妻と縄 107.肉便器の夫
階段の上り下りさえ辛そうな妻を見ていると、思わず助けたくなる。
これは夫である私だけに限ったことではなく、男ならそう思ってしまうのだろう。
どこにいても何をしていても手を差し伸べられる、と妻は楽しそうに言っていた。
そんな身重の妻が臨月になってもまだクリニック通いを辞めようとしない。
多い時には週に五日妻のシフトが組まれることがある。少ない時でも週四日だ。
恐らく院長の意向だと思われる。
院長が手放さないのだ。
それを証拠に、出勤するたび二人から送られてくる画像には、濃厚で