組み立てる

常々、ニットは自由だ。何でも作れるという話をしていますが、実際ニットに関わってみたものの、

「それはちょっと難しいですね。」

とか、思っていたのと全然違う物が出来上がったりして、何がどう自由なんだよ！！ってなってる人もいるのではないかと。

例えば、SSで売れた商品を単純に同じ形でAWにする。素材にウールがちょっと入ってるといいかな。AWだし少し厚くてもいいです。みたいに安直に手を出したりするとまぁまぁ大変な事になったりします。

まず、そんな混率のそんな番手の糸が存在していなかたり、当然ゲージが変わってくると目数も変わってしまうので思ったラインが出なかったり、何より想像以上に重くなったりします。そしたら、修正に次ぐ修正の嵐。余計に手間がかかったなんて話になりかねません。

ちっとも自由じゃない。こうなってしまうと嘘つき呼ばわりされそうですが、

ポイントは可能な限り限定しない事。

大事な事は最終のイメージです。

その点においては自由です。

そのイメージに対するアプローチってニットはたくさん存在します。１本の糸があれば作れてしまうニット。自由に糸を選んで、好きなテキスタイルを作成できます。好きな形に編めます。

逆の事を言えば、細かい指示はいらないんです。

絶対にこれだけは嫌です。

これだけ伝えて貰えれば問題ありません。

時間かかるでしょうが、サプライヤーとアパレルで組み立てていく。

なんせ、マニュアルや説明書なんか存在してないのですから。

自由でしょ？