香らぬ花を誰が見る

かけがえのない声に巡り合った

俺はもう1つの声を見つけていた

関わりのない愛にふさぎこんだ

俺はただ一つの声を探していた


そんな時だった

花が香ってきた


かけがえのない種に巡り合った

俺はもう一つだけと欲を張った

関わりのない愛に変わり果てた

俺はただそれだけでもう咲き誇った


そんな時だった

花が香ってきた


あの日見た桜はどこだろう?

俺が見ていたのは蜃気楼?

あの日見た桜はいつ咲こう?

俺が見ているのは摩天楼?


あの日見た桜はどこだろう?

俺をあざ笑った恋模様

あの日見た桜はいつ咲こう?

俺を走らせてた雨模様


もう桜は咲かぬ

誰もそれを気にしない

もう花は散らぬ

誰もそれで狂わない


だが 俺は言う

香らぬ花を誰が見る?

まだ 這いつくばる

変わらぬ花をみなが待つ


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