[随想詩] 心地よく冷たい空気が
心地よく冷たい空気が
二つの鼻の穴を通って
腹筋は横隔膜の動きに誘われ
両の肺腑を満たす
真実の観測問題が
共感の非情性原則を
伝達の不完全性公理に
お天道さまは今日もまた
世界を光で満たしてる
光は影を生み出して
釣り合う秩序と渾沌を
きみの心に刻み込む
空耳がほら聴こえてくるぞ
無数の僧侶が経を唱えて
誰かがどこかで今も召される
ふとその響きが途絶えたときに
きみの心は静まり返る
よってここに宣言をします
きみは確かに核心に到達したのです
けれども到達した瞬間に
地磁気の反転が起こるのです
よってきみは久遠の螺旋運動を
ちっぽけな笹舟に乗って続けることになるのです
泥舟じゃなくてよかったじゃないですか
一人の婆羅門僧の唱える真言が
遠く静かに響くのを聴きながら
ぼくはほっと一息ついたのです
[2022-10-25 北インド・カハルカ]
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