図書出版みぎわ

図書出版みぎわは、2022年12月に流山市を拠点にとして立ち上げたひとり出版社です。主…

図書出版みぎわ

図書出版みぎわは、2022年12月に流山市を拠点にとして立ち上げたひとり出版社です。主に文芸書、人文書と言われるジャンルの本を刊行しています。noteでは、自社刊行物の紹介のほか、連載やみぎわのなかの人の個人blogなど掲載していきます。

マガジン

  • 『戦争のかけらを集めて』刊行のあとに

    2024年6月に、11人の研究者の論考・エッセイを掲載した 『戦争のかけらを集めて』を刊行いたしました。 敗戦から79年。太平洋戦争を経験した方々が減っていく中で、 私たちは、どのように「戦争」を見つめ、捉えなおし、 考えていくことができるのか。 この夏、改めて本書にご寄稿いただいた皆様に、戦争と自分をつなぐ「私と戦争と場所・モノ」をテーマとしたエッセイをお寄せいただきました。 8月13日から、リレーエッセイとして公開していきます。

ストア

  • 商品の画像

    ジャッカ・ドフニ 大切なものを収める家 サハリン少数民族ウイルタと「出会う」

    ※予約商品につき、刊行後、発送いたします。* * * * * * * * *体裁:A5判・並製・カバー装・200頁価格:本体2,600円+税刊行時期:2024年8月刊行ISBN978-4-911029-12-1 C0039* * * * * * * * *【書籍概要】かつて網走にあった、小さな資料館を未来に伝える――北海道のオホーツク海に面した網走の地に、「ジャッカ・ドフニ」と呼ばれたサハリン少数民族の資料館が存在した。「ジャッカ・ドフニ」は、ウイルタ語で「大切なものを収める家」を意味し、北方少数民族であるウイルタのほか、ニヴフ、サハリンアイヌといった、サハリンに暮らした人々の生活や文化を伝えることを目的とした私設資料館だった。2024年、髙島屋史料館TOKYOで開催された展覧会を図録で再現、貴重な資料をオールカラーで掲載する。【目次】はじめに ジャッカ・ドフニを未来へつなぐ第1章 サハリン(樺太) サハリン島の歴史/ジャッカ・ドフニ年表/ウイルタについて第2章 ジャッカ・ドフニ ジャッカ・ドフニの設立/ゲンダーヌさん/北川アイ子さん 北海道網走に暮らした北川アイ子さんの生活(撮影/1997-1998年)私たちが見たジャッカ・ドフニ 私の見たゲンダーヌさんと北川アイ子さん 瀧口夕美 曖昧な国境と国籍 黒川創 対談 私たちが見たジャッカ・ドフニ 瀧口夕美・黒川創第3章 ウイルタの文化 ジャッカ・ドフニの展示/衣服類/かぶりもの/儀式の道具類/トナカイ飼育 /白樺樹皮容器 宮本馨太郎作品「オロッコ・ギリヤークの生活」(1938年8月)第4章 交流のあった民族 サハリン島の先住民族・少数民族 北川アイ子『私の生いたち』特別掲載 新田樹「雪」解説 日本帝国と樺太先住民族 加藤絢子 日露/日ソの境界変動と樺太アイヌの歴史 田村将人 ジャッカ・ドフニと博物館の歴史と構造 犬塚康博 民族の心――北川アイ子さんとの対話から 弦巻宏史 資料館ジャッカ・ドフニ 90年代を振り返る 青柳文吉【編者略歴】北海道立北方民族博物館 監修北方諸地域に生活する先住民の文化と歴史を研究し、その成果を広く一般に普及することを目的として1991年2月10日に開館。グリーンランドから北欧まで、アイヌ文化を含めた北方民族の文化とオホーツク文化を紹介する、国内では唯一、世界的にも数少ない北方地域を専門とする博物館。常設展示では世界各国から集めた約900点を衣食住、生業等のテーマ別に展示し、北方に暮らす人びとの文化を紹介する。高島屋史料館TOKYO 編重要文化財である日本橋髙島屋S.C.本館に、2019年3月に開館。展示室と旧貴賓室(セミナールーム)にて、展示活動に加えトークイベントやワークショップなどを開催。これまで扱ってきたテーマは、建築・都市から百貨店、ショッピングモール、ひいては来訪神、北方少数民族ウイルタまで多岐にわたる。また、こうした企画展がわずか50㎡の展示室において盛りだくさんな情報量で展開されることから、一部では展示スタイルが「史料館TOKYO方式」として話題に。【ジャンル】人文書/歴史・民族・博物館
    ¥2,860
    みぎわ丸書店
  • 商品の画像

    戦争社会学研究 第8巻 聞こえくる戦争

    * * * * * * * * *体裁:A5判・並製・カバー装・256頁価格:本体3,400円+税刊行時期:2024年7月刊行ISBN978-4-911029-11-4 C3030* * * * * * * * *【書籍概要】〈特集1 聞こえくる戦争〉では、戦争と共に想起される音に耳を傾け、社会や人間との関りを再考する。戦時中に作られ、歌われた軍歌や流行歌の歴史的・社会的背景や、音に込められた体験の継承、音楽に内包された文化やイデオロギーなどを考察する。サウンド・スタディーズの最前線も紹介しつつ、多層的な戦争と音・音楽の研究の地平を開く。〈特集2 自衛隊にどうアプローチするか〉では、「自衛隊へのアプローチの困難と可能性」をテーマにとした紙上座談会と、自衛隊研究の方法や難しさ、これからの課題を提示する論考・エッセイを掲載。創設七〇年という節目の年に、これからの自衛隊研究の展望を提示する。〈小特集 憶えていく――戦争の歴史をパブリックに開き続けるために〉は、二〇二三年七月に逝去された、『戦争社会学研究』に創刊から携わった編集者、岡田林太郎氏への追悼の思いも込め、これまでの戦争社会学研究会が考え続けてきた「社会のなかの戦争」と「戦争のなかの社会」をテーマに、研究をどうパブリックなものにしていくのかを検討する。ほか、投稿論文2本、自由投稿を3本に、書評、例会報告を掲載。【目次】【特集1 聞こえくる戦争】聞こえくる戦争 永冨真梨戦時下における民謡とその資源化――おわら風の盆の事例から 長尾洋子シベリア抑留下の日本人収容所で響いた音――民主講習会、ラジオ、手稿歌集の中の歌 森谷理紗特攻隊がのこした名もなき歌 寺尾紗穂国破れて歌あり――昭和期の音楽をめぐる貫戦史的考察 張 佳能「耳は兵器なり」――兵器としての音楽・戦場の音に関する研究動向 永冨真梨楽器を携えた米兵たち――戦争する人、音楽する人 青木 深【特集2 自衛隊にどうアプローチするか】誌上座談会 自衛隊にどうアプローチするか? 井上義和、松田ヒロ子、大谷弘毅、瀧野隆浩、野上 元、柳原伸洋、望戸愛果自衛隊を対象とする小説・マンガ研究への招待――出版時期と内容の分類を通じた「理解可能な特殊性」の析出 津田壮章自衛隊研究の難しさ 中原雅人自衛官の語りを聞き取るという営み――自衛隊と外部社会の「断絶」のなかで 児玉谷レミ自衛隊の質的研究の困難と可能性――広報官への聞き取り調査から 岡田知紗希現存する軍事組織出身者に対するインタビュー調査の難しさ 角田 燎自衛隊研究の『あちら』と『こちら』、そしてその『あいだ』 塚原真梨佳【小特集 憶えていく――戦争の歴史をパブリックに開き続けるために】特集にあたって 柳原伸洋記録の余白を補足する記録の収集――「体験者なき時代」における戦争体験継承の取り組み 山本唯人パブリック・ヒストリーと編集者の歴史実践 堀 郁夫「再現」と「再生」――東方社写真と岡田林太郎氏との本づくり 井上祐子中心を失ったまま対話を続けていくために――岡田林太郎〈環礁モデル〉試論から出発して 大川史織【投稿論文】「銃後女性」の「責任」の再発見――『銃後史ノート』における葛藤と「自らへの問い」 峯 桃香メディア・コンヴァージェンス状況下におけるファン共同体の政治化――『夕凪の街 桜の国』の作品内容および受容の分析から 森下 達【書評論文】佐藤文香『女性兵士という難問――ジェンダーから問う戦争・軍隊の社会学』 /野上 元木村美幸『日本海軍の志願兵と地域社会』/白岩伸也林 英一『残留兵士の群像︱彼らの生きた戦後と祖国のまなざし』/小林和夫小川実紗『観光と「性」――迎合と抵抗の沖縄戦後史』/秋山道宏【例会報告】「モニュメント」になれないモノたちのために――エクスカーション企画「軍都・相模原の痕跡を歩く」後記 塚田修一【自由投稿 ウクライナ問題と私たち――会員の声】ウクライナ戦争とロシアの現在から考察すべき日本の過去――被害者意識と勝者の正義 アルト・ヨアヒム遠くて近い国々の戦争 渡邊信洋戦争中の文化遺産保護――二一世紀の「ミケランジェロ・プロジェクト」李 貞善編集後記/執筆者一覧【編者略歴】戦争社会学研究会(せんそうしゃかいがくけんきゅうかい)戦争と人間の社会学的研究を進めるべく、社会学、歴史学、人類学等、関連諸学の有志によって設立された全国規模の研究会。故・孝本貢(明治大学教授)、青木秀男(社会理論・動態研究所所長)の呼びかけにより2009年5月16日に発足し、以後、年次大会をはじめ定期的に研究交流活動を行っている。【ジャンル】人文書/歴史・日本近代史・社会学
    ¥3,740
    みぎわ丸書店
  • 商品の画像

    流山の史跡をあるく/田村哲三

    * * * * * * * * *体裁:A5判・並製・カバー装・172頁価格:本体2,000円+税刊行時期:2024年6月刊行ISBN978-4-911029-10-7 C0021* * * * * * * * *【書籍概要】この町のことを、もっと知りたい!人口増加率が六年連続で全国一位、メディアでもたびたび取り上げられる流山市。新しく街が開発される一方で、この地には、古代から現代に至るまでの歴史の痕跡が、いまも数多く残されている。流山市の史跡ガイドをつとめる著者が、流山の歴史や、市内の神社や建築物、石碑などの来歴を写真付きで解説。流山の歴史を紹介するコラムも多数掲載。新旧が混ざりあう流山市の知られざる魅力を伝える、新しい歴史ガイドブック!「人口の増加は歴史文化の破壊でもある。流山市は昭和三〇年代から始まった開発で多くの歴史文化財が消滅した。それらを知るたびに、今後、現存する歴史文化を開発から守るにはどうしたらよいのか。行政に任せきりでよいのか。文化財に指定されない多くの歴史・民俗文化財、例えば路傍の石仏などの保護はどうしたらできるのか。いくら自問しても結論はでない。個人の考えなど知れたものである。その中で結論めいたものを挙げれば、市民が郷土の歴史文化を知ることで流山に愛着を持ってもらう。それが郷土愛につながり郷土の歴史文化の保護につながるのではないか、との考えであった。私がそうであるように、市民の多くは市外からの移住者で流山のことは知らない。ならば知ってもらうことが一番である。それは現在の流山だけでなく、流山の歴史を知ってもらうことではないか。「温故知新」とはよく言ったもので、歴史を知ることが新しいまちづくりにも役立つとの考えも湧いてきた」(本書「はじめに」より)【目次】刊行によせて 青柳孝司(NPO流山史跡ガイドの会理事長)はじめにⅠ 流山市南西部1流山本町エリア流山駅と流鉄線/葛飾県・印旛県県庁跡/大杉神社[加]/呉服 新川屋/寝具店 笹屋商店と土蔵/浅間神社と富士塚/印旛官員共立学舎跡/近藤勇陣屋跡/閻魔堂と金子市之丞の墓/万華鏡ギャラリー&ミュージアム/和菓子 清水屋本店/流山本町まちなかミュージアム/長流寺/一茶双樹記念館/杜のアトリエ黎明/光明院/赤城神社と大しめ縄/流山寺/旧陸軍糧秣廠跡2鰭ヶ崎駅エリア東福寺[鰭ヶ崎]/三本松古墳跡[鰭ヶ崎]/熊野神社[思井]/犬塚と耳だれ地蔵/雷神社[鰭ヶ崎]3木エリア観音寺[木]/香取神社[木]4流山おおたかの森駅エリア円東寺[市野谷]/天神社[市野谷]/三輪野山貝塚跡[三輪野山]/三輪茂侶神社[三輪野山]/花輪城址公園[下花輪]/天満宮[大畔]Ⅱ 流山市北部5利根運河エリアギャラリー平左衛門・茶房さわ/利根運河ビリケン/利根運河碑/ムルデルの碑/窪田酒造株式会社と窪田味噌醤油株式会社/利根運河大師堂/六社神社と深井新田の渡し跡/におどり公園/深井城跡と不動堂/割烹新川とブラッスリーしんかわ6運河駅エリア駒形神社[東深井]/東深井のダブルクランク道/富士塚[西深井]/安蒜家板碑[西深井]/三社大神[西深井]/浄観寺/東深井古墳群[東深井]/7江戸川台駅東・駒木台エリア江戸川台稲荷/江戸川台の野馬土手/香取神社[青田]/鏑木学校発祥の地[駒木台]/法栄寺[駒木台]/八幡神社[駒木台]8江戸川台駅西エリア浄信寺[東深井]/慈眼院[東深井]/平方観音[美原]/オランダさま[美原]/福性寺[平方]/香取神社[平方]/愛宕神社と円頓寺/香取神社[北小屋]/南小学校跡地/八坂神社[上新宿]Ⅲ 流山市東部9おおたかの森駅東・豊四季エリア熊野神社[東初石]/オランダ観音[おおたかの森北]/諏訪神社[駒木]/成顕寺[駒木]10 初石駅西エリア金刀比羅神社[上新宿]/神明社[南]/浄栄寺[桐ケ谷]/神明社[下花輪]/西栄寺[桐ケ谷]11 流山セントラルパーク駅エリア天神社[後平井]/愛染堂[中]/真城院[平和台]/光照寺[平和台]/本行寺[平和台]/大宮神社[平和台]/大原神社[平和台]/天形星神社[長崎]/春山寺[野々下]/浄蓮寺[野々下]12 南柏駅エリア香取神社[名都借]/清瀧院[名都借]/広寿寺[名都借]/名都借城跡[名都借]/前ヶ崎城址公園[前ヶ崎]/宝蔵院[前ヶ崎]/香取神社[前ヶ崎]/香取神社[向小金]コラム金子市之丞と講談・歌舞伎/みりんの話/流山の河岸/流山の渡し/市内の句碑めぐり/庚申信仰と庚申塔/佐和山落城記/利根運河の話/日光東往還と大名行列/戦国 流山の合戦/小金牧/民間信仰と路傍の石神仏/『駅路鞭影記』にみる/旧水戸街道の木戸あとがき【著者略歴】田村哲三(たむら・てつぞう)1938年茨城県つくば市生まれ。1957年誠文堂新光社入社、主に営業、広告宣伝、マーケティング部門を担当。誠文堂新光社、博文館新社、法学書院で営業代表歴任。現在「NPO法人流山史跡ガイドの会」副理事長。主な著作に、『出版王国の光と影―博文館興亡六十年』(法学書林、2007年)、『利根運河を完成させた男―2代目社長志摩万次郎伝』(崙書房、2012年)、続いて実録風小説『カナル』(2016年)などがある。【ジャンル】人文書/歴史・地域史
    ¥2,200
    みぎわ丸書店
  • 商品の画像

    ジャッカ・ドフニ 大切なものを収める家 サハリン少数民族ウイルタと「出会う」

    ※予約商品につき、刊行後、発送いたします。* * * * * * * * *体裁:A5判・並製・カバー装・200頁価格:本体2,600円+税刊行時期:2024年8月刊行ISBN978-4-911029-12-1 C0039* * * * * * * * *【書籍概要】かつて網走にあった、小さな資料館を未来に伝える――北海道のオホーツク海に面した網走の地に、「ジャッカ・ドフニ」と呼ばれたサハリン少数民族の資料館が存在した。「ジャッカ・ドフニ」は、ウイルタ語で「大切なものを収める家」を意味し、北方少数民族であるウイルタのほか、ニヴフ、サハリンアイヌといった、サハリンに暮らした人々の生活や文化を伝えることを目的とした私設資料館だった。2024年、髙島屋史料館TOKYOで開催された展覧会を図録で再現、貴重な資料をオールカラーで掲載する。【目次】はじめに ジャッカ・ドフニを未来へつなぐ第1章 サハリン(樺太) サハリン島の歴史/ジャッカ・ドフニ年表/ウイルタについて第2章 ジャッカ・ドフニ ジャッカ・ドフニの設立/ゲンダーヌさん/北川アイ子さん 北海道網走に暮らした北川アイ子さんの生活(撮影/1997-1998年)私たちが見たジャッカ・ドフニ 私の見たゲンダーヌさんと北川アイ子さん 瀧口夕美 曖昧な国境と国籍 黒川創 対談 私たちが見たジャッカ・ドフニ 瀧口夕美・黒川創第3章 ウイルタの文化 ジャッカ・ドフニの展示/衣服類/かぶりもの/儀式の道具類/トナカイ飼育 /白樺樹皮容器 宮本馨太郎作品「オロッコ・ギリヤークの生活」(1938年8月)第4章 交流のあった民族 サハリン島の先住民族・少数民族 北川アイ子『私の生いたち』特別掲載 新田樹「雪」解説 日本帝国と樺太先住民族 加藤絢子 日露/日ソの境界変動と樺太アイヌの歴史 田村将人 ジャッカ・ドフニと博物館の歴史と構造 犬塚康博 民族の心――北川アイ子さんとの対話から 弦巻宏史 資料館ジャッカ・ドフニ 90年代を振り返る 青柳文吉【編者略歴】北海道立北方民族博物館 監修北方諸地域に生活する先住民の文化と歴史を研究し、その成果を広く一般に普及することを目的として1991年2月10日に開館。グリーンランドから北欧まで、アイヌ文化を含めた北方民族の文化とオホーツク文化を紹介する、国内では唯一、世界的にも数少ない北方地域を専門とする博物館。常設展示では世界各国から集めた約900点を衣食住、生業等のテーマ別に展示し、北方に暮らす人びとの文化を紹介する。高島屋史料館TOKYO 編重要文化財である日本橋髙島屋S.C.本館に、2019年3月に開館。展示室と旧貴賓室(セミナールーム)にて、展示活動に加えトークイベントやワークショップなどを開催。これまで扱ってきたテーマは、建築・都市から百貨店、ショッピングモール、ひいては来訪神、北方少数民族ウイルタまで多岐にわたる。また、こうした企画展がわずか50㎡の展示室において盛りだくさんな情報量で展開されることから、一部では展示スタイルが「史料館TOKYO方式」として話題に。【ジャンル】人文書/歴史・民族・博物館
    ¥2,860
    みぎわ丸書店
  • 商品の画像

    戦争社会学研究 第8巻 聞こえくる戦争

    * * * * * * * * *体裁:A5判・並製・カバー装・256頁価格:本体3,400円+税刊行時期:2024年7月刊行ISBN978-4-911029-11-4 C3030* * * * * * * * *【書籍概要】〈特集1 聞こえくる戦争〉では、戦争と共に想起される音に耳を傾け、社会や人間との関りを再考する。戦時中に作られ、歌われた軍歌や流行歌の歴史的・社会的背景や、音に込められた体験の継承、音楽に内包された文化やイデオロギーなどを考察する。サウンド・スタディーズの最前線も紹介しつつ、多層的な戦争と音・音楽の研究の地平を開く。〈特集2 自衛隊にどうアプローチするか〉では、「自衛隊へのアプローチの困難と可能性」をテーマにとした紙上座談会と、自衛隊研究の方法や難しさ、これからの課題を提示する論考・エッセイを掲載。創設七〇年という節目の年に、これからの自衛隊研究の展望を提示する。〈小特集 憶えていく――戦争の歴史をパブリックに開き続けるために〉は、二〇二三年七月に逝去された、『戦争社会学研究』に創刊から携わった編集者、岡田林太郎氏への追悼の思いも込め、これまでの戦争社会学研究会が考え続けてきた「社会のなかの戦争」と「戦争のなかの社会」をテーマに、研究をどうパブリックなものにしていくのかを検討する。ほか、投稿論文2本、自由投稿を3本に、書評、例会報告を掲載。【目次】【特集1 聞こえくる戦争】聞こえくる戦争 永冨真梨戦時下における民謡とその資源化――おわら風の盆の事例から 長尾洋子シベリア抑留下の日本人収容所で響いた音――民主講習会、ラジオ、手稿歌集の中の歌 森谷理紗特攻隊がのこした名もなき歌 寺尾紗穂国破れて歌あり――昭和期の音楽をめぐる貫戦史的考察 張 佳能「耳は兵器なり」――兵器としての音楽・戦場の音に関する研究動向 永冨真梨楽器を携えた米兵たち――戦争する人、音楽する人 青木 深【特集2 自衛隊にどうアプローチするか】誌上座談会 自衛隊にどうアプローチするか? 井上義和、松田ヒロ子、大谷弘毅、瀧野隆浩、野上 元、柳原伸洋、望戸愛果自衛隊を対象とする小説・マンガ研究への招待――出版時期と内容の分類を通じた「理解可能な特殊性」の析出 津田壮章自衛隊研究の難しさ 中原雅人自衛官の語りを聞き取るという営み――自衛隊と外部社会の「断絶」のなかで 児玉谷レミ自衛隊の質的研究の困難と可能性――広報官への聞き取り調査から 岡田知紗希現存する軍事組織出身者に対するインタビュー調査の難しさ 角田 燎自衛隊研究の『あちら』と『こちら』、そしてその『あいだ』 塚原真梨佳【小特集 憶えていく――戦争の歴史をパブリックに開き続けるために】特集にあたって 柳原伸洋記録の余白を補足する記録の収集――「体験者なき時代」における戦争体験継承の取り組み 山本唯人パブリック・ヒストリーと編集者の歴史実践 堀 郁夫「再現」と「再生」――東方社写真と岡田林太郎氏との本づくり 井上祐子中心を失ったまま対話を続けていくために――岡田林太郎〈環礁モデル〉試論から出発して 大川史織【投稿論文】「銃後女性」の「責任」の再発見――『銃後史ノート』における葛藤と「自らへの問い」 峯 桃香メディア・コンヴァージェンス状況下におけるファン共同体の政治化――『夕凪の街 桜の国』の作品内容および受容の分析から 森下 達【書評論文】佐藤文香『女性兵士という難問――ジェンダーから問う戦争・軍隊の社会学』 /野上 元木村美幸『日本海軍の志願兵と地域社会』/白岩伸也林 英一『残留兵士の群像︱彼らの生きた戦後と祖国のまなざし』/小林和夫小川実紗『観光と「性」――迎合と抵抗の沖縄戦後史』/秋山道宏【例会報告】「モニュメント」になれないモノたちのために――エクスカーション企画「軍都・相模原の痕跡を歩く」後記 塚田修一【自由投稿 ウクライナ問題と私たち――会員の声】ウクライナ戦争とロシアの現在から考察すべき日本の過去――被害者意識と勝者の正義 アルト・ヨアヒム遠くて近い国々の戦争 渡邊信洋戦争中の文化遺産保護――二一世紀の「ミケランジェロ・プロジェクト」李 貞善編集後記/執筆者一覧【編者略歴】戦争社会学研究会(せんそうしゃかいがくけんきゅうかい)戦争と人間の社会学的研究を進めるべく、社会学、歴史学、人類学等、関連諸学の有志によって設立された全国規模の研究会。故・孝本貢(明治大学教授)、青木秀男(社会理論・動態研究所所長)の呼びかけにより2009年5月16日に発足し、以後、年次大会をはじめ定期的に研究交流活動を行っている。【ジャンル】人文書/歴史・日本近代史・社会学
    ¥3,740
    みぎわ丸書店
  • 商品の画像

    流山の史跡をあるく/田村哲三

    * * * * * * * * *体裁:A5判・並製・カバー装・172頁価格:本体2,000円+税刊行時期:2024年6月刊行ISBN978-4-911029-10-7 C0021* * * * * * * * *【書籍概要】この町のことを、もっと知りたい!人口増加率が六年連続で全国一位、メディアでもたびたび取り上げられる流山市。新しく街が開発される一方で、この地には、古代から現代に至るまでの歴史の痕跡が、いまも数多く残されている。流山市の史跡ガイドをつとめる著者が、流山の歴史や、市内の神社や建築物、石碑などの来歴を写真付きで解説。流山の歴史を紹介するコラムも多数掲載。新旧が混ざりあう流山市の知られざる魅力を伝える、新しい歴史ガイドブック!「人口の増加は歴史文化の破壊でもある。流山市は昭和三〇年代から始まった開発で多くの歴史文化財が消滅した。それらを知るたびに、今後、現存する歴史文化を開発から守るにはどうしたらよいのか。行政に任せきりでよいのか。文化財に指定されない多くの歴史・民俗文化財、例えば路傍の石仏などの保護はどうしたらできるのか。いくら自問しても結論はでない。個人の考えなど知れたものである。その中で結論めいたものを挙げれば、市民が郷土の歴史文化を知ることで流山に愛着を持ってもらう。それが郷土愛につながり郷土の歴史文化の保護につながるのではないか、との考えであった。私がそうであるように、市民の多くは市外からの移住者で流山のことは知らない。ならば知ってもらうことが一番である。それは現在の流山だけでなく、流山の歴史を知ってもらうことではないか。「温故知新」とはよく言ったもので、歴史を知ることが新しいまちづくりにも役立つとの考えも湧いてきた」(本書「はじめに」より)【目次】刊行によせて 青柳孝司(NPO流山史跡ガイドの会理事長)はじめにⅠ 流山市南西部1流山本町エリア流山駅と流鉄線/葛飾県・印旛県県庁跡/大杉神社[加]/呉服 新川屋/寝具店 笹屋商店と土蔵/浅間神社と富士塚/印旛官員共立学舎跡/近藤勇陣屋跡/閻魔堂と金子市之丞の墓/万華鏡ギャラリー&ミュージアム/和菓子 清水屋本店/流山本町まちなかミュージアム/長流寺/一茶双樹記念館/杜のアトリエ黎明/光明院/赤城神社と大しめ縄/流山寺/旧陸軍糧秣廠跡2鰭ヶ崎駅エリア東福寺[鰭ヶ崎]/三本松古墳跡[鰭ヶ崎]/熊野神社[思井]/犬塚と耳だれ地蔵/雷神社[鰭ヶ崎]3木エリア観音寺[木]/香取神社[木]4流山おおたかの森駅エリア円東寺[市野谷]/天神社[市野谷]/三輪野山貝塚跡[三輪野山]/三輪茂侶神社[三輪野山]/花輪城址公園[下花輪]/天満宮[大畔]Ⅱ 流山市北部5利根運河エリアギャラリー平左衛門・茶房さわ/利根運河ビリケン/利根運河碑/ムルデルの碑/窪田酒造株式会社と窪田味噌醤油株式会社/利根運河大師堂/六社神社と深井新田の渡し跡/におどり公園/深井城跡と不動堂/割烹新川とブラッスリーしんかわ6運河駅エリア駒形神社[東深井]/東深井のダブルクランク道/富士塚[西深井]/安蒜家板碑[西深井]/三社大神[西深井]/浄観寺/東深井古墳群[東深井]/7江戸川台駅東・駒木台エリア江戸川台稲荷/江戸川台の野馬土手/香取神社[青田]/鏑木学校発祥の地[駒木台]/法栄寺[駒木台]/八幡神社[駒木台]8江戸川台駅西エリア浄信寺[東深井]/慈眼院[東深井]/平方観音[美原]/オランダさま[美原]/福性寺[平方]/香取神社[平方]/愛宕神社と円頓寺/香取神社[北小屋]/南小学校跡地/八坂神社[上新宿]Ⅲ 流山市東部9おおたかの森駅東・豊四季エリア熊野神社[東初石]/オランダ観音[おおたかの森北]/諏訪神社[駒木]/成顕寺[駒木]10 初石駅西エリア金刀比羅神社[上新宿]/神明社[南]/浄栄寺[桐ケ谷]/神明社[下花輪]/西栄寺[桐ケ谷]11 流山セントラルパーク駅エリア天神社[後平井]/愛染堂[中]/真城院[平和台]/光照寺[平和台]/本行寺[平和台]/大宮神社[平和台]/大原神社[平和台]/天形星神社[長崎]/春山寺[野々下]/浄蓮寺[野々下]12 南柏駅エリア香取神社[名都借]/清瀧院[名都借]/広寿寺[名都借]/名都借城跡[名都借]/前ヶ崎城址公園[前ヶ崎]/宝蔵院[前ヶ崎]/香取神社[前ヶ崎]/香取神社[向小金]コラム金子市之丞と講談・歌舞伎/みりんの話/流山の河岸/流山の渡し/市内の句碑めぐり/庚申信仰と庚申塔/佐和山落城記/利根運河の話/日光東往還と大名行列/戦国 流山の合戦/小金牧/民間信仰と路傍の石神仏/『駅路鞭影記』にみる/旧水戸街道の木戸あとがき【著者略歴】田村哲三(たむら・てつぞう)1938年茨城県つくば市生まれ。1957年誠文堂新光社入社、主に営業、広告宣伝、マーケティング部門を担当。誠文堂新光社、博文館新社、法学書院で営業代表歴任。現在「NPO法人流山史跡ガイドの会」副理事長。主な著作に、『出版王国の光と影―博文館興亡六十年』(法学書林、2007年)、『利根運河を完成させた男―2代目社長志摩万次郎伝』(崙書房、2012年)、続いて実録風小説『カナル』(2016年)などがある。【ジャンル】人文書/歴史・地域史
    ¥2,200
    みぎわ丸書店
  • もっとみる

最近の記事

陸軍士官学校の痕跡を探して/塚田修一

陸軍士官学校の痕跡を探して 塚田修一 私が『戦争のかけらを集めて』で調べたのは、陸軍士官学校出身の中條高徳という人物についてであった。本リレーエッセイ企画で何を書こうか考えた際、職場(相模女子大学)からそう遠くない、陸軍士官学校の跡地を訪れ、中條がかつて見たかもしれない陸士の痕跡を探すことを思いついた。なぜ「跡地」「痕跡」なのかといえば、周知の通り、陸軍士官学校は戦後米軍に接収され、キャンプ座間となっているからである。 さて、陸軍通信学校の跡地に立つ相模女子大学からは、県

    • 人びとの過程を辿るということ/那波泰輔

      人びとの過程を辿るということ那波泰輔 「戦争体験は継承していかなければならないものだと思います」 こうした言葉は、「戦争体験」に関する調査やアンケートの自由回答をみているとよく目にするものである。 もちろん、このような意識を持つ人が多いことは歓迎すべきことだろう。ただ、調査者として、こうした調査やアンケートを分析するときにはしばしば困ることもある。 「戦争体験」への意識の多層性が捉えづらいのである。アンケートの文言から、「多くの人が戦争体験の継承を重要だと思っていた」

      • 自衛隊退職者が書く「戦死」表象の幅/津田壮章

        自衛隊退職者が書く「戦死」表象の幅津田壮章 自衛隊退職者が書いた書籍と聞いた時に、どういった書籍を思い浮かべるでしょうか。防衛政策や憲法、中国やロシア、北朝鮮について喧々諤々の議論をしているイメージでしょうか。 『戦争のかけらを集めて』では、「自衛隊体験の使い道――自衛隊退職者が書いた書籍の分析から」を書いています。自衛隊退職者の書籍は探してみると結構な量があり、本稿の執筆にあたり499冊(シリーズものを一括で1件扱いしているため、実際にはもっと多いです。収集漏れもあるは

        • 8月23日、バトンを握り直す日/堀川優奈

          8月23日、バトンを握り直す日堀川優奈 1945年8月23日、日本軍の50万人を捕虜としシベリアへ移送することをスターリンが命じた「ソ連国家防衛委員会決定9898号」が出された。これによってシベリア抑留の悲劇が起こったといわれる。 だが、そのことが明らかになったのは1992年であった。抑留体験者たちは、その間の47年間、体験の全体像を描くための外的な枠組みを持たずにいた。体験者がそれぞれに体験記を著し、集まって語りあい、「シベリア抑留」という集合的な体験を描いていくことは

        陸軍士官学校の痕跡を探して/塚田修一

        マガジン

        • 『戦争のかけらを集めて』刊行のあとに
          12本

        記事

          「戦争の跡」に気がつく/角田燎

          「戦争の跡」に気がつく角田燎 ボロボロの自転車で父の背中を追う。周りは一面田んぼ、遠くに見える山々が豊かな水を運ぶ。「日本の故郷」と言われたらこんな光景と言いたくなるような景色が広がる。ここは父の生まれ故郷、愛媛県西条市。私にとっても幼少期から家族と共に帰省してきた思い出深い場所である。 特攻隊の慰霊団体についての修士論文を書き上げた自分は父に連れられ、「最初の特攻隊」として有名な敷島隊とその隊長、関行男の慰霊碑に向かっていた。思えば、学部生時代に特攻隊の研究をしようと思

          「戦争の跡」に気がつく/角田燎

          記念碑・落書き・星条旗――「100周年」のその先へ/望戸愛果

          記念碑・落書き・星条旗――「100周年」のその先へ 望戸愛果 第一次世界大戦をアメリカはどのように記憶するのか。それを探るのに、2017年から2019年にかけてはとりわけ重要な時期だった。第一次世界大戦アメリカ参戦100周年にあたるこの時期に調査を実施できたことで得たものは多い。だが、それと同時に、今後再び、この戦争がこの国においてこの規模で思い起こされることがあるとしたら、それはいつ、いかなる文脈においてだろうかと思いもした。 もっとも「100周年」が過ぎたからといっ

          記念碑・落書き・星条旗――「100周年」のその先へ/望戸愛果

          長崎の街を歩く/後藤杏

          長崎の街を歩く後藤杏 長崎に住んで3年になる。長崎は海と山に囲まれた美しい街だ。坂を少し登れば夜景が一望できるし、海も近い。最近は大型のクルーズ船が停まるようになり、街は観光客で溢れている。10月には諏訪神社の秋季大祭・長崎くんちがあり、市の中心部を歩くと踊町の稽古風景に出くわす。私は、この街を歩くことが好きだ。市内はコンパクトで歩きながらどこにでもいける。最近は夜の散歩にハマっていて、とにかく色々な場所を歩いている。  その時にふと考えることがある。それは79年前の8月

          長崎の街を歩く/後藤杏

          教育史実践としての学内史跡ツアー/白岩伸也

          教育史実践としての学内史跡ツアー白岩伸也 『戦争のかけらを集めて』の「あとがき」にて、保苅実『ラディカル・オーラル・ヒストリー』から「エヴァンゲリオンを見たとき以来の衝撃」を受けた私が、「大学で担当する授業でも、教育史実践と勝手に称し、小さな学内で史跡探訪を行った」と述べたが、今年も所属の北海道教育大学旭川校で実施した。 昨年は、こちらが学生を引き連れ、当時の写真や説明などを掲載した資料を用いて解説したが、今回は、学生にいちから学内史跡ツアーを企画・運営させることに。対象

          教育史実践としての学内史跡ツアー/白岩伸也

          海よ、まだお前が聴こえるだろうか/塚原真梨佳

          海よ、まだお前が聴こえるだろうか塚原真梨佳 2019年の夏、私は台湾・基隆を再び訪れた。二度目の来訪は母を伴ってのことである。 大伯父の乗った艦は、1944年11月21日の夜明け前に基隆沖北方60海里のあたりで撃沈した。基隆の海は大伯父の最期につながる海である。 母と二人、基隆の町を歩く。現在の基隆はウォーターフロントとして賑わう台湾の貿易拠点であるが、歴史的な風情も残すどこか懐かしい港町である。日本統治時代は、基隆要塞として日本海軍が駐留する軍港都市でもあった。 台

          海よ、まだお前が聴こえるだろうか/塚原真梨佳

          「生きた歴史」に挑む/遠藤美幸

          「生きた歴史」に挑む遠藤美幸 戦場体験者がまもなく一人もいなくなる。でも遺された「歴史」を見つけ出し、感じることは非当事者の私たちにもできるはず。たとえば戦場跡や戦争遺跡や資料館などを訪れてみる。戦争のリアルを想起できるような「現場」に立つとふと感情が揺れ動かされる瞬間に出会う。このようなエモーシャルな体験が戦争を知るモチベーションに繋がるのだ。 モチベーションアップの実例を紹介しよう。慶應義塾大学日吉キャンパス(横浜市港北区)の敷地にある連合艦隊司令部地下壕および地上の

          「生きた歴史」に挑む/遠藤美幸

          書き遺されたものから祖父と出会い直す/清水亮

          書き遺されたものから祖父と出会い直す清水亮 戦争だけはしちゃいかん。1927年生まれの祖父は、よく言っていた。 メッセージは覚えているのに、祖父の戦争体験について記憶も記録も曖昧だ。私が大学2年生のとき、戦争体験について詳しい話を聴く前に亡くなってしまった。自分史の類は書かなかった。 2022年8月、新型コロナウィルス流行後に久々に訪ねた祖父母宅で、書棚を漁っていたら、祖父が生前に書いた文章がいくつか出てきた。1つだけ、戦争体験について書いていた。A4で、たった1.5ページ

          書き遺されたものから祖父と出会い直す/清水亮

          戦争と切り離せないわたしたち

          堀郁夫 子どもの頃、少しだけ、祖父から戦時中の話を聞いたことがある。祖父は、軍人になるための訓練は受けていたが、「戦地に送られる前に戦争が終わった。じいちゃんは運が良かった」と言っていた。その話は憶えていたが、「運が良かった」という祖父の言葉をうのみにして、その時代背景については、あまり深く考えてこなかった。 『戦争のかけらを集めて』の編集過程で、塚田修一さんの、山口瞳、そして中條高徳に関する論考を読んでいた時、ふと、彼らの経験が自分の祖父に似ていると気づいた。祖父の生年

          戦争と切り離せないわたしたち

          noteはじめます

          これまで自社HPでblogを公開してきましたが、HPの仕様の都合もあり、本の情報とblog、お知らせが混在してしまい、なかなかわかりにくい形になっていました。そこで、本の書誌情報はHPに、お知らせやblogはnoteにアップすることにしました。フォローなどいただけましたら幸いです。