一日遅れの敗戦祈念奇想譚、あるいは、ダダダでメメメのビビビンバ

万国の表現者よ、立ち上がれ。

いや、別に立ち上がらなくてもいいかな。

うん、そうだ、寝っ転がっててもいいよ。何なら死ぬまででも。死ぬまで寝っ転がってるのは流石にきついと思うけど、とにかく寝るほど楽はなかりけりだしね。

まあ、立つなり、座るなり、歩くなり、寝るなり好きにしてもらうとして、つまりは何をどう表現するかってことだからね、問題になるのは。

とはいうものの、そんなものを問題にする必要もさらさらないわけで、だって表現っていうのは絵描きだ作家だってふんぞり返って偉そうにやるもんばかりじゃないからね。

生きてりゃそれだけで入力があり出力もある。あんたがひり出す糞だって立派な表現に違いないさ。

だからつらつらつらと思うにだよ、ダダダダイナミックな無意識の交響が、メメメメクラゲと水中ダンスを踊ったかと思うと、メメメントモリモリと盛り蕎麦を食べた挙げ句にビビビビンパッ(プ)と混ぜこぜになっちまえば、ああ人生なんてやっぱりな、食って寝て糞するだけの暇潰しじゃねえか、若い頃ならにゃんにゃんもいいだろうし、いくら歳を取っても、まあお盛んな皆さま方はそれはそれ、ノーベル賞受賞の変態じじいも最期は首をくくるにしたって偉そうに歴史に残るんだから取り立てていうほどのことでもねえ。
つまりさ、公共御厠の野卑にして流麗なる落書き群を戯れに、超絶技巧で天網恢恢平らかに社会化いたしまして、糞塗れになりつつも野放図な人工無能の目利きにてお客さまのお口に合いますよう、お客さまのクレームが決してついたりはしませんように、お手つき早とちりはご勘弁していただけるよう予め予防線だけは張らせていただいた上でこっそり本音を申し上げますれば、嗚呼我らが人類の悪逆愚鈍にはほとほと愛想が尽きたぞよと、かのお釈迦さまも密かにお空で申したかとも伝え聴く、いやしかしお釈迦さま、そんな弱気になっていただいては困りまする、私どももこれこうして愚かなニホン人たちの煩悩まみれの欲求を何とか叶えようと日夜努力しておるのですからと明王の長たるお不動さまが申し上げたものですから一同の間にざわめきが走りました。

遠くのほうではモハメッドさまもイエスさまも興味津々に成り行きを眺めております。

しかし残念ながらお時間がそろそろ迫ってまいりました。敗戦の日の翌日に、欲しがりません勝つまではの言葉を二度と過ちは繰り返しませんにしっかりと置き換えたはずの、小生いまだ生まれてもいなかった美しいニホンの過去を懐かしんで、みなさん、さよなら、さよなら、さよなら、でもきっとあなたなら多分また明日、それにあなたの場合もう二度と会えないかもしれないし、一度も会うことの叶わない皆さまにも、本当にさようなら、この世ですれ違う奇遇に涙を流し、明日の平和を共に声高らかに祈りましょう。

のうまくさんまんだばざらだんかん！

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