図書出版みぎわ

図書出版みぎわは、2022年12月に流山市を拠点にとして立ち上げたひとり出版社です。主に文芸書、人文書と言われるジャンルの本を刊行しています。noteでは、自社刊行物の紹介のほか、連載やみぎわのなかの人の個人blogなど掲載していきます。

図書出版みぎわ

図書出版みぎわは、2022年12月に流山市を拠点にとして立ち上げたひとり出版社です。主に文芸書、人文書と言われるジャンルの本を刊行しています。noteでは、自社刊行物の紹介のほか、連載やみぎわのなかの人の個人blogなど掲載していきます。

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  • 『戦争のかけらを集めて』刊行のあとに

    2024年6月に、11人の研究者の論考・エッセイを掲載した 『戦争のかけらを集めて』を刊行いたしました。 敗戦から79年。太平洋戦争を経験した方々が減っていく中で、 私たちは、どのように「戦争」を見つめ、捉えなおし、 考えていくことができるのか。 この夏、改めて本書にご寄稿いただいた皆様に、戦争と自分をつなぐ「私と戦争と場所・モノ」をテーマとしたエッセイをお寄せいただきました。 8月13日から、リレーエッセイとして公開していきます。

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    保苅実写真集 カントリーに呼ばれて ラディカル・オーラル・ヒストリーとオーストラリア・アボリジニ

    * * * * * * * * *体裁:A5横判・並製・88頁価格:本体2,500円+税刊行:2010年9月8日発行:保苅実とつながる会* * * * * * * * *2011年に北大アイヌ・先住民研究センターで開催された、「保苅実写真展 カントリーに呼ばれて―オーストラリア・アボリジニとラディカル・オーラル・ヒストリー」の図録です。保苅実さんがオーストラリアで撮影した32枚の写真が掲載されています。数量限定で販売します。【目次】はじめに 保苅由紀保苅実の写真 露口啓二保苅実写真展の開催 笹倉いる美カントリーに呼ばれて生命あふれる大地 アボリジニの世界 保苅実保苅実略歴・研究職歴保苅実実績
    ¥2,750
    みぎわ丸書店
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    生命の大地 アボリジニ文化とエコロジー/デボラ・B・ローズ 著 保苅実 訳

    * * * * * * * * *体裁:四六判・上製・カバー装・248頁価格:本体2,200円+税刊行:2003年6月22日発行:平凡社* * * * * * * * *2003年に平凡社より刊行された翻訳書です。数量限定で販売します。* * * * * * * * *アボリジニの人たちは、大地を愛し、敬い、慈しみながら生きる。かれらの自然との対話を通じて、新たなエコロジーの思想に出会う。【目次】第1章 カントリー第2章 原生自然と荒地第3章 ないものはない第4章 聖なる地理学第5章 ドリーミング・エコロジー第6章 カントリーを大切にする第7章 環境破壊第8章 人権と環境権【著者】ローズ,デボラ・バード[Rose, Deborah Bird]1984年米国ブリンマー大学人類学科Ph.D.取得。現在、オーストラリア国立大学資源・環境研究所専任研究員。保苅実[ほかりみのる]2001年オーストラリア国立大学歴史学科Ph.D.取得。現在、日本学術振興会特別研究員。※上記内容は本書刊行時のものです。【ジャンル】人文書/歴史学・文化人類学・社会学・哲学・思想
    ¥2,420
    みぎわ丸書店
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    ホワイト・ネイション ネオ・ナショナリズム批判/ガッサン・ハージ 著 保苅実・塩原良和 訳

    * * * * * * * * *体裁:四六判・上製・カバー・404頁価格:本体3,800円+税刊行:2003年8月25日発行:平凡社* * * * * * * * *2003年に平凡社より刊行された、ガッサン・ハージの『White nation』の翻訳書です。数量限定で販売します。* * * * * * * * *なぜわれわれは差別や排除をやめることができないのか?!グローバル化時代の新たなレイシズムを暴く。【目次】邪悪や白人ナショナリスト(ナショナリストが行動に出るときの手の役割について;「ホワイト・ネイション」の幻想)善良な白人ナショナリスト―ホワイト・ファンタジーとしての寛容な社会ホワイト・マルチカルチュラリズム―エスニックな人々を正しく使用するためのマニュアルホワイト・ナショナル動物学―親‐アジア的共和国という幻想西洋世界における「アジア」と白人性の危機多文化的“現実”の封じ込め―「移民論争」からホワイト・ネオファシズムまで※上記内容は本書刊行時のものです。【ジャンル】人文書/歴史学・文化人類学・社会学・哲学・思想
    ¥4,180
    みぎわ丸書店
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    保苅実写真集 カントリーに呼ばれて ラディカル・オーラル・ヒストリーとオーストラリア・アボリジニ

    * * * * * * * * *体裁:A5横判・並製・88頁価格:本体2,500円+税刊行:2010年9月8日発行:保苅実とつながる会* * * * * * * * *2011年に北大アイヌ・先住民研究センターで開催された、「保苅実写真展 カントリーに呼ばれて―オーストラリア・アボリジニとラディカル・オーラル・ヒストリー」の図録です。保苅実さんがオーストラリアで撮影した32枚の写真が掲載されています。数量限定で販売します。【目次】はじめに 保苅由紀保苅実の写真 露口啓二保苅実写真展の開催 笹倉いる美カントリーに呼ばれて生命あふれる大地 アボリジニの世界 保苅実保苅実略歴・研究職歴保苅実実績
    ¥2,750
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    生命の大地 アボリジニ文化とエコロジー/デボラ・B・ローズ 著 保苅実 訳

    * * * * * * * * *体裁:四六判・上製・カバー装・248頁価格:本体2,200円+税刊行:2003年6月22日発行:平凡社* * * * * * * * *2003年に平凡社より刊行された翻訳書です。数量限定で販売します。* * * * * * * * *アボリジニの人たちは、大地を愛し、敬い、慈しみながら生きる。かれらの自然との対話を通じて、新たなエコロジーの思想に出会う。【目次】第1章 カントリー第2章 原生自然と荒地第3章 ないものはない第4章 聖なる地理学第5章 ドリーミング・エコロジー第6章 カントリーを大切にする第7章 環境破壊第8章 人権と環境権【著者】ローズ,デボラ・バード[Rose, Deborah Bird]1984年米国ブリンマー大学人類学科Ph.D.取得。現在、オーストラリア国立大学資源・環境研究所専任研究員。保苅実[ほかりみのる]2001年オーストラリア国立大学歴史学科Ph.D.取得。現在、日本学術振興会特別研究員。※上記内容は本書刊行時のものです。【ジャンル】人文書/歴史学・文化人類学・社会学・哲学・思想
    ¥2,420
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    ホワイト・ネイション ネオ・ナショナリズム批判/ガッサン・ハージ 著 保苅実・塩原良和 訳

    * * * * * * * * *体裁:四六判・上製・カバー・404頁価格:本体3,800円+税刊行:2003年8月25日発行:平凡社* * * * * * * * *2003年に平凡社より刊行された、ガッサン・ハージの『White nation』の翻訳書です。数量限定で販売します。* * * * * * * * *なぜわれわれは差別や排除をやめることができないのか?!グローバル化時代の新たなレイシズムを暴く。【目次】邪悪や白人ナショナリスト(ナショナリストが行動に出るときの手の役割について;「ホワイト・ネイション」の幻想)善良な白人ナショナリスト―ホワイト・ファンタジーとしての寛容な社会ホワイト・マルチカルチュラリズム―エスニックな人々を正しく使用するためのマニュアルホワイト・ナショナル動物学―親‐アジア的共和国という幻想西洋世界における「アジア」と白人性の危機多文化的“現実”の封じ込め―「移民論争」からホワイト・ネオファシズムまで※上記内容は本書刊行時のものです。【ジャンル】人文書/歴史学・文化人類学・社会学・哲学・思想
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最近の記事

陸軍士官学校の痕跡を探して/塚田修一

陸軍士官学校の痕跡を探して 塚田修一 私が『戦争のかけらを集めて』で調べたのは、陸軍士官学校出身の中條高徳という人物についてであった。本リレーエッセイ企画で何を書こうか考えた際、職場(相模女子大学)からそう遠くない、陸軍士官学校の跡地を訪れ、中條がかつて見たかもしれない陸士の痕跡を探すことを思いついた。なぜ「跡地」「痕跡」なのかといえば、周知の通り、陸軍士官学校は戦後米軍に接収され、キャンプ座間となっているからである。 さて、陸軍通信学校の跡地に立つ相模女子大学からは、県

    • 人びとの過程を辿るということ/那波泰輔

      人びとの過程を辿るということ那波泰輔 「戦争体験は継承していかなければならないものだと思います」 こうした言葉は、「戦争体験」に関する調査やアンケートの自由回答をみているとよく目にするものである。 もちろん、このような意識を持つ人が多いことは歓迎すべきことだろう。ただ、調査者として、こうした調査やアンケートを分析するときにはしばしば困ることもある。 「戦争体験」への意識の多層性が捉えづらいのである。アンケートの文言から、「多くの人が戦争体験の継承を重要だと思っていた」

      • 自衛隊退職者が書く「戦死」表象の幅/津田壮章

        自衛隊退職者が書く「戦死」表象の幅津田壮章 自衛隊退職者が書いた書籍と聞いた時に、どういった書籍を思い浮かべるでしょうか。防衛政策や憲法、中国やロシア、北朝鮮について喧々諤々の議論をしているイメージでしょうか。 『戦争のかけらを集めて』では、「自衛隊体験の使い道――自衛隊退職者が書いた書籍の分析から」を書いています。自衛隊退職者の書籍は探してみると結構な量があり、本稿の執筆にあたり499冊(シリーズものを一括で1件扱いしているため、実際にはもっと多いです。収集漏れもあるは

        • 8月23日、バトンを握り直す日/堀川優奈

          8月23日、バトンを握り直す日堀川優奈 1945年8月23日、日本軍の50万人を捕虜としシベリアへ移送することをスターリンが命じた「ソ連国家防衛委員会決定9898号」が出された。これによってシベリア抑留の悲劇が起こったといわれる。 だが、そのことが明らかになったのは1992年であった。抑留体験者たちは、その間の47年間、体験の全体像を描くための外的な枠組みを持たずにいた。体験者がそれぞれに体験記を著し、集まって語りあい、「シベリア抑留」という集合的な体験を描いていくことは

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        • 『戦争のかけらを集めて』刊行のあとに
          12本

        記事

          「戦争の跡」に気がつく/角田燎

          「戦争の跡」に気がつく角田燎 ボロボロの自転車で父の背中を追う。周りは一面田んぼ、遠くに見える山々が豊かな水を運ぶ。「日本の故郷」と言われたらこんな光景と言いたくなるような景色が広がる。ここは父の生まれ故郷、愛媛県西条市。私にとっても幼少期から家族と共に帰省してきた思い出深い場所である。 特攻隊の慰霊団体についての修士論文を書き上げた自分は父に連れられ、「最初の特攻隊」として有名な敷島隊とその隊長、関行男の慰霊碑に向かっていた。思えば、学部生時代に特攻隊の研究をしようと思

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          記念碑・落書き・星条旗――「100周年」のその先へ/望戸愛果

          記念碑・落書き・星条旗――「100周年」のその先へ 望戸愛果 第一次世界大戦をアメリカはどのように記憶するのか。それを探るのに、2017年から2019年にかけてはとりわけ重要な時期だった。第一次世界大戦アメリカ参戦100周年にあたるこの時期に調査を実施できたことで得たものは多い。だが、それと同時に、今後再び、この戦争がこの国においてこの規模で思い起こされることがあるとしたら、それはいつ、いかなる文脈においてだろうかと思いもした。 もっとも「100周年」が過ぎたからといっ

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          長崎の街を歩く/後藤杏

          長崎の街を歩く後藤杏 長崎に住んで3年になる。長崎は海と山に囲まれた美しい街だ。坂を少し登れば夜景が一望できるし、海も近い。最近は大型のクルーズ船が停まるようになり、街は観光客で溢れている。10月には諏訪神社の秋季大祭・長崎くんちがあり、市の中心部を歩くと踊町の稽古風景に出くわす。私は、この街を歩くことが好きだ。市内はコンパクトで歩きながらどこにでもいける。最近は夜の散歩にハマっていて、とにかく色々な場所を歩いている。  その時にふと考えることがある。それは79年前の8月

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          「生きた歴史」に挑む遠藤美幸 戦場体験者がまもなく一人もいなくなる。でも遺された「歴史」を見つけ出し、感じることは非当事者の私たちにもできるはず。たとえば戦場跡や戦争遺跡や資料館などを訪れてみる。戦争のリアルを想起できるような「現場」に立つとふと感情が揺れ動かされる瞬間に出会う。このようなエモーシャルな体験が戦争を知るモチベーションに繋がるのだ。 モチベーションアップの実例を紹介しよう。慶應義塾大学日吉キャンパス(横浜市港北区)の敷地にある連合艦隊司令部地下壕および地上の

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          書き遺されたものから祖父と出会い直す/清水亮

          書き遺されたものから祖父と出会い直す清水亮 戦争だけはしちゃいかん。1927年生まれの祖父は、よく言っていた。 メッセージは覚えているのに、祖父の戦争体験について記憶も記録も曖昧だ。私が大学2年生のとき、戦争体験について詳しい話を聴く前に亡くなってしまった。自分史の類は書かなかった。 2022年8月、新型コロナウィルス流行後に久々に訪ねた祖父母宅で、書棚を漁っていたら、祖父が生前に書いた文章がいくつか出てきた。1つだけ、戦争体験について書いていた。A4で、たった1.5ページ

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          戦争と切り離せないわたしたち

          堀郁夫 子どもの頃、少しだけ、祖父から戦時中の話を聞いたことがある。祖父は、軍人になるための訓練は受けていたが、「戦地に送られる前に戦争が終わった。じいちゃんは運が良かった」と言っていた。その話は憶えていたが、「運が良かった」という祖父の言葉をうのみにして、その時代背景については、あまり深く考えてこなかった。 『戦争のかけらを集めて』の編集過程で、塚田修一さんの、山口瞳、そして中條高徳に関する論考を読んでいた時、ふと、彼らの経験が自分の祖父に似ていると気づいた。祖父の生年

          戦争と切り離せないわたしたち

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          これまで自社HPでblogを公開してきましたが、HPの仕様の都合もあり、本の情報とblog、お知らせが混在してしまい、なかなかわかりにくい形になっていました。そこで、本の書誌情報はHPに、お知らせやblogはnoteにアップすることにしました。フォローなどいただけましたら幸いです。