お義母さん、僕の子供を産んでください 23.選択
「佳代子、開けるよ!?」
私は寝室のドアをノックした。
返事は帰ってこない。
かまわずドアを開ける。
「佳代子・・・」
妻はベッドに横になり、胎児のように丸まっていた。
「佳代子・・・」
ベッドに腰掛けた私に、妻はガバッと覆いかぶさった。
「ああ、タカシ、ああっ、タカシ!」
熱い唇を押し付ける。
身体も心なしか熱いようだ。
「佳代子、どうしたの? 大丈夫なの?」
「大丈夫よ。私は大丈夫。ああ」
頬を赤く上気させた妻が潤んだ瞳で私を見つめた。
何度もキスをせがむ妻。
「どうしたの?佳代子」
「タカシが欲しいの。お願い、抱いて」
「佳代子」
私はまるで軟体動物のような妻を裸にし、抱きしめた。
「ああ! タカシ!」
今にもイってしまいそうだ。
ワギナに指を這わせるともうぐっしょりと潤っている。
妻はそれを誤魔化すように言った。
「感じたの。タカシとお母さんが愛し合っているところを見て凄く感じたの。ああっ」
「佳代子・・・・」
「ああ、お願い、早く入れて。何でも話すから」
私は硬くなったペニスを妻に挿入した。
歓びの悲鳴を上げる妻。
「んああっ・・・そりゃあ最初は腹が立ったわ。私のタカシを、って思って。あううん」
そしてひとしきり悶えた後、妻は息を荒げたまま話し続けた。
「でもね、ああっ、でも私、感じちゃったの。物凄く感じちゃったの。お母さんが女になっているところを見て、ああ~っ」
「タカシに後ろから突かれながら胸を揉まれて、女の顔になっていたの。タカシに身体を自由にさせているお母さんを見て、私、興奮したの。今まで見たことのないお母さんを見ちゃったの」
「ああっ、本当に愛し合っていたのね。タカシとお母さんは!? ああっ、タカシをお母さんと共有しているのね!? 私たちは! んあああああ、イクイクイク、いっくう~!」
妻は悶えながら一気に話して、自分の言葉にまた興奮して、私に夢中でしがみついて果てた。
「佳代子、本当はどうだったの?」
「ショックだった。頭では分かっていたけど、実際に見ると・・・」
「そうだろうね。でも興奮したんでしょう? また見たい?」
「え!?! そんな、またって・・・ああっ、タカシ、ひどい! ああ、また見せようって言うの?」
「見たくない?」
「あああ、嫌よ、そんなこと聞かないで」
「佳代子の前で、お義母さんが女になるところを見せたいなあ」
「あああっ、酷い! ひどすぎるわ」
「お義母さん、二人の時は大きな声を出すんだよ。もっと突いてって」
「んああっ、お母さんがそんなこと・・・!」
「それにオッパイを揉んだらすぐにイッちゃうんだよ」
「ああっ、ダメえ、オッパイを揉まないで! ああっ」
「それに後ろからやる時、お尻の穴を広げるとすぐにいっちゃうんだよ」
「ああっ、見ちゃダメ。お母さんのお尻の穴を見ないで! ああっ」
私は義母が女になった時の話をし、妻はそれを聞きながら激しく昇天した。
どうやら妻は、あんなに優しかった実母が素の女の顔を見せたことにショックを覚えたようだ。
あのしっかりした母が、みんなから慕われる有能な社長であった母の別の顔に、妻は興奮を覚えたのだ。
そして何より、嫉妬と言う負の感情が歪んだ暗い歓びをもたらすことを知ってしまったのだ。
二人は欲望を果たした後、抱き合いながら静かに話した。
「お義母さん、心配してたよ」
「そうでしょうね。きっと私がショックを受けていると思ってるでしょうね」
「でも本当は凄く興奮してたって知ったら、ショックだろうね」
「あはは、やめてよ。絶対言っちゃダメよ。恥ずかしいから」
「でも言ってあげた方が安心すると思うけどなあ」
「嫌よ・・・ああ、本当に話した方がいい?!」
「うん、そう思うよ」
妻は少し考えたのち、きっぱりと言った。
「わかったわ。正直に言ってみる」
妻が着替えるのを待たず、私は先に寝室を出た。
居間に入ると、キッチンにいた義母が慌てて出てきた。
「タカシさん、どうだった?」
心配そうに私の顔を見る義母。
「大丈夫だよ、真由美。真由美が女になっているのを見てショックを受けているだけだから」
「え!?! 女に・・・!?!」
「頭では分かっているのと実際に見るのと、そりゃあ違うでしょ」
「そ、そうだけど・・・」
義母の顔が次第に赤くなっていく。
私は思わずにやついてしまった。
「何よ!? 人が困っている時に」
「だって、凄く可愛くって」
「こんな時に! ひどいわ、タカシさん!」
ますます赤くなってゆく。
「僕に身体を自由にさせているのがショックだったらしいよ」
「そんな・・・!」
「夫婦だもん。当たり前でしょ」
「そうだけど・・・」
「それより真由美はどうなの? 大丈夫?」
「私は平気よ。あの後、すぐには立てなかったけど」
「そんなに感じたの?」
「バカ・・・」
その時、居間に妻が入って来た。
「佳代子、あの・・・ごめんなさい」
「お母さん、謝らないで」
「でも・・・」
「それより朝ご飯食べましょ。お腹すいちゃった」
「ああ、僕も腹が減ったよ」
「じゃあ、支度するわ」
二人はキッチンに入って行った。
三人は無言で大量のサラダを口に運んでいた。
「空気が重いわね。そんな大したことないわよ。夫婦だもの、当り前よ」
「・・・・」
「もう、じゃあ本当のことを言うわ。私、感じちゃったの」
「え!?」
義母が驚いて顔を上げた。
「そりゃあ最初は腹が立ったわ。でもお母さんが女になっているのを見て感じちゃったの」
ポカンと娘を見つめる義母。
「お母さんも女だったんだなって・・・頭では分かっていたけどね」
義母は真っ赤になって下を向いた。
「でもね、お母さんだって女として幸せになる権利はあるのよ」
「佳代子・・・」
義母と私は妻を見つめた。
「だからこれからも夫婦でいて。お母さんと一緒に幸せになりたいの」
「佳代子」
義母の目に大粒の涙が浮かび、朝陽を浴びて煌めいた。
いつの間にこんなに大きな人になったのかしら・・・。
私は嬉しい驚きに胸をときめかせた。
私の育て方は間違ってはいなかったんだわ。
もちろん、これは世間から許されるようなことではないけれど。
だけど今の私にはなくてはならないものになっていた。
彼のいない人生なんて考えれない。
もし娘がこれからも私たちのことを許してくれるなら、こんな嬉しいことはない。
三人がこのまま幸せに生きて行けたら、他に何もいらない。
ああ、神様、ありがとう。
妊娠10週目に入った。
最もつわりが酷くなる期間だが、私はそうはならなかった。
娘の佳代子を身籠った時も、ほとんどつわりがなかった。
8週目辺りから軽い吐き気はしたものの、1週間でそれも終わった。
「本当に何ともないの?」
心配そうに彼が訊いた。
「ええ、平気よ」
「ちょっとイライラしてる?」
「え!? そう見えるの?」
「何となくそう感じるんだ」
「そう・・・あなたは時々人の心を読むものね。でも少しだけよ」
時々、彼は人の心を鋭く読んでドキッとさせることがある。
この人に嘘はつけない、そう思ってしまう。
私は妊娠が分かってから仕事をしていない。
社長である私の仕事は娘に取り上げられてしまっていたのだ。
会社も休んでいた。長期の海外旅行に行くと言って。
そのせいで娘は家にも仕事を持ち帰り、今や夫婦の寝室は書類だらけの仕事部屋になってしまっている。
「まだ全然元気なのに、あの子ったらもう」
「いいじゃない、ゆっくりすれば」
「ええ、分かってるわ。でも」
「佳代子も頑張りたいんだよ、お腹の子供のために。真由美の仕事を奪うことで、自分も子育てに参加しているような気分になれるんじゃないかな」
「そうかも知れないわね。佳代子のことは何でも分かるのね」
「真由美のことも分かるよ」
「ふふ、そうね。私たちのことを一番理解してくれているのはあなたね。佳代子もいい人を選んだものね」
「佳代子だけじゃないでしょ!? 真由美も僕を選んでくれたでしょ?!」
「私も?!」
驚いて私は彼を見つめた。
「そう、真由美も。ずっと前、まだ結婚したての頃、一度、酔っぱらって佳代子と間違えて真由美を抱き寄せたことがあるでしょ!?」
「え!? あの時のことを覚えているの?」
ある時彼は酔って帰って、私と娘を間違えて私を抱きしめたのだ。
あれだけ酔っていたのに覚えているなんて、本当に驚いた。
ということは、私が抵抗せずに暫く彼に抱かれていたことも覚えているのかしら?!
覚えていたらどうしよう?! 私は恥ずかしくて身体が熱く火照るのを覚えた。
「うん、うる覚えだけど覚えてるよ。抱きしめて佳代子じゃないことが分かったんだ。でも真由美の抱き心地が余りに良くて、暫く酔ったふりして抱いていたんだ」
私は声を上げそうになって口元を押さえた。
「あの時分かったんだよ。真由美の気持ちが」
「分かったわ。もうそれ以上言わないで。あの子にも内緒にして」
「嬉しかったなあ。僕を男として見ていてくれて」
「もういいってば!」
私は首を伸ばし、彼の唇に唇を押し付けた。
そうだ。私は彼を男として見ていた。それもかなりの好感度をもって。
それに何より、彼だからこそ、私は子供を産む決意をしたのだ。
他の男なら決してこんな話は受けなかったろう。
間違いなく彼の言う通り、私は彼を選んだのだ。
前回はこちら👇
18🚫 NTR ポルノノベル