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妻と縄 98.すき焼きパーティ

冬の足音が忍びよる11月の半ば、妻の酷いつわりは何とか落ちついたようだ。
私は気晴らしに、暫く外に出ていなかった妻を連れ出した。
「もう冬なのね」
妻は冷たい風を受けながら、しみじみとつぶやいた。
季節など感じる余裕もなかったのだろう。
腹も見た目で分かるほどに膨らんでいる。
しかし妻は、こちらが驚くほど元気だった。

すき焼が食べたいというので、散歩がてら市場に向かった。
余りにすたすたと歩くので、思わずつぶやいた。
「カズミ、大丈夫なのか?」
「ふふ、大丈夫よ。心配し過ぎよ。今までと何も変わらないわ」
確かに動きを見ていると、今までの元気なころと変わらない。
お腹が少し出ていること以外は、全く元通りに見えた。

買い出しをし帰ろうとしたところ、店の前で伸びをしている大将と出会った。
近況を報告し合い、誘われるまま私たちは店に入った。

大将の妻を見る目、それは自分の女を見る様に優しく情熱的だ。
私と目が合い、微笑みを交わす。
ライバル心など毛ほどもない。
妻を愛する同志の連帯感のようなものが芽生えているのを感じた。

新製品だという甘ったるいジュースを飲みながら、私たちは取り留めのない会話を楽しんだ。
元々私と大将は、一緒にゴルフに行くほど仲が良かったのだ。
妻のことさえなければ、いい友人になっていたことだろう。

「ところで、この前の夜は楽しかったですねえ」
私が突然そう言うと、二人は訳が分からずポカンとしていた。
私は意味ありげに大将に目配せを送った。
え?! 何?! 戸惑う妻。

「あ、ああ、あれですか・・・そうですねえ」
大将は思い出したようだ。
酔って眠りこけた妻を二人で玩具にしたというあの夜のことを。
「あっ! もう! 何よ急に」
妻も思い出したのか、真っ赤になって私をぶった。
しかし大将と私は、ニタニタといやらしい思い出し笑いが止まらない。

「あんな酷いことをしておいて・・・二人とも信じられない!」
今度は大将をぶつ振りをした。
「でもカズミは気持ちよさそうな声を」
妻は慌てて私の口を押えた。
「何を言っているのよ!? 信じられない! 奥に奥さんもいるのよ!」
妻は小さな声で囁くように言った。
それを見て笑う大将。

「笑い事じゃないわよ。何よ、二人とも」
妻は怒った振りをして顔を背けた。
「カズミ」
「何よ?」
「かわいいよ」
「もう・・・信じられない。大将の前で」
妻は文字通り真っ赤になって下を向いた。

「そうは思いませんか? 大将」
「はい、そう思います。可愛いですよ、奥さん」
「やめてって言ってるでしょ。もう」
「それにこの身体、色っぽいとは思いませんか?」
「そうですなあ、確かに」
腹が少し出て幼児体型のように見えないこともない。
しかしそれがまた、独特の色気を醸し出している。

「まだ言ってる。信じられない」
「またやりませんか?」
「え?! いいんですか?」
「ただし今度は酔っていないカズミを」
「それは・・・」
「ま、待ってよ。何のこと? もしかして私を・・・うそ!? 嘘でしょ?!」
「三人で楽しくやりましょうよ」
「それは・・・奥さんさえよければ僕はもう歓んで」
「待ってったら。大将まで・・・」
「カズミは嫌かい?」
真顔で妻に訊くと、目を背けた。
「そんなことは言ってないでしょ?」
「じゃあ、いいんだね!?」
「・・・・」
どう答えていいか分からないようだ。
「じゃあ、OKということで。では早速今夜、すき焼を食べに来ませんか?」
「え?! 今日ですか?」
「今日・・・・・」
「都合が悪いならまた別の日にしますよ」
「いや、悪いということはないんですが・・・」
「じゃあ、決まりですね。今夜、お待ちしています」
突然の展開に驚く二人。
「さあ、カズミ、帰って準備しなくちゃ」
「準備って、すき焼の?」
「それもあるけど、カズミをお風呂に入れて綺麗にしなくちゃ」
妻は赤くなって下を向いた。

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