4.26(67/89日目) ローカル手品と鳩
今日は特にやることが決まっていないので、ランブラス通りで大道芸などを見物したりしながらブラブラ。
カタルーニャ広場は週末になると地元のご年配の方々が、縁側で将棋を指す日本の風景のように、ベンチでチェスを挿している姿をよく見かける。その周りで数人がチェスの様子を観戦しているという、スペインではよく見る光景だ。
もう一つ、カタルーニャ広場で週末現れるものがある。
それは人参マジックだ。
段ボール箱のテーブルの上に、5cm位にぶつ切りにした人参をくり抜いておチョコ状にしたものを3つ並べひっくり返し、その内のひとつにビー玉を隠しシャッフルして、ビー玉がどこに入っているかを当てるという、よく手品でも見かけるものだ。
参加者は2,000PtsをBETし、見事当てると倍になって返ってくるというルールらしい。チェスと同数、いやそれ以上に色々なところで見かける気がする。
中でも多くの見物客で賑わう人垣に目をつけ、間から顔を覗かせ様子を観ていると見物人たちが
「右に入ってるぞ!」とか「いや真ん中だ!」
などと必死な顔で言っていた。
しばらく見ているとおチョコを捌いている親のおじさんが
「さあ張った張った!」
と観客を煽り、BETしようとしている人や、静観する人、ヤジを飛ばす人などでガヤガヤと賑わっていた。
すると人参おちょこを最後に動かした時に、かすかに右のおチョコが浮いて中の玉がチラッと見えた。自分の見ていた角度からだけ見えたのか、回り人達はまだ「左だ」とか「いや真中だ」と盛り上がっている。
もしここで2,000PtsBETすれば倍になって返ってくる。豪華な食事が食べれるかもしれないと思ってひとりで悩んでいると、自分の2つ横にいた観光客らしき青年に向かって
「君!賭けないか?どうだ?」
と煽り出した。その青年は財布から札を出し、自分の思っているのと同じ「右」に賭けた。この彼もおチョコが浮いた瞬間を見ていたのかもしれない。
なかなか鋭い青年だなと思って見ていると、ビー玉はなんと中央から出て来た。最後に右に入っていたのを見たような気がしたが...。
もしかして故意にヘマしたように見せて何らかの方法で入れかえたのか。恐るべし地元マジシャンのテクニック。
2,000Ptsを失った青年はがっかりしていた。
次はどうなるか気になったが、今度は自分が標的にされたら困るのでその場を立ち去った。
思うに、最前列で見ている見物人のオジサン達はおそらくサクラの客引き役で、それに釣られて見にきた観光客の一人にターゲットを絞り例のテクニックで失敗したように見せかけBETを誘うというやり方だと思う。もしそのターゲットが何度も参加してくれそうなら1回目はわざと勝たせ調子に乗らせ、勿体ぶるようなら1回で7〜8,000Pts要求して終わらせるという手口のようだ。
結局はセニョール達がトータルで勝つ。なんだかアジア的なインチキっぽさがあり興味深かった。
カタルーニャ広場を離れ、夕方まで街を歩き回りホテルに戻った。
ちょうど雨が強くなり始めたので、ベッドに横たわり昨日伊東さんからもらった海外見聞録本「魚眼漫遊大雑記」を読んでみたところ、面白くて一気に読んでしまった。
22時頃、読書を休憩してベランダに出るが依然として雨は止んでおらず。いつもの雨は10分もすれば止むのだが、スペインでは珍しい...。
ふとベランダの端を見ると、一羽の鳩が体を丸くして雨やどりをしていた。近づいても逃げる様子もないので、小さく千切ったパンを目の前に置いてみたが警戒して食べようとしない。クチバシの前にパンを持って行ったところ、逃げることなく逆にトコトコと歩いて隣りのベランダへ行ってしまった。
ちなみに自分のいる102号室と隣の103号室は共同のベランダで繋がっており、仕切りの板もないという特殊な作り。
セキュリティはゼロである。
2時間後。本を読み終わりベランダに出てみると、さっきの鳩が最初の場所で丸くなっていて、分けてあげたパンはなくなっていた。さらに驚いたことに鳩はムクっと立ち上がり、自分の足元を横切り部屋の中に堂々と歩いて入ってきて、暖をとりに部屋の中に入って来た。
伊東さんからもらった本によると
らしいので鳩の自由にしてあげることにした。
結局その鳩はベッドの下に潜り込んでしばらくじっとしていた後寝てしまった。ひまわりの種があったので、数粒鳩の近くに置いてあげた。
自分も寝ようかとベッドに入ったが、鳩が外に出たくなり夜中に暴れられても困るので窓を開けて寝ることにした。
隣の宿泊客も入ってきてしまう可能性があるが...。
本日の出費
朝食 500Pts
昼食 300Pts
夕食 700Pts
ビール150Pts