アウトプットを鍛える方法
お疲れ様です。
お昼ご飯の時間を一時間ずらしたら劇的に作業能率が上がったとしぞーです。
今まで(十六時間断食のスケジュールもあって)11時に昼食を取っていたのですが、最近それを12時に変更しました。
午前中にあたる時間を長くすることで、昼食後の多少の倦怠感を遅らせることが目的だったのですが、これが大当たり。
やっぱり午後の一時間と午前の一時間は似て非なるものだなと確信しました。
みなさんも、出来るだけ午前中(もしくは食事前)の時間を長くすることを検討してみてください。きっと良い結果が待ってます。
さて。
今回は『アウトプット』について書きます。
アウトプットにおける簡単なメカニズムと、具体的にアウトプットを鍛えることができる方法論など。
これからより重要になってくるアウトプットの能力は、意識しないと鍛えることができません。
アウトプットの能力を向上させたいと考えている方は多いと思いますので、ぜひ参考にしていただけると幸いです。
それでは本編にまいりましょう。
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アウトプットという能力
情報発信をはじめてかれこれ10年余。
僕はずっと「アウトプットの能力を身につけましょう」と言い続けています。(昔は常に「ブログやれ」って言ってた)
ビジネスにおいて、アウトプットはあらゆる場面で必要になります。
物販にしても商品のコンセプトや想いを伝えるためにアウトプットが必要だし、何らかのサービスを立ち上げる際にもそのセールスのためにアウトプットが求められます。
セールスだけではなくて、自社のスタッフに会社としての方針やスタッフに対する要望を伝えるのにだってアウトプットの能力が必要だし、銀行に融資を申し込む際のプレゼンにもアウトプットの能力が求められます。
もっと言えば「どうしてこのビジネスを頑張るのか?」という根本の動機づけすらもアウトプットの一種です。
そういう意味で、ビジネスで食っていきたいんだったらアウトプットの能力を向上させることは絶対的に必要で、だからこそ僕は口を酸っぱくしてその重要性を発信してきました。
そして、最近。
体感でしかないですが「アウトプットの能力を身につけよう」的な意見を目に耳にすることが増えた気がします。
(それが正しいとしたら)その原因はAIをはじめとするテクノロジーの進歩なのではないでしょうか。
「AIによって我々の仕事の大部分が奪われる」
と警鐘が鳴らされてはや数年。
実感として「仕事が奪われている」という感覚はあまり感じませんが、実際には僕らが認知できていないところでじわじわと仕事が奪われています。
AIによる侵食のスピードは思っていたよりも遅いけど、その足音は確実に近づいてきているのです。
例えば最近話題の「DreamStudio」(AIの名前は「StableDiffusion」)
8/23現在はβ版での公開となっていますが、このサービスではユーザーが一定量のキーワードを指定すると、AIが自動でそれに沿った画像を生成してくれます。この精度が今までと比べようもなく精密で、そのクオリティが話題を呼んでいます。
このAIは画像生成の能力を持っていますが、今後は文章生成や音楽生成(過去にAIが作曲したビートルズっぽい曲とかありましたね)などの分野でも、高性能なAIが生まれてくることでしょう。
今の所その成果物を利用するのは人間ですが、今後はもしかしたら「絵を描く」のではなく「絵を描かせる」能力の方が重宝されるかもしれません。
(厳密には同じことが写真の発明で起こったんですけどね)
そうしたときに、それまで業界で求められていた能力のパラダイムシフトが起こることは想像に難くありません。
僕らはそうした時代に生きていて、この変化に何らかの形で対応していかないといけないのです。
画像生成AIの話は一旦忘れましょう。
そのようにAIなどが進化する中で、僕らが最後まで守ることのできる能力とは何でしょうか?
僕個人的にそれは「人間っぽいこと」しかないんじゃないかなと考えています。
例えばですけど、お医者さんとか弁護士とか。
技術的には近いうちにロボットの方が正しい判断を下せるようになる分野だと思います。
でも、僕らは何となくそれを受け入れたくない気持ちがあったりする。
それはきっと、その仕事に「人間味」みたいなものが含まれていて、それを排除することに一抹の恐怖感を感じるからなんだと思います。
だから「人間っぽい」という要素はある意味AIと人間を分け隔てる決定的な違いであって(結局これも主観の話なのでそう思っているかどうかが違いを生みます。そういう意味では世代が変わればこの人間っぽさもAIと同一化していくんだと思うんだけど、それについてはややこしいので割愛)それこそが中期的に僕らを生き残らせる要素だと思うんですね。
で、その「人間らしさ」を外部に顕在化させるのがアウトプットです。
だから、今まで以上にアウトプットが重要になってくるんですよね。
では、どのようにしたらアウトプットの能力を高めることができるのでしょうか?あくまでも私見ではありますが、検討してみたいと思います。
前提1 インプット
情報を外に出す(アウトプット)ためには、材料となる情報が手元にないといけません。
つまり、アウトプットを行うためにはインプットが必須なのです。
当たり前すぎますね。
とはいえ、インプットという概念に関しては勘違いされていることが多いような気がします。
わかりやすいインプットの具体例は、例えば「本を読む」とか「勉強する」という行為でしょう。
本を読めば擬似的な経験が増えるし語彙も増える。勉強すれば知識が増えるわけですね。それがアウトプットに繋がるのはわかりやすい話です。
ただ、インプットは本を読むことや勉強することに限定されません。
例えば、旅行に行くとか友達と話すとか映画を見るとか音楽を聞くとか、それこそ新しいビジネスにチャレンジするとか、そのような行為も立派なインプットです。そしてそれらのインプットに優劣はないと思います。
つまり「経験」こそがインプットだということです。
みなさんはきっと「歳を取るにつれて時間の進みが早くなる」という法則を耳にしたことがあると思います。
実はこの法則、「ジャネーの法則」として体系的に整理されています。
ジャネーの法則によると「人生のある時期に感じる時間の長さは年齢の逆数に比例する」とされています。
このような感覚が現れる原因には諸説ありますが、「歳を取るにつれて新しい経験をしづらくなるから」という原因が有力だとされています。
子供の時には何をみても新鮮だったのに、大人になるとあらゆる出来事に既視感を感じるようになり、どんどん無感動になります。
これが時間を短く感じさせる要因だというのですね。
ジャネーの法則はインプットにも密接に関係していると思います。
先ほども書いた通り、インプットは「経験」です。
そして「経験」は「非日常」から生まれます。
いつもと変わらない日常を過ごしていたら、新しい経験を得ることはできません。
そして、我々は大人になるにつれて日常に安住することを求めがちです。
ですから(本を読む・勉強をするを含めて)非日常に身を置くことを意識すること。これがインプットの質を高める方法論だと思います。
前提2 スループット
インプットが行われたのち、自動的にアウトプットがなされるわけではありません。
通常、インプットされた情報は一旦自分の中で咀嚼され、再構築された情報としてアウトプットされます。
この「咀嚼」をスループットと表現したりします。
スループットという単語は、もともと工学系の専門用語として使われていて、主に「コンピュータやネットワーク機器が単位時間あたりに処理できるデータ量」のことを表します。
簡単に言えば、処理能力です。
これがインプットとアウトプットの間に行われる処理の意味に転じて、最近ではビジネス用語としても使われ出しています。
たまに「これってインプットした情報をそのままアウトプットしているだけの感じがするぞ」と感じる意見を耳にすることがあります。
というか、最近はそういうのが増えてきた印象すらあります。
そのような意見はスループットを経由していません。
価値がないとまでは言いませんが、スループットを経由していないので全体的な意味での「アウトプットの能力」を身につけるという意味では、ほとんど意味をなしていないと言わざるを得ないでしょう。
ですから、インプットと同じぐらい、インプットした情報を自分の中で咀嚼するという工程は大事です。
スループットが上手にできないと、インプットされた情報がそのままアウトプットとして外に出るタイプ(知ったかぶり)になったり、インプットされた情報が咀嚼されずに脳内に圧縮されていくタイプ(頭でっかち)になってしまいがちです。
インプット→スループットだけのサイクルを内省的に行える人もいるにはいますが、それは少数です。
多くの場合は「スループットするための動機」が必要になります。
そして「スループットするための動機」がアウトプットです。
前提3 アウトプット
当たり前の話ですが「アウトプットする場」がないとアウトプットはなされません。
大なり小なり「アウトプットする場」が用意されているから、僕らはそこで何らかの情報を外に出すわけですね。
そしてこの「アウトプットする場」にはそれぞれに異なった期待値があります。
例えば友達と映画の話で盛り上がっている場と
講演会で映画の論評を披露する場。
両者において、インプットとスループットの質が同じで良いと考える人は少数派でしょう。
普通は後者の方にプレッシャーを感じ、より練度の高いインプットとスループットを心がけるはずです。
ですからアウトプットの能力を鍛えたい場合は「プレッシャーのかかるアウトプットする場」を用意すると良いです。
もちろん、大前提として「アウトプットを継続する」ことが一番重要です。
ですから「アウトプットする場」のプレッシャーが大きすぎて、継続に悪影響を与えるのは本末転倒です。
継続と天秤にかけて、ぎりぎり続けられるぐらいのプレッシャーをアウトプットに与える。
これが効果的にアウトプット能力を向上させる鉄則だと思います。
中まとめ
以上の検討を踏まえると、アウトプットの能力を高めるためには
・インプットを恒常的に行う→非日常の経験を意識的に用意する
・スループットを恒常的に行う→インプットした情報をそのままにしない
・アウトプットを恒常的に行う→アウトプットする場を用意する、継続できる範囲でプレッシャーが強いとなおよし
という条件を満たす方法が有効だと言えそうです。
今回はこれを踏まえて3つの方法論を紹介してみようと思います。
もちろん、有効な方法は以下の3つだけではありません。
上記条件を満たすような方法の中で、あなたの個性に合ったものを選ぶのが最良でしょう。
ここで挙げる方法論を参考にあなたなりのアウトプット能力向上法を考えてみてください。
方法論1 特定ジャンルのコミュニティなどで発言をしまくる
個人ビジネスの業界には大小のコミュニティがたくさん存在しています。
業界外に関してもオンラインサロン的なサービスが増えていますから、興味があるコミュニティを見つけるのは昔に比べてとても簡単になっているでしょう。
それもあって、この方法を実際に実行している方も多いのではないでしょうか?
特定ジャンルのコミュニティにおいては、そこにいる人の属性がある程度定まっています。例えば物販系のコミュニティであれば、そこにいる人たちは当然物販プレイヤーであるという具合に。
ですから、そこでのアウトプットには初めから属性が色付けされているため、そうでない場所と比べると比較的容易に良質なアウトプットができる傾向があります。
同時にそのコミュニティにおいてコミュニティのコンセプトに沿ったアウトプットは求められるという前提もありますから、アウトプットをするという動機も自然と高まりやすいですね。
ただしここで注意しなくてはならないのがスループットです。
ただ単にお得情報をシェアするだけであれば誰にでもできますし、ときにはノイズになってしまう可能性もあります。
元となった情報とともに、それを噛み砕いた自分なりの解釈も添えてアウトプットができると、コミュニティ内での地位も向上するでしょうし、アウトプットも上手になるわけで、一石二鳥です。
なんと言ってもこの方法のメリットは、その状況を作ることが容易であることでしょう。
興味のあるコミュニティを見つけて入会し、そこでインプットスループットアウトプットをしまくれば良いだけです。
非常に簡単なので、ぜひ今日からチャレンジしてみましょう。
方法論2 読書感想をシェアする媒体を持つ
インプットは読書や勉強だけではない。
とは書きましたが、特に読書が上質なインプットであることは疑いようがありません。
なんと言っても特筆すべきはそのコストの安さです。
一般的な書籍であれば1000円〜3000円もあれば一つの作品を網羅することができます。
そして網羅した作品を擦ることによってインプットした時間の数倍をアウトプットの時間にかけることができます。
きっと『読書感想文』に苦手意識がある人って多いと思うんですよね。
なんで苦手意識があるのか?
それは『読書感想文』が求めるアウトプットの能力が高いからです。
裏を返せば『読書感想文』ほどアウトプットを網羅的に学習できるフォーマットはないとも言えます。
ですから「読書→感想や考察をアウトプット」という流れは、今も昔も最強のアウトプット上達法の一つです。
アウトプットの場はなんでも良いと思います。
・Twitterで読書感想を呟く
・読書感想をアップするブログを作る
・読書友達を作って定期的に感想を言い合う
アウトプットの能力を向上させるという大義名分があれば、そんなにハードルの高いチャレンジではないはずです。
ぜひ一度検討をしてみてください。
方法論3 Amazonレビュアーランキングの上位を目指してみる
僕は過去にAmazonレビュアーランキングの上位を目指していました。
Amazonレビュアーランキングとは、商品ページに表示されるレビューを投稿し、その投稿についたいいね数などを考慮して定められる、Amazon内全レビュアーの序列です。
僕は確か300位ぐらいまで到達したことがあります。
(その後急激に飽きて今は手をつけていません)
このレビュアー活動がアウトプット能力の向上にすごく有効なんですよね。
きっとあなたもAmazonで何かの買い物をしたことがあると思います。
マイアカウントの注文履歴を見ると、過去に買った商品の一覧が見れますよね。
試しに注文履歴の上から順に「それなりに面白いレビュー」を書こうとしてみてください。ほぼ100%何を書いたら良いかわからなくなるはずです。
しかし、世の中にはどんな商品を見ても瞬時に「こんな感じのレビューだと面白そうだな」というアイディアが浮かび、それを形にできてしまう人がいます。
これこそがアウトプット能力の差です。
そして「できない」という現象は「できる」余白を表しています。
できないことができるようになることが能力の向上です。
この方法論の良いところはダントツでコストが安いことです。
だって注文履歴は既にありますからね。
そこに対してレビューを書くだけで良いんです。
むしろやらない理由がよくわかりません。
もしAmazonの注文履歴にそれなりの商品が溜まっているという方は、とりあえず一商品でも良いので、レビューを書いてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
冒頭に書いた通り、僕は10年以上「アウトプット能力の向上は必須事項だ」と言い続けてきました。最初はちょっと大袈裟かなと思っていましたが、最近の動向を伺うにもう冗談ではなくなってきた感があります。
そのときが来た際に、アウトプットが全然できない人はどうするのでしょうか。
(厳密に言うと「食っていくだけ」ならそこまでのアウトプット能力はいらないと思います。隙間を狙ったり色々と工夫することで食っていくことはできるはずです。でも、それ以上にお金を稼ぎたいとか自己実現したいって人にはアウトプット能力が必須だと思います。)
ちょっと極端な表現になるかもしれませんが、例えば現在でいうと「足し算ができる人とできない人」ってまぁまぁ大きな能力差があると言えるじゃないですか。
足し算ができなくてもできる仕事はいっぱいあるけど、できないと困る場面も数えきれないほどある。
多分近い将来、アウトプットの能力に関しても同じことが言えるような環境になると思っているんですね。あくまでも僕が勝手に思っているだけですが。
ただ、まだ遅くないです。
アウトプットの能力を向上させるために今から動けばまだ遅くない。
なので、今回の内容はわりと真剣に書いてます。
何かしらの刺激になると嬉しいです。
ではまた次回!