ヵ。
「今、この部屋には蚊がいる。」
いつからだ。どうやって入った。
そして、どこにいる。
3つの疑問が蚊のように脳内を不規則に飛び回り、
時より「プーン」と耳の横を横切る。
その「プーン」を耳ごと叩く。
ビタっ!
眠気が潰れた音が聞こえる。
「またやってしまった…」
いや、まだいける。まだ寝れる。
僕は蚊に比べたら大きい。大丈夫。
今寝れるなら、明日5個痒くても良い。
自分を鼓舞し、必死に眠ろうとする。
目を閉じる。
本物の蚊が飛んでくる。
「プーン。プーン。プーン。」
嫌な音がする。
普段なら音だけで耳を塞ぐが、
今は違う。
これはチャンスだ。
今、この蚊は僕の上を飛んでいる。
(僕は基本横向きで寝ます。)
このまま耳当たりに着陸してくれれば、
耳ごと叩いて、終了だ。
「プーン。プーン。……(違うところへ)」
「おおおおおおおおおい!!
せっかくプーン我慢したのにぃぃぃぃ!!」
と心の中で叫ぶ。
と同時に、脛に違和感を覚える。
サササッと脛を払う。
おっとこのパターンは?
敵は2匹の可能性が出てきた。
僕の感情はいよいよ盛り上がってきている。
動物的闘争本能と部屋の電気にスイッチが入り、
人間の知恵と圧倒的技術力の差で圧勝することを誓う。
(続く……)
倒した後にこれ書いているので、寝る事にします。
2匹の蚊を瞬殺する方法は聞かれれば答えます。
あと1つだけ言っときます。
(続きません!)
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