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遺跡発掘という名の戦場

~~~ヾ(^∇^)おはよー♪

キュウリの季節だねえ(´ー`)
今年は早く暑くなりすぎて、巨大化して美味しくないとか。
去年は大きくなりすぎたキュウリをもらったけど、美味しかったよ。
捨てるなら回してくれぃw


魔術師の逆向きはペテン師(´Д`)
口ばっかりで実行せず、環境が揃っているのに何もせず。
ンン・・・当たってるしw
やる気があるし、人の役に立ちたいって気持ちもあるのに・・・
空回りしてるっぽい。
地に足をつけて一歩ずつ進むしかないね。
遠くばかりを見すぎると、今の自分に落胆するだけなのにね。


随処に主と作れば、立処皆真なり


 臨在禅師

その場の主となれば、立つ所みな真実の場となる。
真実を探す必要はない。
どこにいても足の裏を地にしっかりと着けて立つと、そこが真実の場所となる。
浮ついたことばかりを思っていないで、地に足をつけて目の前の真実を見よ、ってことかな。




★独り言

今は昔、遺跡発掘の仕事に就いていた。
いきなりこんな話をし出したのは、地に足をつけるってキーワードがこの引き出しを開けたからw
時給1500円。30分働いて30分休憩。昼休みは45分。
要するに、8時間のうち実働は30分x6回=180分だけ。それだけきつい仕事ということ。

そこは命がけの職場だった。
仕事中、隣でいきなりばたりと倒れる人がいる。
意識があるなら休憩室に運ばれてそこで寝かされる。
意識がないなら救急車で運ばれる。
熱中症という言葉もまだ知らなかった時代。
週に一度は救急車が呼ばれた。
倒れるのは日常茶飯事。
僕はくらくらと眩暈を起こしながら何とか踏ん張っていた。

何もない更地に2~30人が立ち、監督が号令を飛ばす。
「取り合えず10セン掘るぞ」(10㎝の業界用語w)
ナイフのように鋭く研がれたシャベルと鋤を使い10㎝低くする。
まっ平らになった後、状態を見て10㎝ずつ掘り進める。
門にはベテランが配置され、見事な直角を作る。
芸術的でもある。
川が流れていたであろう跡が出て、さらに慎重に掘り進める。

と、突然人が集まりだした。
様子を見に行くと、シャベルで長靴ごと足の指を切断したらしい。
救急車が呼ばれケガ人が運ばれる。
そして何事もなかったかのようにまた掘り始める。

「監督~!」
誰かが監督を呼ぶ。
また誰かが倒れたようだ。
「意識はあるな。あっちで寝かしておけ」
明日は我が身だ。
まるでそこは戦場だった。

笛が鳴らされ、休憩の時間を告げる。
ヘルメットを脱ぐと、ドッと溜まっていた汗が滝のように流れ出す。
1.5リットルのペットボトルがあっと言う間に空になる。
一日6回、ペットボトルを空ける。
そのほとんどが汗となって流れてゆく。

毎日それの繰り返しだ。
気が付くと、梯子がないと降りられないほど深くなっていた。
最終的には10メートル以上の真四角の巨大な穴が掘られる。
まるで地獄に降りてゆくような気がする。
底には風はもちろんない。
一人倒れ、二人倒れ、気が付くと若い者しか残っていなかった。

その頃になると何となく親しくなり、休憩時間に話すことも増えだした。
戦友のような一体感が生まれるのだ。
その戦友たちは、90%が前科持ちww
前科がない僕がいることに驚いていたw
その上、大卒は僕だけ。
「兄ちゃん、そんなええ学校出てるのに、こんなとこおったらあかん」
と、説教されたw
「ちゃんと働け」だってwww
実はここの面接を受ける時、高卒と偽っていた。
大卒と履歴書に書くと落とされるからだ。

彼らの自己紹介は、犯罪歴の羅列から始まるw
泥棒は普通で、空き巣に詐欺、ひったくりに恐喝、傷害・・・
中には組にいた経済893という知能犯も@@;
その知能犯の儲け話に集まる戦友たち・・・_| ̄|○
やめとけって言ってるのにww

ある時、穴を掘っていた僕の隣でお爺さんが何かを言っていることに気付いた。どうやら独り言らしい。
耳を澄ますと「お前にそんなことを言われる覚えはない」
何やら娘と揉めているらしい。
「お前たちのために・・・・」
「わしにはこれしか出来よらん・・・」
聞いていて涙が出そうだった。
行き場のない怒りをツルハシにぶつける老人。
「心配せんでももうすぐ逝くわい」
僕の知らない社会の裏側を見た気持だった。

身体を張り、地に足をつけて働いた26歳の夏のことを、僕は生涯忘れることはないだろう。







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