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[投げ銭夢想詩]闇と光の語り歌

空はどこまでも蒼く澄みわたり
乾いた風が心地よく肌を
撫でていたのに今は

優しい霧が目の前にどこからか
気づく間もなく立ちこめて
頬にひんやりと口づけする

闇に包まれてもはや
左も右も分からぬどころか
上下の感覚すら失い果てて

途方に暮れる異邦にたたずむ
四方を見渡す絶望が溢れる
いつものゴールで目に水溜めて

流れた水は砂漠の片隅に
ささやかな溜まりを作り
旅人をもてなした

そしてきみは気づくのだ
幻のオアシスのその地下深く
魂の小さな火はいつだって

誰にも知られずひっそりと
誰をもはばからず堂々と
永遠(とわ)の煌めきを放つものだと

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