灰谷魚さんラブ
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「第1回noteSSF」のタグで検索しようとすると、おっちょこちょいさんの入れた
「第1回noteSFF」のタグが先に出てきてしまう.... というのは、どうでもいいようでいて、ちょっと有益な情報だとは思うのですが、今日の本題はそいつではなくて。
「第1回noteSSF」のタグで検索すると真っ先に出てくるのが、灰谷魚さんの「彼女の21年」[*1]なわけです。
[*1] https://note.mu/haitani/n/nbae8a3b65bcd
灰谷魚さんの名前は、なんとなくは頭に入っていたのだけれど、どんな人だかはイメージが沸かない。
でも、この素敵な作品を読んで、「あっ、あの宙に浮かぶ女の子の話[*2]を書いてた人だな」とピンと来ました。
[*2]「かいぶつ が あらわれた」https://note.mu/haitani/n/n3776d226da7c
そんなようなところで、灰谷さんの作品は、実はこの二作しか読んでないのですが、この二つを読んだだけで、灰谷さんの世界観、スタイル、というものに惚れるなぁと感じたっていうのが、この記事の肝です。
でまあ、それが肝ではあるのですが、それだけ書いても説明が足りませんので、灰谷さんの魅力をもう少し語ってみましょう。
最初に「かいぶつ....」を読んだとき、村上春樹に似た雰囲気を感じました。けれど、似ているものについて語るのは、実はあんまり意味がないですよね。
どちらかというと、春樹さんのような、複雑さや分かりにくさはなくて、灰谷さんの物語は、すっきりと分かりやすい。
日常感あふれる描写の中に、説明をはぶいたファンタジーがさらっと描かれていて、そのメタファーがすっと心の中に入ってきます。
世界を壊す怪獣や、空に浮かんでいってしまう女の子、そして右目の中に海をたたえる彼女と、その海で一緒に遊ぶ恋人といった存在が、まったく自然に描かれる筆致には、ただただ感心するだけです。
「彼女の21年」は第1回noteSSF参加作品ですので、みなさん、投票もよろしくお願いしまーす。投票の〆切は 3/15 です。https://note.mu/umimimimimi/n/na264b99681c5
* * *
というようなところで、なんだ最後は宣伝か、という話になって恐縮ですが、灰谷さんの話には及びませんが、ぼくも小品を書いていますので、まだの方は気が向いたら読んでください。
「さめぎわのバラード」https://note.mu/tosibuu/n/nbac0291b2cdb
それでは、またねーー。
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