。本当の笑顔なんです・・・・。
「そうですよね⁉ 自分からは言えませんよね⁉ 何か言えないような事情でもありますか? 脅されているとか!?!」
「ありません。ありがとうございます。心配してもらって。私なら本当に大丈夫ですよ」
普段から院長は私には親切だ。
看護師や他の事務員に対するよりも親切に思うこともあったが、それは思い過ごしだと思っていた。
こんなにも親身になって心配してくれていることに感謝した。
「分かりました。そうですか、やっぱり言えませんか・・・」
「だから先生、大丈夫ですって」
私はとうとう笑い出した。
それはもう過保護と言っていいぐらいの心配しようだ。
たまに雇用主と被雇用者としての枠を超えた熱い視線を感じることもあった。
しかし私はそれも思い過ごしだと思っていたのだ。
嬉しいけど、先生・・・会長とは、本当に私が好きでやっていることなんですよ・・・。
私は心の中でつぶやいた。
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