肩こり、頭痛、首筋の痛み、首コリ
肩こり、頭痛、首筋の痛み、首コリの施術について
「僧帽筋」
ググってみると首、肩のコリの犯人のようです。犯人が分かっているのに捕まえられないのは、いかがなものでしょう。一度捕まえても再犯の確率が高いのはなぜなのでしょう?
それは「僧帽筋」の単独犯ではなく犯行グループだからです。
犯行グループをピックアップしてみました。
僧帽筋、最長筋、腸肋筋、大・小菱形筋、板状筋、半棘筋、斜角筋、胸鎖乳突筋、肩甲挙筋、棘上筋、そのほか問診や触診で気になる筋肉。
私が日々の施術の中で主犯格に思っているのは棘上筋になります。
棘上筋は体幹と腕をつなぐ筋肉で肩甲骨の棘上窩~上腕骨に付いています。棘上筋をうつ伏せでも座位でも良いので頭方から少し強めに圧迫をしてみると痛みがある人は肩甲骨が上に上がります。そうです「肩に力の入った状態」になります。棘上筋が何らかの原因で縮んだ状態になると、その影響で僧帽筋が縮んで凝るのではないかと考えています。そして棘上筋の浅層をボリュームのある僧帽筋が覆うように付いていて施術が難しいため症状が取れにくいことが考えられます。
鍼で棘上筋を施術すると不思議なことに肩甲骨の上下動の可動域が広がり、いわゆる肩の力が抜けた状態になります。以前、「一言に腰痛といいますが、」で出てきた「3筋接点」で最長筋と腸肋筋の緩みがでます。そうした上で僧帽筋の施術を行うと首、肩回りがスッキリします。
以上の事をしても今ひとつスッキリ感が足らない場合は残りの筋肉から犯人を特定して施術します。
頭痛や首筋の痛みも同様の施術を行えば再発しにくい、再発しても軽症で済むようになります。
よほどの重い症状でなければ月に1回で十分な効果が期待できます。
最後になりますが、内科疾患など基礎疾患がある場合には病院との併用や施術できないことがあります。
大切なことは十分な問診がされているかどうかで決まります。
十分な問診から施術方針を決め、必要ならば医療機関との併用も視野に入れて最善の方法を患者さんと一緒に考えていくことが大切です。