うまくいかないのは「能力が足りないから」と自覚しよう【自責の法則】
お疲れ様です。
としぞーです。
「忘れる」という現象は、脳の防衛本能だと思っています。
例えば、過去の嫌な思い出を上手に忘れることによって、普段の自分に認知させないようにする。それによって脳が正常に働くって意味で「忘れる」がとても有効に使われる場面は数えきれないほどあります。
また、若年性アルツハイマーなどの原因の一つに「強いストレス」というものがありますが、これも突き詰めると脳の防衛本能なのかもしれません。「強いストレス」にさらされ続けて頑張るよりも、脳を使用しない方向に行ったほうが楽だと判断する的な。この場合は意図しない方向に「忘れる」が実行されてしまって、困るケースに属するわけですが。
という感じで「忘れる」という行為は多くの場合悪いこととして解釈されがちですが、捉えようによっては自分を守るための重要な仕組みだと考えることもできます。
ところで、僕はよく色んなことを忘れます。
この前も、とある忘れ物をして妻に呆れられました。
そんなときは「こういう忘れ物をすることで自分は正常を保ってられるんだよ。だから悪いことじゃない。むしろありがたがるべきだ。」みたいなことを言うんですが、ゴミを見るような目で見返されました。
さて。
今回は『うまくいかないのは「能力が足りないから」と自覚しよう』について書きます。
前回に引き続き、ちょっと厳しい話かもしれません。
が、めちゃくちゃ重要な話です。
ぜひ、ご自身の環境と照らし合わせて、自分ごととしてご覧いただければと思います。
それでは本編にまいりましょう!
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おそらく、この記事を読んでいるほとんどの方は「成長したい人」だと思います。「自分は全く成長したくない」という方はかなり少数派でしょう。
で、成長するためにはかなり重要なコツがあります。
それが『能力が足りないことを自覚する』ことです。
『能力が足りない』という前提があるからこそ、その能力を補填しようと努力をする。結果、能力が向上する。
至極当たり前の話ですが、これが意外に難しいんですよね。
生きていればうまくいかないことがたくさんあります。
僕もうまくいかないことが一日に数十回はあります。
もちろん『うまくいかない』にはいろんな理由があります。
もしかしたらその理由は外的な要因によるもので、自分ではどうしようもなかったというケースもあるでしょう。
しかし、基本的には『うまくいかない』を『自分の能力が足りなかった』で処理することをお勧めします。(過度に自分を責めるのとはちょっと違います。あくまでも検討の方向としてそういう立場をとりましょうという話。)
失敗や停滞を『自責』として処理することによって、そこに改善できる可能性が生まれます。
失敗や停滞を『他責』として処理してしまうと、そもそも自分に原因がないと認識されるので、せっかくあったかもしれない改善の可能性を潰してしまいます。
話を具体的にするために、個人のビジネスを例にとって考えてみましょう。
例えばあるビジネスに挑戦して、そのビジネスが自分に合っていなかったからうまくいかなかったケース。
このケースって、簡単にその原因を『他責化』できますよね?
だって、取り組んだビジネスが悪いんですもん。
そのビジネスが持っている特性と自分の能力との相性が悪かった。
そして悪いのはビジネスの方である、と処理することもできます。
または、そのビジネス自体そもそも無理ゲーだったと処理することもできますね。
そして、うまくいかなかったときにこうやって処理をしている人、まぁまぁいるのではないでしょうか?
もちろん、その判断が正しいこともあるかもしれません。
実際にビジネスとの相性が悪かったということは普通に考えられるし
(最近はそんなにやばいものは少なくなったものの)そのビジネス自体がそもそも破綻していたってこともありえます。
ただですね、本質的なことを考えると『実際どうなのか?』なんて、別にどうでも良いんですよ。『実際どうなのか?』わかったところで、特に何にもなりませんからね。
ですから大事なのは『実際どうなのか?』じゃなくて『どう処理をするか』なんです。
上記の例の場合、うまくいかなかった原因を『自責』に求められますよね?
仮にそのビジネスとの相性が合わなかったというのであれば、相性が合わなかったのは自分のせい。
そのビジネスに必要ないくつかの能力があって、その能力を満たしている状態を相性が良いと表現できますが、
ということは、相性が悪いというのはそのビジネスに必要な能力を満たしていない自分がいたと表現できます。
つまり能力が足りていなかった。
仮にそのビジネスがそもそも破綻していたのであれば、悪いのはそのビジネスではなくて「ビジネスを判定する能力がない自分」であると処理できます。
つまり能力が足りていなかった。
こんな感じで、大体のことは『自責』そして「能力が足りない」に還元することができます。
もう一つ例を挙げてみましょう。
例えばあるビジネスにチャレンジしたものの、必要な作業量がこなせずにうまくいかなかったとします。
これを『他責』のベクトルで考えると、例えば「時間がなかった」「忙しかった」「環境が変わった」「体調が悪かった」などと、いくらでも外的な要因を用意することができます。
一方同じ状況を『自責』のベクトルで考えると
「決められたタスクをこなす能力がなかった」
と、非常にシンプルな帰結に至ります。
一応補足ですが「タスクをこなす能力」も立派な能力です。
このような能力は、例えば語学力とか計算能力とか、そういうわかりやすい能力よりも低次に置かれることが多いですが、それは間違いです。
あらゆる能力と同列に語るべきだし、同列に語れるということは、あらゆる能力と同様に改善・向上が可能だということでもあります。
そういう意味で「モチベーションが湧かない」というのは便利な言葉です。
なんとなくフワッと問題を横においておけるからです。
「モチベーションが湧かない」とは「やるべきことをこなす能力が欠如している」と同義です。
こう言い直すと、なんか改善しないといけない気になりませんか?
これが『自責化』のメリットです。
話を戻します。
上記のように、ビジネスでうまくいかない原因を『他責』に求めていると、自分自身が成長するための動機がなくなってしまいます。
だって、自分は悪くなくて周りが悪いんだから。
その状況でビジネスにチャレンジするというのは、まさに神頼み・運試しで、いつか来る良い巡り合わせを待っているだけの状態です。
これは良くない。
良い巡り合わせは自分で掴みにいかなくてはなりません。
ですから、物事がうまくいかないとき、その原因を全て『自責』として処理することを強くお勧めしたい。
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とはいえ「能力が足りない」ことを悪だと言っているのではありません。
むしろ別にそこにはなんの悪性もないし、単に相対的にそのような状況が現れているだけです。
僕はいつも思うのですが、例えば「背が小さい」とか「方向音痴だ」とか「笑い方が変」とか。比較的(比較的ですよ)普通の会話の中で使われるじゃないですか?
僕的にはこのような『特徴』と、例えば「頭が悪い」とか「計算が遅い」とか「読解能力がない」みたいな能力って、全く同じ種類の『特徴』だと思うんですね。
でも能力となると(それが仕事、ひいては生存に大きく影響するものだから)極端な特別扱いを受けていると思うんですよね。
だから、別にそれ自体で悪だってことは絶対にあり得ない。
でも、目標があるにもかかわらず、そしてその目標に対して能力が足りていないにもかかわらず、能力のなさを放置するのは、その限りにおいて悪です。
だって、その能力は向上させることができるわけですからね。
ここに向き合うことで、必然的に「じゃあこの能力を向上させるためにはどうしたら良いのか?」という疑問が生まれ、それが良い行動を生み出すのです。
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で、ここからが重要ポイントです。
ビジネスでうまくいっている人。
こういう人たちに対してどのような印象を持ちますか?
多分ですけど
「そのビジネスで必要とされる能力とマッチしたステータスを持っている人」
という印象を持つことが多いのではないでしょうか?
もちろん、そういうケースもあるでしょう。
ただ、個人的にはそのようなケースってむしろ少ないと思っています。
多くのうまくいっている人は「今必要な能力をピンポイントに向上させる能力」を持っているのだと思っています。
「今必要な能力をピンポイントに向上させる能力」
いわば、数多ある能力のメタ次元にある能力。
数多ある能力を包括する場所にある能力ですね。
例えば、何かのビジネスに挑戦する際、もちろん挑戦の前にそのビジネスに必要な能力と自分の能力にどれぐらいのギャップがあるかを確認したりもしますが(これを判断するのも一つの能力です)
仮にそこにギャップがあったとしても「じゃあこのビジネスやーめた」とならずに「じゃあそのギャップをどう埋めようか?」と行動し、実際にそのギャップを埋められるのが、うまくいく人の特徴です。
だから、待ちではなくて攻めの姿勢でビジネスを選べるし、その成功率が高い。
まさにうまくいかない理由を『自責』に求めている状態です。
逆に言えば、なかなかうまくいかない人って
「今必要な能力をピンポイントに向上させる能力」
が弱いんですよね。
だからどうしても待ちの姿勢になってしまうし、成功率も低い。
そしてこのタイプの人は、うまくいかない理由を『他責』に求める傾向があるのです。
だから、
①まずはうまくいかない理由を『自責』もっと言えば『自分の能力の足りなさ』に求める
②その上で足りない能力をどうやって向上させるかを真剣に考える
ことが重要なのです。
そして
「今必要な能力をピンポイントに向上させる能力」
は、実践でしか身につきません。
つまり
①まずはうまくいかない理由を『自責』もっと言えば『自分の能力の足りなさ』に求める
②その上で足りない能力をどうやって向上させるかを真剣に考える
これを繰り返すこと。
言い方を変えれば、多くのうまくいっている人は、自分の能力を(良いところも悪いところも含めて)比較的正しく認識できています。
一方でうまくいかないタイプの人は、自分の能力を過剰評価したり過小評価したりすることが多い。
ですから、まずは正しく自分の能力を見つめて、足りないところは
「自分にはその能力がない」
と認めましょう。
非常に難しいし、怖いことではあるのですが、これが「今必要な能力をピンポイントに向上させる能力」を向上させる第一歩です。
コツは、能力が足りないということをどこまでもポジティブに受け止めることです。
能力が足りないということは、その能力の伸び代があるということ。
全能力がマックスだったら、こんなにつまらないことはないですからね!
この記事が何かの参考になると幸いです。
それではまた次回!!
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